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映画 / Film

Culture

SF映画に人が集まらない現状は、かえって好都合かもしれない!?:『WIRED』日本版が振り返る2024年(映画編)

国内ではマンガ原作もの、海外ではフランチャイズ作品が人気を博した2024年。人気のIP(知的財産)が「トランスメディア」化するにあたって、映画が引き続き重要なメディアであることは喜ばしい限りだが、こと国内においては、かつてほど「SF映画」に人が集まっていないことが気になるといえば気になる。2024年、オンラインで最も読まれた10本の映画関連記事のなかに、SF作品は何本含まれているだろうか?
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冬休みに必見。『WIRED』日本版スタッフおすすめのNetflix作品20選【2024年12月】

「サバイバー: 宿命の大統領」「ブラック・ミラー:バンダースナッチ」「三体」から「イカゲーム:シーズン2」まで──。Netflixで配信中の作品から、この冬に観るべきおすすめを『WIRED』日本版スタッフが選んだ。
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「映画の言語」でドラマシリーズを撮ること:巨匠アルフォンソ・キュアロン監督インタビュー

Apple TVで配信中の『ディスクレーマー 夏の沈黙』でドラマシリーズを初めて手がけたアルフォンソ・キュアロン監督に、『ゼロ・グラビティ』『トゥモロー・ワールド』などこれまで撮った映画とTV制作との違い、SF作品と言われることへの違和感などについて訊いた。
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『シビル・ウォー』が描いた写真と報道の力、そして単純化へのアンチテーゼ:アレックス・ガーランド監督インタビュー

なぜ世界はこんな混沌に陥っているのだろう──。『エクス・マキナ』で知られるアレックス・ガーランドのそんな問いが、映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の制作につながった。2024年10月4日の日本公開を前に、監督を務めたガーランドに制作の裏側を訊いた。
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アレックス・ガーランドは、アメリカ社会の無意識に潜む幾多の神話を呼び覚ます:映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』池田純一レビュー(ネタバレあり)

『エクス・マキナ』等で知られるアレックス・ガーランドの新作『シビル・ウォー アメリカ最後の日』は、ドキュメンタリーを装った戦争映画・政治映画“ではない”。しかも本作で描かれる「分断」は、青(民主党)vs. 赤(共和党)といった「今日のそれ」ではなく、米国社会の“集団的深層心理”に則した分断、いわば時代を超えた米国の神話に根ざした分断だ。ガーランドが本作に忍び込ませた真意を、デザインシンカー・池田純一が浮き彫りにする(物語の重大な核心に触れていますのでご注意ください)。
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ダニー・ボイルの新作ゾンビ映画『28年後…』は iPhone 15で撮影された

来年夏公開予定のダニー・ボイル監督によるホラー大作は、iPhoneで撮影された映画としては最大規模の予算を誇る映画になる。使用されたiPhoneは最新モデルではないものの、この革新的な撮影手法は、アップルの映画業界との関係の深まりを示している。
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ダース・ベイダーの声はAIで不朽の存在となっている

『スター・ウォーズ』シリーズで、長年ダース・ベイダーの声を担当した俳優のジェームズ・アール・ジョーンズが、93歳で亡くなった。ジョーンズは生前ルーカスフィルムに対し、自身の声をAIで再現する許可を与えていた。
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「ドキュメンタリー映画界の巨人」F.ワイズマンが迫る美食の殿堂:『至福のレストラン/三つ星トロワグロ』

少人数による撮影や、演出やナレーションを徹底的に排したスタイルで知られるフレデリック・ワイズマン。“ドキュメンタリー映画界の巨人”の二つ名をもつ彼が今回迫ったのが、フランスの老舗3つ星レストラン「トロワグロ」。その制作背景をうかがうべく、映画ジャーナリスト・立田敦子が斬り込んだ。
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学校という社会の縮図で問われる「真実」の意味:映画『ありふれた教室』監督インタビュー

ある中学校での盗難事件をきっかけに崩壊する学校の秩序を描いたドイツ映画『ありふれた教室』。第96回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされ、2024年5月17日より日本でも公開が始まったこのサスペンス・スリラーが描くありふれた脅威とは?監督に訊いた。
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コッポラの『メガロポリス』が駄作と言われるたびに、むしろ必見の映画だと思えてくる

40年の歳月をかけて製作されたフランシス・フォード・コッポラ監督の大作『メガロポリス』について、興行的な成功は見込めないという声がハリウッドでは多い。だが最高のSF作品は観る者の頭を混乱させ、歴史に残る名作は往々にして最初は理解されないものだ。
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『マトリックス』の5作目がつくられる。ただし、脚本と監督はウォシャウスキー姉妹ではない

