スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2025.01.03

2024年12月30日週 テーマ「縁起物」

古くから“縁起が良いとされる物”ってありますよネ。

新年に向けて、『縁起物』についてです。

 

■今週(12/30~1/3)のテーマ:『縁起物』

12/30(月) 『熊手』   

 

『熊手』は割った竹を扇の形に組んで、先端を曲げて取っ手を付けたものです。

その形が“熊の手”を連想させることから、この名前がついたとされています。

 

その一方で、その形が“鳥のワシが獲物をつかんでいる様子”に似ていることから、“福をわしづかみにする”、

さらに“幸運や金運をかき集める”という意味があるとされています。

そういったところから、お店では“商売繁盛の縁起物”として、

ご家庭では『家内安全』や『福』、『運』を願う“お正月飾り”として親しまれています。

 

熊手は、“華やかな装飾”が特徴です。

福を呼ぶとされる『おたふく』や『おかめ』のお面、“商売繫盛の神様”、恵比寿さまや大黒天さま、

小判や千両箱といったお金、そして鶴や亀など“長寿の縁起物”などが飾り付けられています。

 

そんな熊手ですが、毎年11月の『酉の日』に神社で開催される『酉の市』などで授かることが多いです。

その際、“前の年よりも大きな成功と幸せを呼び込めますように・・・”とお願いし、

少しずつ大きいサイズにしていくと、“ご利益がある”といわれています。

 

そんな“熊手を飾る場所”ですが、神棚や高い棚の他に、

“外から中へ運をかき寄せる”という意味で、玄関や建物の出入り口などに向けて飾るのが良いそうです。

 

【感想】

熊手は飲食店の入口にある印象が多いですネ。

美しい装飾だし、お値段もピンキリで、すごいものだと何万円もするそうですよネ。

昔から人々は“目に見えないチカラ”、“神のチカラ”を借りて、縁起を担いできたということですよネ。

熊手、イイですよネ。

 

12/31(火)   『だるま』

『だるま』はインドのお坊さま、達磨大師(だるまだいし)が、座禅をしている様子に似せて作った置物です。

だるまの赤い色ですが、一説には達磨大師が赤い衣を着ていたことに由来している・・・といわれています。

 

そんなだるまが広まったのが、江戸で『疱瘡(ほうそう)』、

別名『天然痘(てんねんとう)』と呼ばれる、感染症の流行といわれています。

 

当時、疱瘡にかからぬように願掛けをしていましたが、

その際、“赤いものは邪気を払う”ということで、赤く塗られただるまに人気が集まったそうです。

 

だるまに願掛けをする時、墨などで目を入れますよネ。

これには“心の眼を開き、魂を込める”という意味があると考えられています。

同時に達磨大師のように、いかなる困難も克服して願いごとが成就しますように・・・

という意味もあるそうです。

 

その目の入れ方ですが、一般的にはだるまの左目に黒目を描いて、祈願します。

そして“願いごとが叶った時”や“1年を無事に過ごせた時”は、感謝の気持ちを込めて、右目にも黒目を入れます。

 

【感想】

だるまさん、我が家はですネ、毎年、

元三大師(がんざんだいし)というお寺さんで、だるまさんを迎えてますネ。(元三大師安楽寺@茨城県常総市)

左目に入れるのか、右目に入れるのか、よく分からなかったけど、左目に入れて願掛けをして、叶ったら右目ですネ。

この情報、大変助かりました。

目の玉を大きく書いて、黒目がちにするかを迷いますが、私は黒目が大きいほうが好みですネ。

そして今年1年、番組を聴いてくださった皆さま、本当にありがとうございました。

どうぞよいお年をお迎えください。

 

1/1(水)  『絵馬』

『絵馬』は願いごとや、その願いごとが叶ったことへの感謝のために、

お寺や神社に奉納する、馬の絵が描かれた額のことです。

 

古くから“神様は馬に乗って、人間の住む俗世界に降りてくる”といわれていました。

そのため馬は“神聖なもの”とされ、祈願の際には、馬を奉納していたそうです。

 

その後、本物の馬を奉納することは、とても大変だったことから、

“木の板に描いた馬”を奉納するようになったのが絵馬の原形とされています。

 

そんな絵馬の“発祥の地”といわれているのが、京都にあります貴船(きふね)神社です。

こちらには“すべての命の源”である、“水の神様”が祀られています。

 

その昔、日照りや長雨が続くと、“雨を願う時”は“黒い馬”を、

“雨が止んで晴れを願う時”は“白い馬”を奉納したといわれています。

そして貴船神社の本宮前には、『絵馬発祥』と記された立て看板とともに、2頭の馬の像が祀られています。

 

【感想】

貴船神社さんが発祥の地なんですネ。

でも、どこの神社さんに行っても、必ずといっていいほど、願いごとが書かれた絵馬が奉納されていますよネ。

“あまり見たら悪いな・・・”と思いつつも、目に飛び込んでくる文を見ると、人の願いは様々です。

私も島根の出雲大社さんで、“すべてのご縁が良縁となりますように・・・”という絵馬を奉納させていただきました。

これねぇ、叶ってますネ!

