閣僚交代 横顔をみる 岸田政権、多難な再出発
岸田文雄首相は12月14日、自民党安倍派に所属する松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農相の交代に踏み切りました。党内の政治資金問題を受けたもので、いずれも後任に閣僚経験者を充てました。人事の刷新で局面打開をめざしますが、難しいとの見方が党内に広がっています。
新しい閣僚
は衆院当選回数 は参院当選回数 (敬称略)
総務
3度目の入閣となります。これまでも「ピンチヒッター」での起用で、今回も3カ月余でかつての職場に戻ることになります。初代首相の伊藤博文を高祖父に持ちます。
農林水産
選挙区・熊本の地元紙記者や、県議を経て国政に転じました。菅義偉内閣で地方創生相を務めて以来の登板です。2016年の熊本地震では自宅が被災しました。
経済産業
経済産業省の官僚から政界入りしました。転身後は党農林部会長や農相を歴任。3カ月前までは法相を務め幅広い政策に通じます。かつては石破派所属でした。
派閥ごとの
閣僚・副大臣・政務官の人数

安倍派は
15人から5人に減った

