古くから“縁起が良いとされる物”ってありますよネ。
新年に向けて、『縁起物』についてです。
■今週(12/30~1/3)のテーマ:『縁起物』
12/30(月) 『熊手』
『熊手』は割った竹を扇の形に組んで、先端を曲げて取っ手を付けたものです。
その形が“熊の手”を連想させることから、この名前がついたとされています。
その一方で、その形が“鳥のワシが獲物をつかんでいる様子”に似ていることから、“福をわしづかみにする”、
さらに“幸運や金運をかき集める”という意味があるとされています。
そういったところから、お店では“商売繁盛の縁起物”として、
ご家庭では『家内安全』や『福』、『運』を願う“お正月飾り”として親しまれています。
熊手は、“華やかな装飾”が特徴です。
福を呼ぶとされる『おたふく』や『おかめ』のお面、“商売繫盛の神様”、恵比寿さまや大黒天さま、
小判や千両箱といったお金、そして鶴や亀など“長寿の縁起物”などが飾り付けられています。
そんな熊手ですが、毎年11月の『酉の日』に神社で開催される『酉の市』などで授かることが多いです。
その際、“前の年よりも大きな成功と幸せを呼び込めますように・・・”とお願いし、
少しずつ大きいサイズにしていくと、“ご利益がある”といわれています。
そんな“熊手を飾る場所”ですが、神棚や高い棚の他に、
“外から中へ運をかき寄せる”という意味で、玄関や建物の出入り口などに向けて飾るのが良いそうです。
【感想】
熊手は飲食店の入口にある印象が多いですネ。
美しい装飾だし、お値段もピンキリで、すごいものだと何万円もするそうですよネ。
昔から人々は“目に見えないチカラ”、“神のチカラ”を借りて、縁起を担いできたということですよネ。
熊手、イイですよネ。
12/31(火) 『だるま』
『だるま』はインドのお坊さま、達磨大師(だるまだいし)が、座禅をしている様子に似せて作った置物です。
だるまの赤い色ですが、一説には達磨大師が赤い衣を着ていたことに由来している・・・といわれています。
そんなだるまが広まったのが、江戸で『疱瘡(ほうそう)』、
別名『天然痘(てんねんとう)』と呼ばれる、感染症の流行といわれています。
当時、疱瘡にかからぬように願掛けをしていましたが、
その際、“赤いものは邪気を払う”ということで、赤く塗られただるまに人気が集まったそうです。
だるまに願掛けをする時、墨などで目を入れますよネ。
これには“心の眼を開き、魂を込める”という意味があると考えられています。
同時に達磨大師のように、いかなる困難も克服して願いごとが成就しますように・・・
という意味もあるそうです。
その目の入れ方ですが、一般的にはだるまの左目に黒目を描いて、祈願します。
そして“願いごとが叶った時”や“1年を無事に過ごせた時”は、感謝の気持ちを込めて、右目にも黒目を入れます。
【感想】
だるまさん、我が家はですネ、毎年、
元三大師(がんざんだいし)というお寺さんで、だるまさんを迎えてますネ。(元三大師安楽寺@茨城県常総市)
左目に入れるのか、右目に入れるのか、よく分からなかったけど、左目に入れて願掛けをして、叶ったら右目ですネ。
この情報、大変助かりました。
目の玉を大きく書いて、黒目がちにするかを迷いますが、私は黒目が大きいほうが好みですネ。
そして今年1年、番組を聴いてくださった皆さま、本当にありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください。
1/1(水) 『絵馬』
『絵馬』は願いごとや、その願いごとが叶ったことへの感謝のために、
お寺や神社に奉納する、馬の絵が描かれた額のことです。
古くから“神様は馬に乗って、人間の住む俗世界に降りてくる”といわれていました。
そのため馬は“神聖なもの”とされ、祈願の際には、馬を奉納していたそうです。
その後、本物の馬を奉納することは、とても大変だったことから、
“木の板に描いた馬”を奉納するようになったのが絵馬の原形とされています。
そんな絵馬の“発祥の地”といわれているのが、京都にあります貴船(きふね)神社です。
こちらには“すべての命の源”である、“水の神様”が祀られています。
その昔、日照りや長雨が続くと、“雨を願う時”は“黒い馬”を、
“雨が止んで晴れを願う時”は“白い馬”を奉納したといわれています。
そして貴船神社の本宮前には、『絵馬発祥』と記された立て看板とともに、2頭の馬の像が祀られています。
【感想】
貴船神社さんが発祥の地なんですネ。
でも、どこの神社さんに行っても、必ずといっていいほど、願いごとが書かれた絵馬が奉納されていますよネ。
“あまり見たら悪いな・・・”と思いつつも、目に飛び込んでくる文を見ると、人の願いは様々です。
私も島根の出雲大社さんで、“すべてのご縁が良縁となりますように・・・”という絵馬を奉納させていただきました。
これねぇ、叶ってますネ!