ホントになんか、絵馬は叶うんだと思います。

皆さんも今年新年、絵馬を奉納したらいかがでしょうか。

 

1/2(木)  『招き猫①』

“金運や人を招く”とされる『招き猫』ですが、“発祥の地”といわれているところがいくつもあります。

そのひとつが東京・世田谷区にあります『豪徳寺』です。

 

江戸時代、彦根藩、現在の滋賀県のお殿様、井伊直孝(いい・なおたか)がタカ狩りの帰り道、

豪徳寺の前を通りかかったところ、中から1匹の猫が手招きをしました。

そこで中に入ると、その直後に激しい雷雨となりました。

でも猫に導かれてお寺の中に入っていたので、井伊直孝は雷雨に見舞われずに済んだのでした。

 

井伊直孝にとっては“福を招いたくれた猫”で、

その後、豪德寺ではこの猫を『招福猫児(まねきねこ)』と呼び、祀るようになったそうです。

 

“招き猫=小判を持っている”というイメージがありますが、

豪徳寺の招き猫は持っていなくて、右手を挙げています。

その理由ですが、招き猫は人を招いて、“縁”をもたらしてくれますが、

“福”そのものを与えてくれるわけでは、ないそうなんです。

 

人との大切な“縁”を生かせるかどうかは、その人次第で、“恩に報い、感謝する気持ち”があれば、

自然とその人のもとに福が訪れる・・・という教えから、小判を持たず、右手を挙げているそうです。

 

【感想】

豪徳寺、とっても素敵なお寺さんで、私はドラマ『特捜9』の撮影で近くまで行った時に、

空き時間が2時間くらいあったので、津田寛治さんと山田裕貴さんを誘って、

招き猫のお守りを買ってきた想い出がありますネ。

今、振り返ると、その招き猫を玄関に置いといたんですが、

すごく良いご縁をいただいて、ご利益あったなぁっていうふうに感じています。

これは今年も行ってこようと思います。皆さんも招き猫、いかがでしょうか。

 

1/3(金)  『招き猫②』

東京・世田谷の豪徳寺の他に、“招き猫の発祥の地”とされるところに、

東京・台東区の今戸(いまど)神社があります。

こちらには、石でできた『石なで猫』と呼ばれる2つの像があって、

“縁結びのご縁がある”といわれているそうです。

 

写真を見ますと、可愛い!

2匹の猫が首に鈴を付けて、右手を挙げています。

 

そんな招き猫でも、“右手を挙げているもの”と“左手を挙げているもの”があります。

“右手を挙げている招き猫”は、“金運を招く”、“左手を挙げている招き猫”は、“人を招く”とされています。

 

また招き猫によって、挙げている手の高さが違うことがあります。

“手を高く頭のほうまで挙げている猫”は、“遠くの運を招く”。

それに対して、“手を低い位置で挙げている猫”は、“近くの運を招く”といわれています。

 

さらに、体の色にも意味があるそうです。

一例をご紹介しますと、一般的にイメージされる『白』は、“開運”や“全体的な運気のアップ”。

『黒』は、“厄除け”や“家内安全”。

『赤』は、“無病息災”などの“健康運”。

『黄色』や『金』は、“金運”や“出世”。

『ピンク』は、“恋愛運”。

そして『青』は、“交通安全”や“学業成就”です。

 

【感想】

いろんな意味があるんですネ。

我が家の招き猫は何がいるかな?と思ったら、『白』と『黒』がいました。

これは“開運”と“家内安全”、イイですねぇ。

好みの色のものを飾って、運を招く。

縁起物を飾ることは、“今年も良い1年になりますように・・・”という祈願の心も入っていますよネ。

縁起物、身に付けて幸せになりましょうネ。

 

【今週の感想】

元日の放送でもご挨拶させていただきましたが、改めて、新年明けましておめでとうございます。

今年もどうぞこの番組をよろしくお願いいたします。

この年末年始のテーマは『縁起物』でしたが、今回ご紹介した以外にも、まだまだたくさんあるんですよネ。

いずれまたご紹介できたら・・・と思います。

本当に今年1年が、皆さまにとって良い年でありますように・・・。

私もそんな思いを込めて、“いってらっしゃい”と言わせていただきますネ。

 

【お知らせ① 次週(1/6~)からのテーマ】

“心理的な安心感をもたらすもの”、『ゲン担ぎ』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/