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【感想/解説】「わたしは最悪。」最悪の先に待つ人生の在り方とは?一風変わった演出が話題の名作ヒューマンドラマ!

 

                     「わたしは最悪。」

 

(C)2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VAST - SNOWGLOBE - B-Reel – ARTE FRANCE CINEMA

 

皆さんこんばんは! iBUKi です!

 

当ブログにお立ち寄り頂き、

ありがとうございます😊

 

今回は、デンマーク出身の映画監督

ヨアキム・トリアーが手掛ける

異色の名作ヒューマンドラマ

 

「わたしは最悪。」の

感想と解説を行っていきます!

 

先月鑑賞した「THE GUILTY」に続き、

今度の舞台はノルウェーということで、

最近は映画で北欧を旅していますね(笑)

 

 

🎬CONTENTS

 

ネタバレについて

 

本記事では、ネタバレなしとありの両面から

作品の感想/解説を行っています。

 

ネタバレに関して、

一部ストーリーの内容を扱っていますので、

未鑑賞の方はご注意ください。

 

作品基本データ

 

メイン・キャスト

 

ユリヤ レナーテ・レインスヴェ
アクセル アンデルシュ・ダニエルセン・リー
アイヴィン ハーバート・ノードラム
監督/脚本 ヨアキム・トリアー

 

製作年 2021年
製作国 ノルウェー/フランス/スウェーデン/デンマーク
時間 128分
原題 The Worst Person in the World
配給 ギャガ

 

視聴方法

 

見放題 Prime Video, U-NEXT

 

※ 2024年11月19日時点のFilmarksの情報を

  参考にさせていただきました。

 

あらすじ

 

 

人生の方向性に悩む30歳のユリヤ。

 

年上の恋人アクセルは仕事で成功をおさめ、

そろそろ家庭を持つことを望んでいるが、

彼女には迷いがあった。

 

ある日ユリヤは、見ず知らずのパーティーに

衝動的に紛れ込む。

 

そこでアイヴィンという若い男性に出会うが、

彼の魅力にユリヤは恋に落ちてしまうのだった。

 

 

予告編

 

youtu.be

 

ネタバレなしの感想と解説

 

全14章からなる一人の女性の物語

 

わたしは最悪。 : 作品情報 - 映画.com

映画.com より引用

 

本作は、ユリヤ役のレナーテ・レインスヴェが

カンヌ国際映画祭コンペティション部門において

女優賞を受賞。

 

また、第94回アカデミー賞では、

脚本賞と国際長編映画賞にノミネートされる等、

世界的に高い評価を得た作品です。

 

物語としては、プロローグとエピローグを含む

全14章から構成されており

 

ユリヤという一人の女性が、

出会いと別れを経験し人生を歩んでいく

ヒューマンドラマ映画となっています。

 

観終わった後に一度立ち止まって、

自分の人生について見つめ直したくなる

そんなパワーを持った力作でした。

 

 

主人公のユリヤは、自由奔放な性格で、

興味のあるものにどんどん突き進んでいきます。

 

医学を勉強していたと思ったら、

心理学に転向したり。

 

はたまた心理学の勉強から、

急に写真家を目指し始めたり。

 

一見、人生の軸がないように見えますが、

ある意味では自由さが彼女の軸なのです。

 

そしてこれは恋愛においてもそうで、

浮気をしてしまうことも…。

 

そんなユリヤはある時、人生について悩みます。

 

年上の恋人アクセルは、

グラフィックノベル作家として成功しているが、

"わたしは何になりたいのか"。

 

彼は家庭を持つことを望んでいるが、

"わたしには母親となる自信がない"。

 

そして心の迷いの先に、

アイヴィンという一人の若い男性に出会います。

 

彼と意気投合したユリヤが下す選択とは。

 

その先に待つ彼女の人生の姿とは、

一体どのようなものなのでしょうか。

 

 

本作を彩る異色の演出

 

映画.com より引用

 

本作の注目ポイントは何と言っても、

ユリヤの心情を時に美しく時に強烈に描いた

異色の演出の数々です。

 

例えば、予告編でも使われている

ユリヤとアイヴィン二人以外の全てのものの

時が止まってしまうシーン。

 

まるでSF映画の世界に

迷い込んだかのような演出でした。

 

ユリヤの心の中にある迷いが確信に変わり、

アイヴィンを愛してしまう様子を見事に

美しく表現しています。

 

しかし同時に、恋人のアクセルを

裏切るという歯がゆさもありました。

 

間違いなく本作の名シーンと言えるでしょう。

 

その他にも、沢山の仕掛けが

本作には施されているので、

"映像体験"としても楽しむことができます。

 

ただ、レーティングがR15+なので、

一部刺激的なシーンにはご注意を!

 

 

ネタバレありの感想と解説

 

タイトルの意味と本作の不思議な力

 

映画.com より引用

 

本作の邦題である「わたしは最悪。」の

"わたし"とはユリヤを指しているわけですが、

なぜ彼女は"最悪"なのでしょうか🤔

 

ユリヤの人生を振り返ってみると、

アイヴィンとの浮気であったり、

子供の流産であったりと

(ここは意図的ではなく自然だったかもしれませんが)

 

時に彼女の下した選択は人を傷つけ、

物事を悪い方向に導きました。

 

そういった意味では、確かにユリヤは

最悪(the worst person)だったかもしれません。

 

しかし、本作の面白いところは、

そんな彼女に勇気を貰えるということです。

 

決して"キレイな"生き方ではないにしろ、

自分の望むものを素直に追い求める姿は、

不思議と観客を後押ししてくれます。

 

物語のラスト。

最終的にユリヤはアイヴィンと別れ、

子供を持たず新たな道を歩んでいました。

 

彼女の顔にはもう迷いはなく、

明るい終わり方のように思えました。

 

人生では時に人に合わせる必要がありますが、

時に自分に素直になることも大切なのですね。

 

 

まとめ

 

✅ 賞レースで話題を呼んだ異色ドラマ映画

✅ 観返したくなる美しくまた強烈な演出

✅ 最悪だけど嫌いになれないわたし

 

「わたしは最悪。」

まだ観ていない方は、ぜひチェックです!

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

これからも、沢山の洋画情報を

お届けしますので

 

ぜひ読者登録・応援よろしくお願いします!

 

それでは次回の洋画の世界でお会いしましょう!

バイバイ!

 

 

おまけの一言
 

この年の国際長編映画賞を受賞したのは、

「ドライブ・マイ・カー」だったんですね!

 

もうあれから2年が経つなんて、

時が過ぎるのは早いなぁ~(笑)

 

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