ホントになんか、絵馬は叶うんだと思います。
皆さんも今年新年、絵馬を奉納したらいかがでしょうか。
1/2(木) 『招き猫①』
“金運や人を招く”とされる『招き猫』ですが、“発祥の地”といわれているところがいくつもあります。
そのひとつが東京・世田谷区にあります『豪徳寺』です。
江戸時代、彦根藩、現在の滋賀県のお殿様、井伊直孝(いい・なおたか)がタカ狩りの帰り道、
豪徳寺の前を通りかかったところ、中から1匹の猫が手招きをしました。
そこで中に入ると、その直後に激しい雷雨となりました。
でも猫に導かれてお寺の中に入っていたので、井伊直孝は雷雨に見舞われずに済んだのでした。
井伊直孝にとっては“福を招いたくれた猫”で、
その後、豪德寺ではこの猫を『招福猫児(まねきねこ)』と呼び、祀るようになったそうです。
“招き猫=小判を持っている”というイメージがありますが、
豪徳寺の招き猫は持っていなくて、右手を挙げています。
その理由ですが、招き猫は人を招いて、“縁”をもたらしてくれますが、
“福”そのものを与えてくれるわけでは、ないそうなんです。
人との大切な“縁”を生かせるかどうかは、その人次第で、“恩に報い、感謝する気持ち”があれば、
自然とその人のもとに福が訪れる・・・という教えから、小判を持たず、右手を挙げているそうです。
【感想】
豪徳寺、とっても素敵なお寺さんで、私はドラマ『特捜9』の撮影で近くまで行った時に、
空き時間が2時間くらいあったので、津田寛治さんと山田裕貴さんを誘って、
招き猫のお守りを買ってきた想い出がありますネ。
今、振り返ると、その招き猫を玄関に置いといたんですが、
すごく良いご縁をいただいて、ご利益あったなぁっていうふうに感じています。
これは今年も行ってこようと思います。皆さんも招き猫、いかがでしょうか。
1/3(金) 『招き猫②』
東京・世田谷の豪徳寺の他に、“招き猫の発祥の地”とされるところに、
東京・台東区の今戸(いまど)神社があります。
こちらには、石でできた『石なで猫』と呼ばれる2つの像があって、
“縁結びのご縁がある”といわれているそうです。
写真を見ますと、可愛い!
2匹の猫が首に鈴を付けて、右手を挙げています。
そんな招き猫でも、“右手を挙げているもの”と“左手を挙げているもの”があります。
“右手を挙げている招き猫”は、“金運を招く”、“左手を挙げている招き猫”は、“人を招く”とされています。
また招き猫によって、挙げている手の高さが違うことがあります。
“手を高く頭のほうまで挙げている猫”は、“遠くの運を招く”。
それに対して、“手を低い位置で挙げている猫”は、“近くの運を招く”といわれています。
さらに、体の色にも意味があるそうです。
一例をご紹介しますと、一般的にイメージされる『白』は、“開運”や“全体的な運気のアップ”。
『黒』は、“厄除け”や“家内安全”。
『赤』は、“無病息災”などの“健康運”。
『黄色』や『金』は、“金運”や“出世”。
『ピンク』は、“恋愛運”。
そして『青』は、“交通安全”や“学業成就”です。
【感想】
いろんな意味があるんですネ。
我が家の招き猫は何がいるかな?と思ったら、『白』と『黒』がいました。
これは“開運”と“家内安全”、イイですねぇ。
好みの色のものを飾って、運を招く。
縁起物を飾ることは、“今年も良い1年になりますように・・・”という祈願の心も入っていますよネ。
縁起物、身に付けて幸せになりましょうネ。
【今週の感想】
元日の放送でもご挨拶させていただきましたが、改めて、新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞこの番組をよろしくお願いいたします。
この年末年始のテーマは『縁起物』でしたが、今回ご紹介した以外にも、まだまだたくさんあるんですよネ。
いずれまたご紹介できたら・・・と思います。
本当に今年1年が、皆さまにとって良い年でありますように・・・。
私もそんな思いを込めて、“いってらっしゃい”と言わせていただきますネ。
【お知らせ① 次週(1/6~)からのテーマ】
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【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング ♪To Be / モントルー
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