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エッセイ　３　自己破産

会社の借入金が返済できず、自己破産しました。

弁護士に相談しながら手続きを進めていきました。
「社員には倒産することは、倒産前日まで言わないこと」と言われ隠していました。
辛い・・・。本当に辛かった・・・。会社がなくなることをみんなは知らない・・・。
倒産までの数日間、黙って仕事をしていました。

倒産前日、社員を集めて
「ごめん、もうやっていかれへん、倒産する」と告げたときのみんなの反応は
「えっ、嘘やろ？」「いつ？」「俺らどうなんの？」
みんなの生活を壊して・・・。会社としてのできるだけの事をしましたが・・・。
あのときの光景は忘れられません。間違いなく一生で一番辛い日でした・・・。

頭を下げて謝りまくりました。今も思う、ホンマにごめん・・・。
でも誰も怒っていません、逆に励まされたりしました。
「言ってほしかった、できることがあったかも」と言われたときは後悔しました。
何年も一緒に仕事をしてきた仲間なのに相談すればよかったと。

事前に自己破産について調べていましたが思っていたのと少し違いました。
車を取られるとか、破産管財人が家に来て財産を調べるとか、そんなことはありませんでした。
破産管財人というのも弁護士なんですが、言われた書類を渡して話をしただけです。

債権者とは裁判所で弁護士同席で会いました。
「申し訳ありませんでした」この一言だけ言って目を合わすことができませんでした。

あまり細かいことを書いても、みなさん興味ありませんよね？これぐらいで。