6月12日に公開された3人組ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」による『コロンブス』のミュージックビデオが「差別的な内容だ」として、公開直後からネット上で批判されている。
MVは現在、「非公開」となって視聴できなくなっている(6月13日午後2時30分現在)。
MVはコロンブスやナポレオンなど、歴史上の人物に扮したメンバーが、類人猿に文明を伝えるような内容で、コカ・コーラのキャンペーンソングとして公開された。同社の公式サイトによれば、楽曲は6月3日から始まった「Coke STUDIO」キャンペーンのために書き下ろされたもの。
コロンブスたちが類人猿に人力車を引かせる描写も登場する。
新大陸発見の功績とともに語られるコロンブスは、植民地支配の象徴などとしても取り扱われていることから、このような描かれ方が問題視され、SNSなどでネガティブな声が上がっている。
楽曲が公開されたYouTubeのコメント欄には「先住民を猿の着ぐるみで表して、コロンブスがその『猿』に『文明を学ばせ』たり、侵略者の乗った車を引かせてる描写になんでGOサインが出たんですか」などのコメントが寄せられている。
日本・コカコーラ社は弁護士ドットコムニュースの取材に回答した。
「コカ・コーラ社はいかなる差別も容認しておりません。今回の事態を遺憾に受け止めております。本楽曲を使用したすべての広告素材の放映を停止させていただきました。また、弊社ではミュージックビデオの内容に関しましては、事前に把握をしておりません」
(※動画が非公開になった情報を追記しました。日本コカ・コーラのコメントを追記しました)