うるさいノイズに悩んでいませんか?
RTX Voiceを使えば、マイクで拾ったノイズを強力に抑制できます。
ノイズとは、たとえば以下のようなものです。
- キーボードのタイピング音、打鍵音
- マウスのクリック音
- 「サーッ」という音
- PCのファンの音
- その他、環境音
下記動画でわかるとおり、男性の声はマイクに入っているにもかかわらず、途中からドライヤーの音は消えています。これがRTX Voiceの実力です。
今回は、RTX Voiceの使い方・設定方法を見ていきましょう。ゲーム実況の録画・ライブ配信、音声チャット、Web会議、あらゆるシーンで役立つツールです。
関連OBSマイク設定で使ってほしい、音声フィルタおすすめ4種類
目次
動作環境を確認しよう
RTX、およびGTXで使える
RTX Voiceを使うためには、Geforce RTXシリーズ、およびGeforce GTXシリーズのグラフィックボード(GPU)が必要です。
もし用語の意味がよくわからない場合は、実際にPCスペックを確認してみましょう。
- デスクトップ画面下部(空白部分)で右クリックする。
- 「タスク マネージャー」をクリックする。
- 「詳細」をクリックする。
- 「パフォーマンス」タブを開き、「GPU」の部分をクリックする。
GTXにも標準対応した
では、Geforce GTXシリーズの場合、RTX Voiceを使えないのでしょうか。
この点、RTX Voiceのバージョンが0.5.12.6以降であれば問題なく使えます。RTXとGTX、筆者は両方の環境でRTX Voiceを試しましたが、インストールしてしまえば使い方はどちらも同じです。
以前までは、GTXシリーズでRTX Voiceを使用するためにはファイルを書き換える必要がありました。しかし、2020年9月、正式版であるNVIDIA Broadcastのリリースに伴い、同シリーズはRTX Voiceに標準対応しました。
ゲームへの影響について
RTX Voiceのノイズ除去は、GPUを使って行います。そのため、PCゲームをプレイしているときに多少なりとも影響します。
つまり、わずかにPCのパフォーマンスが落ち、ゲームのフレームレートが下がる場合があるかもしれません。
参考 RTX Voiceの超強力なノイズキャンセルはゲームプレイにどの程度影響するのか検証してみた(外部サイト)
基本的にそこまで気にするレベルではありませんが、「フレームレート命」という人は留意しておきましょう。
RTX Voiceを導入しよう
ダウンロードする
RTX Voiceは無料でダウンロードできます。
- 公式サイトにアクセスする。
- 「Setup Guide」の部分にある「Download the App.」をクリックする。
- 「NVIDIA RTX Voice.exe」のダウンロードが始まる。
インストールする
つぎはインストールです。
- ダウンロードした「NVIDIA RTX Voice.exe」をダブルクリックする。
- 画面を進めていく。
- インストールが完了する。
重要!本体設定をしよう
RTX Voiceのインストールが完了すると、ソフトが自動的に起動します。
「Input device」の設定をする
まず、マイクをPCに接続してください。
そして、使用するマイクを「Input device」で選択します。設定をまちがえるとノイズ除去できません。
▲ここで選択したマイクで入力した音のノイズを除去することになります。
また、「Remove background noise from my microphone」(マイクのバックグラウンドノイズを除去する)にチェックを入れます。
「Noise Suppression」で効果を調整できますが、通常は最大で問題ありません。もし音に違和感がある場合は、必要に応じて調整してください。
「Output device」については、変更する必要はありません。これはスピーカーノイズを除去する機能であり、今回は割愛します。
起動中の注意点
RTX Voiceは、右上の×ボタンで閉じたあともタスクトレイに収納されています。
注意点ですが、右クリックから「Quit」を選択しないようにしてください。RTX Voiceが終了してしまうため、ノイズ除去できなくなります。
録画・ライブ配信系のアプリの設定
ここまでできたら、あとは各アプリ側の設定をするだけです。具体的には、「マイク (NVIDIA RTX Voice)」を選びましょう。
