携帯電話の三大キャリアであるNTTドコモ・au・ソフトバンクは、基本料金月3,000円以下でデータ通信の容量は月20GBという、スマートフォンの新たな料金プランを発表しました。
これまでの料金プランよりも大幅に低価格なプランとして注目されていますが、店舗でのサポートが受けられない、キャリアメールが使えないといったデメリットがあります。
そこでこの記事では、格安プランが低価格で使える理由、安心して利用するためのアドバイス、各社が提供するプランの特徴について解説します。
今回紹介するスマートフォンの格安プランとは、月額3,000円以下で通話と20GBのデータ通信が利用できるプランです。もともとスマートフォンの低価格なプランは、NTTドコモ・au・ソフトバンクの三大キャリア以外の事業者によって提供されていました。
ところが、三大キャリアも月額3,000円以下の格安プランを発表しました。日本の携帯料金は海外と比べても高額と言われており、政府による携帯料金の引き下げ要求の流れを受けて、低価格のプランが作られたのです。
三大キャリアによる格安プランのメリットは、低価格ながら大手キャリアの回線を使えるため通信速度の低下が起こりにくいことがあります。また、従来のプランに比べてラインナップやオプションが少なく、シンプルでわかりやすい料金体系であることも特長です。
一方でデメリットは、申し込みや問い合わせはWeb経由でなければ利用できず、店頭や電話でサポートを受けることができません。なお、NTTドコモの格安プラン「ahamo」のみ、有料で店頭での申し込みとサポートに対応しています。 (2021年5月現在)
格安プランが提供できた要因は、プランをシンプルにまとめたこと、サービスを限定したことによるものです。
格安プランは料金が安くなる代わりにサービスやサポートが限定されているため、トラブル発生時にユーザー自身が対応しなければならないケースが増えるでしょう。そこで、格安プランを安心して利用するためのポイントをまとめました。
対処法 | |
---|---|
(1) 不明点が生じたとき | Web検索で信頼できる情報を見つける |
スマートフォンの基礎知識を学ぶ | |
(2) スマートフォンアプリ / Webサービスを利用するとき | アプリのレビューや提供元を確認する |
ID・パスワードを忘れないよう管理する | |
広告を間違ってタップしても慌てず終了操作を | |
(3) キャリアメールの代替手段 | LINEなどのメッセージアプリを使う |
フリーのメールアドレスを取得する |
Web検索するとさまざまな情報を見つけられますが、信頼性の低い情報もたくさんあります。検索で見つかった情報が信頼できるかどうかは、WebページのURLを確認しましょう。キャリアの公式サイトであれば信頼できます。
三大キャリアと格安プランの場合、URLの最初が以下で始まっていれば公式サイトです。
(2021年5月時点)
必要な情報を素早く検索するには、キーワードの選び方も重要です。検索キーワードのポイントは、「Googleでの検索のコツ」を参考にしてみましょう。
スマートフォンの正しい知識を知って、トラブルの可能性を低くすることも有効です。三大キャリアではスマホ教室を開催しており、自宅で学べる学習動画も公開されています。
たくさんのスマートフォンアプリの中には、個人情報を抜き取ったり有料サイトへ誘導したりするなど悪質なアプリも紛れ込んでいます。新しくアプリをダウンロードする際は、必ずアプリストアで提供元やレビューをチェックしましょう。
提供元の名前を検索して信頼できるところかどうか、レビューをチェックして信頼できるアプリかどうかを確認します。もし少しでも信頼できないと感じたら、速やかにアプリを削除してください。
利用する際にID・パスワードが必要なアプリやWebサービスは数多くあります。ID・パスワードを忘れてしまうと利用できなくなるため、忘れてしまった場合も確認できる方法を事前に備えておきましょう。なお、ID・パスワードは他人に知られないようにしてください。
Webサイトや無料のアプリには広告が掲載されており、さまざまな商品やサービスをお知らせしてくれます。広告をタップするとWebページが移動したり、アプリのダウンロード画面に切り替わったりしますが、間違ってタップしてしまっても慌てず落ち着いて、ページを閉じる、またはアプリ終了の操作を行いましょう。
LINEなどのメッセージアプリは、アドレスや電話番号なしでメッセージのやり取りや通話ができるため、多くの人に使われています。今や連絡手段としてはメールよりも一般的になったといえるため、キャリアメールが使えなくても困らないという人もいるでしょう。
スマートフォンのメールアプリには、キャリアメール以外のアドレスも登録できます。Googleのメール「Gmail」など、無料で取得できるフリーのメールアドレスを登録すれば、キャリアメールと同じように使えます。
NTTドコモは「ahamo」、auは「povo」、ソフトバンクは「LINEMO」という名前で格安プランを提供しています。いずれのプランも、以下の点で共通しています。
3,000円以下で大容量のデータ通信を利用でき、通話が多い人向けにかけ放題のオプションが用意されています。それ以外の各社の細かい点と違いを、以下の表にまとめました。
各社の格安プランの違いや注意点を解説します。
三大キャリアの格安プラン一覧
プラン名 | ahamo (NTTドコモ) |
povo (au) |
LINEMO (ソフトバンク) |
---|---|---|---|
基本 料金 (月) |
2,970円 | 2,728円 | 2,728円 |
ネット ワーク |
4G / 5G | 4G / 5G (5G対応は21年夏以降) |
4G / 5G |
データ 容量 (月) |
20GB (20GB超過後は、550円 / 1GBで追加可能) | ||
国内 音声通話 |
5分以内 / 回は無料 | 5分以内かけ放題+550円 | 5分以内かけ放題+550円 |
通話 無制限 プラン |
+1,100円 | +1,650円 | +1,650円 |
キャリア 決済 |
× | ⚪︎ (auかんたん決済) | × |
ポイント 付与 |
1,000円 (税抜) につき 10ポイント (dポイント) |
× | × |
その他の 特徴 |
海外ローミング 20GBまで無料 |
データ使い放題 220円 / 24時間 |
|
(※2021年5月時点。価格は税込)
格安プランには、利用料金が安い反面、オプションが少ない、サポートがWebのみといったデメリットもあります。メリット・デメリットを理解したうえで、自分に使いこなせるかどうかを検討しましょう。
いろいろなオプションを利用している、トラブルや疑問点を自分で解決する自信がないといった場合は、既存のサービスを引き続き利用したほうが安心かもしれません。格安プランは低価格で提供される代わりに一定の不便さを受け入れる必要があるサービスと言えます。
スマートフォンの料金プランと同様に、自身の資産も定期的な見直しが必要です。
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