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春名風花さん、警察が告訴状の受取拒否「うちはそういうのやってない」 代理人「デタラメだ」
春名風花さん(2019年12月、東京都、弁護士ドットコム撮影)

春名風花さん、警察が告訴状の受取拒否「うちはそういうのやってない」 代理人「デタラメだ」

正当な理由なく、「告訴状の受け取り拒否」をするのは止めてくださいーー。女優の春名風花さん(18)が1月29日に更新した「note」で神奈川県警への不満を吐露している。

告訴状を提出していたところ、母親に「うちはそういうのやってないから」との電話がかかってきて、受け取りを拒否されているという。

「警察はなかなか告訴状を受け取ろうとしないとは聞いていたのですが、それにしても『うちはそういうのやってないから』と言うのは、ちょっとわけがわかりません」(noteより)

法律は、告訴について受理する義務は定めていない。ただし、国家公安委員会規則の「犯罪捜査規範」では告訴について、「警察官は、管轄区域内の事件であるかどうかを問わず、受理しなければならない」(63条)という内容の規定がある。

●「警察はネットの事件をやりたがらない」

代理人の田中一哉弁護士によると、告訴状はSNSの投稿で名誉を毀損されたというもの。

「警察が告訴状を受け取りたがらないのはいつものこと。毎回、最終的には受理してもらっており、今回もそうなると思います」という。

むしろ憤りを感じるのは、代理人がついているにもかかわらず、警察が春名さん側に電話している点だという。

「連絡は代理人にしてくれと事前に伝えてあった。にもかかわらず、告訴を諦めさせるような電話を直接かけているのは明らかに不適切な対応だと考えています」

そもそも「うちはそういうのやってないから」という理由が通じるのだろうか。

「代理人の私にも、『神奈川県警は告訴状の受理はやっていない』との連絡がありました。法的根拠を聞いても意味が分からないことを言っている。警察はいつも渋るけれど、今回のは特にデタラメだと感じています」

「今回は裁判を通じて、相手を特定していますが、もともと発信者の特定が大変なので、警察はネットの事件はとにかくやりたがらない傾向にあると感じます」

この対応では、仮に告訴状が受理されても、どこまで熱心に捜査してもらえるかという疑念は払拭されないままだろう。

民事裁判になっても相手が出廷するとは限らない。春名さんはnoteの中で、本人に事情を聞けるのは警察だけだと、告訴の意図をつづっている。

●到着から2時間ほどで、受け取らないの電話か?

もちろん告訴状にもさまざまなものがあり、告訴状の内容によっては受理を拒めるとした裁判例もある。しかし、今回の電話は不誠実と言えるのではないか。

田中弁護士によると、告訴状は証拠も含めると100ページほどあったという。1月28日に発送し、配達追跡では翌29日の午前11時ごろに到着しているそうだ。そこから警察が春名さんの母親に電話するまではおよそ2時間しかない。

弁護士ドットコムニュースは1月31日に神奈川県警にFAXで質問。回答を待っている。

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

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