羽田美智子のいってらっしゃい

  • TOP
  • ブログ一覧
  • 2024年12月23日週 テーマ「名前に“福”が付くもの」
2024.12.27

2024年12月23日週 テーマ「名前に“福”が付くもの」

名前に幸せを呼ぶ『“福”が付くもの』についてです。

 

■今週(12/23~12/27)のテーマ:『名前に“福”が付くもの』

12/23(月) 『福引①』   

 

『福引き』を辞書で調べますと、“商店の売り出しや宴会の余興などで、くじを引かせて、

当たった人に景品を出すこと“とあります。

 

そんな福引きですが、一説には8世紀の奈良時代の頃、

お正月のお楽しみとして、『仁』や『義』といった漢字が書かれた短冊を引かせて、

その文字によって布などを贈っていたそうです。

これが“記録に残る福引きの最初のもの”とされています。

 

その後、お正月になると、向き合った2人がお餅を引き合って、

取り分の多い・少ないによって、その年の『吉』や『凶』を占っていたそうです。

このように、福引きは“お正月の縁起遊び”だったと考えられています。

 

その後、江戸時代になると、『宝引(ほうびき)』というお正月の子どもの遊びが登場します。

この『宝引』ですが、束ねた糸や縄の先に景品を結んで、それを引き当てるというものでした。

このようにもともとは、“お正月の遊び・お楽しみ”だった福引きですが、

その後、お正月に限らず行われるようになりました。

 

そして商店では、1人でも多くのお客さんに来てもらうために、

大売出しと一緒に福引きを始めるようになった・・・といわれています。

 

【感想】

福引きは楽しい!年末に商店街などでやってますよネ。

私はあんまり当たったことはないんですけど、

“旅行券が当たった”とか“テレビが当たった”とか、よく聞きますネ。

ドラマの中にもそういうシーンが出てきたりして、福引は幸せのイベントですよネ。

“福”と聞くだけで、なんか幸せな気持ちになりますよネ。

 

12/24(火)   『福引②』

福引きの時、専用の器械を使いますよネ。

六角形や八角形の箱にハンドルが付いていて、それをガラガラガラと回すと、穴から色のついた玉が出てきます。

その玉の色によって、様々な景品が当たるようになっています。

 

この器械ですが、一般的には『ガラガラ』とか『ガラポン』、

あるいは『福引器』と呼ばれているそうですが、正式名称があるそうなんです。

 

それは『新井式回転抽選器(あらいしき・かいてんちゅうせんき)』です。

この名前ですが、抽選器を開発された新井卓也さんの名前から付いたのだそうです。

 

新井さんは東京・港区で、帽子を作る洋品店をやられていて、買い物をしてくれた方へ、

景品が当たるサービスのためにこの抽選器を考えたそうです。

 

その際、帽子を入れる箱を使って抽選器を作ったので、この形になったそうです。

そして新井さんは1930年(昭和5年)に、特許を取りました。

これがとても好評だったため、さらに“抽選器専門の会社”まで作られたそうです。

こうして新井さんが発明された抽選器はその後、進化し、特に『ビンゴ』には欠かせないものとなりました。

 

【感想】

帽子の箱が元だったんですか。知らなかった。私は観覧車がイメージだったのかと思いました。

そう言われてみれば、帽子の箱の形ですよネ。新井さん、すごいですネ。

そもそもが“買い物をしてくれた方に何かプレゼントを・・・”という気持ちから福引きが始まったんですネ。

その心自体が、福の神だと思います。

 

12/25(水)  『福耳』  

注:ニッポン放送は『ラジオチャリティ ミュージックソン』のためお休みです。

 

『福耳』とは一般的に“耳たぶが厚く、大きな耳”のことをいいます。

古くから『福耳はお金持ちになれる』といわれ、“縁起の良いもの”とされています。

 

“福耳は縁起が良い”といわれる理由ですが、そのひとつにお釈迦さまの耳に由来しているそうです。

“お釈迦さまの特徴”を記した書には、『耳が肩まで届くほど垂れ下がっている』、『福耳』とあるそうです。

 

他にも七福神の『恵比寿さま』、『大黒さま』、『布袋さま』の耳の形に由来するとされています。

いずれの神様も幅広で長く、大きく垂れ下がった耳をされています。

 

恵比寿さまは“漁業の神様”であり、“商売繁盛の神様”です。

そして“やさしい笑顔”は、『恵比須顔』と呼ばれ、“福を呼び込む”とされています。

 

大黒さまも“商売繁盛”や“五穀豊穣”などのご利益で知られる神様です。

手に持っているのは『打ち出の小槌』と呼ばれ、“振ると思いどおりの物が出てくる”といわれています。

 