『マトリックス』シリーズの5作目の脚本と監督を務めるのは、『オデッセイ』や『グッド・プレイス』を手がけたドリュー・ゴダードだという。“シミュレーションの未来”は大きく変わろうとしている。
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「AIが公平な機会を与えてくれた」──有色人種クリエイターと生成AI

AIを使った映画制作に乗り出す前、ウィロニアス・ハッチャーは誰からも注目されない存在だった。だがいま、彼がAIを使って制作したショートムービーは急速に拡散し、AIに対してストを起こしたハリウッドからも声がかかるようになった。
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映画『インフィニティ・プール』が突きつける「人間を人間たらしめる要素(そして、それは必要なのか?)」という問い:ブランドン・クローネンバーグ監督インタビュー

ブランドン・クローネンバーグの待望の長編第3作『インフィニティ・プール』が、いよいよ日本で公開された。米国ではNEONによって配給され、スマッシュヒットした秀作である。カナダの巨匠デヴィッド・クローネンバーグを父にもつブランドンだが、本作によって、父の初期作品のシグニチャーともいえる“ボディホラー”や“サイバーパンク”の因子を受け継ぎながらも、ひとりの映画作家として唯一無二の世界を築いていることを証明してみせた。そんなブランドン・クローネンバーグに、映画ジャーナリスト立田敦子が斬り込んだ。
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クリストファー・ノーランの発言から読み解く、映画『オッペンハイマー』に内包された「核分裂」と「核融合」の真意

現在公開中の映画『オッペンハイマー』の上映時間は3時間(あっという間とは言わないが、長過ぎるとも感じない)。「カラーパート(1. 核分裂)」と「モノクロパート(2. 核融合)」、ふたつのパートを巧妙に織り交ぜながら進行するその構成は、鑑賞者にオッペンハイマーの葛藤を突きつけてくるかのようだ。監督クリストファー・ノーランの狙いをひもとく。
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アップルのVision Proは「究極のエンターテインメントデバイス」になれるのか

アップルのMRヘッドセット「Vision Pro」が2月、米国で発売された。同社は「究極のエンターテインメントデバイス」とうたっているものの、こうしたヘッドセットが映画やドラマの長時間視聴には向いていないという問題をまだ解決できていない。
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映画『フェラーリ』はマイケル・マン監督の“自伝”のようにみえる作品だ:映画レビュー

何十年にもわたって、マイケル・マン監督は領域を拡げ、完璧を求め、熱心なファンを獲得してきた。映画『フェラーリ』で描かれるエンツォ・フェラーリがそうしたように。『WIRED』は監督に作品に込めた思いや若い世代の反応について聞いた。
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“A24ホラー”史上最大のヒット作『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』を生み出したYouTuberユニットの素顔

いま、最も勢いのある独立系映画会社A24が得意とするのがホラーだが、オーストラリア出身のYouTuberユニットが監督デビュー作にして“A24ホラー”史上最大のヒットを成し遂げた。快挙を果たしたダニー&マイケル・フィリッポウ監督に、映画ジャーナリスト立田敦子が斬り込む。
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2023年は『デューン 砂の惑星 PART2』と『オッペンハイマー』を観られなかった年として記憶されるかもしれない!?:『WIRED』日本版が振り返る2023年(映画編)

『スター・ウォーズ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『マトリックス』『ハリー・ポッター』『アベンジャーズ』──。映画には作品自体の魅力にとどまらず、社会・時代・技術といった複合的な記憶をパッケージングする力が備わっている。それでは2020年代は、映画を通じてどんな時代だったと記憶されるのだろうか。ひとまず、オンラインで最も読まれた10本の映画関連記事で2023年を振り返る。
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「ムービー」から「ムーブメント」へ:黒人少年の惨殺事件を描いた映画『ティル』で共同プロデューサーが追い求めた正義

白人女性に口笛を吹いたとして黒人少年が惨殺された「エメット・ティル事件」。1955年の事件とその後の母親の闘いを描いた映画『ティル』が、2023年12月15日に日本でも公開された。約30年にわたってこの事件を追い続けてきた共同プロデューサーのキース・ボーシャンに、その道のりとムーブメントとしての映画のあり方について訊いた。
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「ペルソナが本人を超えてしまった」──ニコラス・ケイジが語る、名声の副作用とAI

ニコラス・ケイジ主演の新作映画『Dream Scenario』(原題)が米国で公開された。名声が本人と乖離した場合に起きることについて描き出した本作のテーマは、ケイジ自身がキャリアを通じて体験してきたことでもある。