用廃機ハンターが行く!

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【ハノイ】軍事歴史博物館(新館)

<編集履歴> 16Dec.2024公開、13Jan.2025見直し更新(第3回目、見直し実施)

 

<場所 Place> 軍事歴史博物館 Bao Tang Lich su Quan su Viet Nam

住所: Km 6+500 Đại Lộ Thăng Long, Phường Tây Mỗ, Đại Mỗ, quận Nam Từ Liêm, thành phố Hà Nội.

<座標 Location>       21.0094N / 105.7539E

<訪問日 Visit> 未訪問

<行き方 Access>

(1) ハノイ市内にあり、市バスあるいはタクシーを利用。

利用可能な市バスは; 

71B : BX Mỹ Đình - Xuân Mai

74 : BX Mỹ Đình - Xuân Khanh

87 : BX Mỹ Đình - Quốc Oai - Xuân Mai

88 : BX Mỹ Đình - Hòa Lạc - Xuân Mai

107 : Kim Mã - Làng VH DL các Dân tộc Việt Nam

157 :  BX Mỹ Đình - BX Sơn Tây

E05 : Long Biên - KĐT Smart City

E07 : Long Biên - KĐT Smart City

E09 : CV Nước Hồ Tây - KĐT Smart City

注:BXはベンセ(バスターミナル)の意味。ミーディンバスターミナルからのアクセスが多そうだ。

 

<解説General> 

(1) 旧博物館の展示物を移転し、2024年11月1日にオープンした新軍事歴史博物館。屋内外に展示機がある。開館時間は08:00–11:00、13:00–16:30で、月曜日と金曜日は休館だ。2024年内は入場無料となっている。お昼休みには館内からは追い出されるだろうが、屋外展示はおそらく見学可能だろう。屋外展示物だけならば、休館日でも見ることができそうな雰囲気だ(誰か確認してきてくださいネ)。開館直後の現地報道によると「現在、周辺で飲食店は営業しておらず、飲食物は持参すること」だそうな。食事はともかく、飲料だけは忘れずに持参しよう。(だれか周辺でお昼を食べられる場所を見つけてきてね!どうかよろしく!)。

(2) 現在、屋外展示品はジャングルジム状態(無法状態)となっており、これを嘆く記事が存在する。(かつてマレーシア空軍博物館のF-5Eは、これでピトー管を折られているので、少々心配している・・・が、もう手遅れだろうねぇ)

 

【屋内展示機】

(1) MiG-21PF(4324)  館内の天井から吊り下げられている。本機はベトナム戦争中に14機を撃墜した機体で、2014年に「国宝」に指定されている。ただし、このスコアは本機に搭乗した複数のパイロットによる戦果の合計だ。ベトナムに輸出されたMiG-21PFはレーダー(locator)が異なるのでMiG-21"PFL"と称されることがあるが、本Blogでは”PF”と記載する。

(2) MiG-21MF (5121) 本機も館内の天井から吊り下げられており、また、2014年に国宝指定された機体だ。

 

【屋外展示機】

<東側展示エリア>

(1) IL-14T (C-482) 胴体後部に"C-482"と書かれているが本当の番号ではなく、元はVN-C516とされる。

(2) An-26 (282) 空軍博物館近くの基地内に置いてある機体(20.9961N / 105.8331E)を持ってきたのかと思ったが、GE-Proの2023年12月23日取得画像を見ると、それぞれの場所に機体がある。どこから持ってきたのだろうか?(ノイ・バイ空港からでは無さそうだ)

(3) MiG-17F (2047) 7個の撃墜マークを記している。S/N"2047"は本当のものではないとされている。

(4) Su-22 (5832) ベトナム空軍の濃青色ではなく、銀地塗装で展示されている。

 

<西側展示エリア>

(1) ダグラスA-1E Skyraider (Bu.132436)

(2) ダグラスA-1H (Bu.134636)

(3) A-37B (69-6353) こちらもベトナム戦争展示の定番となっているA-37Bで、F-5同様に観光客向けの塗装になっている。垂直尾翼に”43198”と描かれているが本当のS/Nは”69-6353”だ。

(4) F-5A (71-0266) ベトナム戦争の証として展示される米軍機の定番。観光用に塗り直されており、資料価値はない。描かれたS/N”71-0266”は本当のものではないが、本当のS/N自体は不明とされている。

(5) UH-1H (67-17651) ベトナム戦争の展示物の代表格、アメリカ軍のUH-1H。

(6) CH-47A (66-19082) ベトナム国内に展示されるCH-47Aは、私の知る限りでは本機のほかにダナンの戦跡ツアーとHCM市の戦争証跡博物館にしか存在しない珍しい機体だ。しかし、この機体も観光客向けの”それらしい”塗装となっている。尾部エンジンマウント部に描かれたS/N"19082"は正しいものとされている。

(7) C-130 (GZB / 0-5001) HCMからトレーラーに載せて、1,800kmを運んできた。もともと空軍博物館に展示したかったけれど、展示スペースが無いのでHCMの基地内に保管されていた機体で、さらに遡ると2000年代初頭頃にはHCMのタンソンニュット空港の脇に放置されていたもの。垂直尾翼のS/Nが正しいのかどうかは(私自身は)確認していない。

1.800 km journey to bring the 'pack horse' C-130 to Hanoi - Vietnam.vn

 

【その他の見るべき展示物】

(1)撃墜機と墜落機を合わせて作ったモニュメント

(2) M-48戦車004号車、T-54Bの843号車

 

【参考】

・新博物館に関するネタ的な記事の数々; 

ベトナム軍事歴史博物館、移転先のナムトゥーリエム区で開館 [社会] - VIETJOベトナムニュース

ハノイ観光の新名所!ベトナム軍事博物館が本日より無料開放

BẢO TÀNG LỊCH SỬ QUÂN SỰ VIỆT NAM miễn phí tham quan đến hết tháng 12/2024

・参考/本Blogの旧博物館に関する記事はこちら;

【ハノイ】軍事歴史博物館(移転済/旧博物館の記録) - 用廃機ハンターが行く!

以上