そして布袋さまは“財運”や“夫婦円満”、“子宝”、“開運”などの神様として知られています。

さらに“人々に幸せを分け与えてくださる神様”でもあります。

こうした神様の耳の形に、『福耳』は由来するとされています。

 

【感想】

福耳の人っていらっしゃいますよネ。私の周りにもたくさんいるんですネ。

でも本当に福耳の人って、幸運だし人気もあるし、人生上手くいってる気がするんですよネ。

“福耳イイなぁ~”と思って、私は福耳の人にお会いしたら、

“ちょっとさわらせてください”って言ってお願いして、“福分け”をしてもらっています。

・・・モチロン、嫌がる人にはしてませんけどネ。

でも今まで、嫌がる人は誰もいなかったなぁ・・・と思うと、やっぱりあの方たちはみんな、神様なんですかネ。

 

12/26(木)  『福袋①』

『福袋』は、事前に袋の中に様々なモノを入れたあと、クチが閉じてあります。

そのため買った方は袋を開けるまで、中身が分からないようになっています。

“開けてからのお楽しみ”ということで、『お楽しみ袋』とも呼ばれています。

 

福袋が誕生した歴史については、諸説あります。

例えば江戸時代、江戸・日本橋の呉服店『越後屋』さんが販売していた『恵比寿袋』を始まりとする説です。

越後屋さんは現在の『三越百貨店』さんで、

冬物の売り出し時期に合わせて、着物を仕立てる際に余った1年分の生地を袋に入れて販売したところ、

大変な評判になったといわれています。

 

また現在の『大丸百貨店』さんの前身で、呉服店の『大丸屋』さんでも、

『大売り出しの時期に、布の端切れなどを入れた福袋を販売した』という記録が残っているそうです。

他にも、仙台でも江戸時代から“初売り”で福袋が売られていたという説もあります。

 

その後、明治時代の後半には『鶴屋呉服店』さん(現在の『松屋百貨店』さん)や、

『いとう呉服店』さん(現在の『松坂屋百貨店』さん)が福袋の販売を始めたところ、

行列ができるほどの人気だったそうです。

 

【感想】

福袋も楽しいですよネ。

思いがけないモノが入っていたりしても、それが似合う人にプレゼントしたりできたりもしますもんネ。

呉服店の布の端切れ。なるほど、考えましたネ。

そこには、日頃のお客さまへの感謝の気持ちが入っているんですネ。

いずれにしても、『福』って良い言葉ですネ。

 

12/27(金)  『福袋②』

福袋は“七福神”のひとり、『大黒さま』が抱えている大きな袋が由来といわれています。

大黒さまは、“商売繁盛”や“五穀豊穣”で知られる神様です。

右手に『打ち出の小槌』を持ち、左手で大きな袋を抱えていますが、この袋を『福袋』と呼んでいたそうです。

 

大黒さまの抱える袋の中には、“寿命”や“人望”、“金”、“銀”、“幸福”、“幸運”が入っているともいわれています。

そして大黒さまがやって来ると、その福袋の中から人々に“福”を分け与えてくれると考えられています。

 

そんな福袋ですが、中身が見えない状態で選ぶので“自分の欲しかったモノ”が入っていた時は、ハッピーな気持ちになれます。

逆に“残念な中身”だった時は、ガッカリしてしまうこともあるので“運試し”の意味合いもあります。

 

それでも最近では、“中身が見える透明の袋”に入っていたり、お店のサイトで“中身の説明”をしているところもあるそうです。

さらに人気のお店の福袋の中には、事前に予約が必要だったり、抽選での販売だったりするところもあります。

 

以前は“お正月の初売りで売られるもの”というイメージが強かった福袋ですが、

現在ではお正月以外でも販売するお店もあります。

 

【感想】

そうなんですネ。福袋も時代とともに変化してるんですネ。

大黒さまの福袋、ワクワクするものばかり入ってますネ。

福の神に愛されるような生き方をしたいものです。

 

【今週の感想】

今週は“名前の『福』が付くもの”がテーマでしたが、『福引き』、『福耳』、『福袋』以外にも、

『大福』や『福音』、『福神漬』、『福茶』など、探してみたら、まだまだたくさんあるんですネ。

また別の機会にご紹介できたら・・・と思います。

名前に『福』が付くだけで、何か福がやって来る感じがしませんか?

来るべき2025年が、皆さまにとって福多い年でありますように・・・。

 

【お知らせ① 次週(12/30~)からのテーマ】

古くから“縁起が良いとされる物”ってありますよネ。新年に向けて、『縁起物』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/