OBS Studio
- 「設定」→「音声」の順にクリックする。
- 「マイク音声」で「マイク (NVIDIA RTX Voice)」を選択する。
- 「OK」をクリックする。
Streamlabs Desktop
- 左下の歯車アイコンをクリックする。
- 「オーディオ」をクリックする。
- 「マイク/補助デバイス1」で「マイク (NVIDIA RTX Voice)」を選択する。
- 「完了」をクリックする。
XSplit Broadcaster
- 歯車アイコンをクリックする。
- 「マイク」で「マイク (NVIDIA RTX Voice)」を選択する。
- 「OK」をクリックする。
N Air
- 上部の歯車アイコンをクリックする。
- 「音声」をクリックする。
- 「マイク 1」で「マイク (NVIDIA RTX Voice)」を選択する。
- 「完了」をクリックする。
ShadowPlay
- Altキー + Zキーを押す。
- マイクのアイコンから「設定」をクリックする。
- 「マイク」の「ソース」で、「マイク (NVIDIA RTX Voice)」を選択する。
- 「保存」をクリックする。
Bandicam
- 上部にあるマイクのアイコンをクリックする。
- 「マイク」で「マイク (NVIDIA RTX Voice)」を選択する。
- 「OK」をクリックする。
チャット系アプリの設定
Discord
- 左下の歯車アイコンをクリックする。
- 「音声・ビデオ」をクリックする。
- 「入力デバイス」で「マイク (NVIDIA RTX Voice)」を選択する。
- 「ノイズ抑制」をOFFにする。
Zoom
- 右上のアカウントのアイコンをクリックする。
- 「設定」をクリックする。
- 「オーディオ」をクリックする。
- 「マイク」で「マイク (NVIDIA RTX Voice)」を選択する。
まとめ
RTX Voiceを使うための手順は2ステップです。
- 使用するマイクをRTX Voiceで指定する。
- 各アプリで「マイク (NVIDIA RTX Voice)」を指定する。
ふだんと少し異なる設定にはなりますが、このパワフルなツールを使えば気になるノイズを抑制できます。
「タイピング音を入れたくない」「マウスのカチカチ音を入れたくない」という人は、ぜひ使ってみてください。
もしRTX Voiceに満足できない場合は、オーディオ機材を用意してノイズに対処しましょう。YAMAHAのAG03などは定番です。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。
コメント
ゲーム実況してます
steamゲーム実況で マウスとタイピング音に悩まされていていましたが
一気に解決しました
すべての環境に対応しているとは思いませんが 私にとっては最高でした
もちろん 細かいアタックノイズは少し聞こえますが
ゲーム実況としては充分すぎるほどの効果です
これってゲーム内ボイスチャットを使うときにはノイズ消せないんですかね
たとえばフォートナイトですと、ゲーム内オプションの
オーディオ設定でRTX Voiceを選べたりします。
例になってる外人道がこれ嘘でしょw びっくりするレベルで変化が無いよ
キーボード音入りまくって困ってて試したけどまるでダメじゃん
ヤラセじゃなくて実際にやって成果が出た動画あげてよ
こんにちは。僕は管理人とは無関係ですが返信させていただきます。
1つ言っておきたいのですが、公式も全ての環境をチェックしているわけではありません。
部屋の音響、マイクの音質、ユーザーの声質などで、軽減率は大幅に変わります。
少なくとも僕の環境では十分な効果が出ました。
もしそこまで言うほど効果が低いのであれば、一度運営にフィードバックを送ってみてはいかがでしょうか。
また、現在は正式バージョンである「NVIDIA Broadcast」が公開されているので、そちらも一度試してみてください。
NVIDIA RTX Voiceの「Remove background noise from my microphone」にチェックを入れると
unable to start microphone denoising
とエラーになります。
googleで検索すると日本語での解説サイトがないようです。
ちなみにタスクマネージャーで確認すると
GPU0 intel
GPU1 rtx2070
となってます
少しお金をかけてRTX買ったらこれがあったのはマジでうれしい