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老舗の味
先日実家に帰省した際に、「ラーメンでも食べに行かない?」と母からのお誘いが。外食とは珍しい。わたしもちょうど、たまには美味しいものでも食べたいなあと思っていたところだったので、次の日のお昼に出かけることにしました。
県内、いや、もしかしたら全国に名を馳せる有名店が近くに存在するので、お昼ちょっと前、人が少ない時間帯を狙って行ってみることに。
初代鹿児島ラーメン王です。このお店、母が小さい頃からあるそうで、もう何十年も食べてないわー、と言ってました。わたしも訪れた記憶はないので、初めてか、もしくは物心つかない頃に食べたっきりかもしれません。
オプションの単品メニューはいくつかありますが、ラーメンに関しては1種類のみ。これ一本で勝負するところがなんとも潔く、男気溢れる感じです。
大きさが選べたので、「大」を注文。
最近流行り?の二郎系とは逆を行く、素材のバランスを極限まで追求した、非常にシンプルなラーメンです。味は豚骨ベースの出汁と醤油をブレンドした奥深い味のスープ。濃厚ですが後味スッキリ。もしかしたら志布志という土地柄もあって、魚介系の出汁とかも入っているのかもしれません。
チャーシューも麺もスープも絶妙なバランスで、ほんと美味しかったです。たまにはこんな美味しいお店で食べるのもいいもんですね。
河童のお庭
ラーメンをご馳走になった後は、母がまだ行ったこと無いと言っていたご先祖様ゆかりの古寺「大慈寺」に行ってみることに。以前、過去記事でも書きましたが、なんとこのお寺、マルチョンラーメンのすぐ向かい側に存在しているのです。
写真を撮り忘れていたので、使いまわしの写真で申し訳ありません。
狭い敷地ながらも独特の雰囲気があって、なんだか心が洗われますね。ひとつの完成した世界がここに存在している、といった趣です。
野良猫に誘われるように訪ねた和尚さんたちのお墓に手を合わせ、道中の「河童のお庭」も見てみることに。枯山水の真ん中に、小ぶりな河童と亀の像がありました。
「聞こえるか、鳥の声。感じるか、山の風。」
立て札に書かれてあった言葉に、思わず聞き耳を立ててしまいます。ずっと鳥が鳴いていたのが、たしかに聞こえました。
意識しないと感じない。
またひとつ、大事なことを教わりました。