作花 知志 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
私は、高校時代アメリカに1年留学したこともあって、国際的な活動に興味を持つようになりました。大学からは法律を学び始めましたが、もっと深く学びたいという願いから大学院へも進み、国際法を専攻しました。
国際法の世界は国内法の世界と異なり、法の支配が完全には実現されておらず、未だに力が支配している側面があります。でも、国際法の関わられている方々は、その不完全な部分を、自分の命で補ってでも、より完成された世界に近づけていこうとされていました。
その姿に感動して、国際法に関わる活動をすることに決めました。国際法に関わる仕事といえば外交官も考えられましたが、国の多数意見の代理人である外交官より、少数意見を守る弁護士の方が自分の考えを通せると考え、弁護士を選びました。
今までの経験と現在の仕事内容
今までも、また現在も、ありとあらゆる領域の仕事をしております。憲法訴訟として300日規定訴訟、女性の再婚禁止期間立法不作為訴訟など有名な家族関係の案件を担当しました。裁判員裁判が始まった後は、岡山弁護士会の裁判員本部特別委員会の委員長として、また日弁連の裁判員本部の委員としての活動を行いつつ、弁護人として多くの裁判員裁判事件に関わりました。
その一方で、私自身が弁理士資格と税理士資格を有している関係で、知的財産権や税務関係の事件も担当しております。弁護士の数は今後とも増えていくと思いますが、知的財産権、税務関係に詳しい弁護士はまだまだ少ない上、今後とも問題が増えていく分野でありますから、大事な仕事だと考えています。また英語を話せるということもあり、外国人の事件も多く担当しております。
ブログなどで情報発信をする目的
私がブログなどを書いている理由は色々とあるのですが、最大の理由は「法の理念を市民の方々に伝えたい」ということにあります。私が法律の勉強や、弁護士としての活動を通じて学んだことの多くは、「これを中高生といったもっと若い段階で知りたかった」というものばかりです。
法律制度は多くの方々が知恵を出し合ってよりよい社会にするために編み出されたもので、そこには生きていく上での指針が含まれているように思うのです。
そういったことを分かり易く、若い世代を中心とした市民の方々に伝えることができたらと思っております。
関心のある分野
私はどのような分野にも関心があります。大学院で国際法を専攻していたこともあり、憲法訴訟や国際人権訴訟の分野はライフワークとして続けていきたいと思っています。
また、事務所では「スカイプによる法律相談」を行っています。弁護士過疎地域にお住まいの方、外国にお住まいの方、お体の具合のために外出することが難しい方など、なかなか法律相談が受けられない方に利用していただけるようになることが一つの夢です。公民館などにモニターを置き、そこを通じてスカイプで法律相談を受けられるようにできたら素晴らしいですね。
また将来、宇宙旅行をはじめとする宇宙法関連の仕事に関わることも考えています。既に、いろんな国が宇宙での活動に進出しており、近い将来宇宙での国家間のトラブルはどんどん増えていくでしょう。宇宙法も、私の専門の国際法にあたりますから、大変関心を持っています。宇宙法の分野に、弁護士として関わることも私の大きな夢であります。
ページを見ている方へのメッセージ
法律そのものは紙に書かれた活字にすぎません。その活字にすぎない法律に、一人一人の市民の方々が、自らの価値観や人生観に基づいて意味を与えることで、法律は動き始めるのです。ぜひご一緒に、力を合わせて、法律に良い意味を与えて、より良い社会を作っていきたいと考えています。