もう人ごとじゃない!! ストーカーの心理と被害にあいやすい人の特徴
ストーカーの最大の特徴は、自己愛が強すぎることです。
つまり、ストーカーに合いやすい人の特徴とは、ストーカーの自己愛の強さを刺激する人物…となります。
ここではストーカーの心理と、被害に合いやすい人の性格についてお話しします。
ストーカーの特徴とは
ストーカーは自己愛が強すぎる性格です。いわば自分が一番可愛いのです。傷つきたくない、プライドを汚されたくない、といった自尊心が高くなり、エスカレートするほど自尊心を保つための行動が過剰になっていきます。
たとえば以下のような自己愛行動が見られます。
- 失恋を受け入れられない
- 自分を拒否されると、相手を尊重するより自分がかわいそうに思います。相手を逆恨みしたり、強引に自分の気持ちを押し付けようとします。好きだからという自分の気持ちはとても大事にしますが、相手の気持ちは思いやれません。
- 他人の自由を認めない
- ストーカーは他人が自由な行動をとることが許せません。他人の性格を受け入れる包容力や許容力が低く、なんでも自分のレールに敷きたがります。たとえば恋人が習い事を始めただけでも「勝手なことしやがって」と怒ることがあります。そうして支配することで愛情をつなぎとめようとします。
- 他人のミスをすこしも許せない
- 自分の行動には寛容ですが、他人のミスは許せません。極度の完璧主義者です。とくにお金に関することや、ふたりで決めたルールに関しては厳しいです。ちょっとした嘘をついても「裏切られた」「ルール違反だ」と大げさにとらえて攻撃します。厳しい親や、小言の多い親の元で育つとなりやすいです。
- すぐに恨んだり、ひがむ
- 一度何かされると徹底的に仕返ししたり、恨んだりします。自分がかわいそうだからです。どんなにちいさなことでも過去にされたことは覚えているので、忘れたころに仕返しすることもあります。嫌なことへの記憶力はバツグンに良いです。
- 突然キレる
- ストレスや苦痛を自分の中で消化することができず、怒りの感情を表にだしてしまいます。子供にはよくある性格ですが、感情をコントロールする方法を学ばないまま大人になっています。強い言葉を使ったり、物にあたったり、人を傷つけることがあります。
- ひとり占めしたがる
- ストーカーは人を独り占めしたがります。誰かに気にかけてもらうと、その人物のために人一倍一生懸命になります。ですがその人物がほかの友人としゃべっているだけで「裏切られた」と感じます。あまり親に愛されないで育つとそうなりやすいです。
- 自分の非を認めない
- 他人に欠点を指摘されると、それを反省するどころか反撃して仕返しします。何でも相手のせいにして、自分の非を絶対に認めません。
- 自分の価値観しか認めない
- ストーカーは自分の価値観が一番正しいと思っています。○○であるべきという固定観念も強く、他人の価値観を認めません。自分の意見を批判されると過剰に怒り狂い、他人をバカ扱いしたりして、自分を守ろうとします。男尊女卑の家庭に育ったリ、親が子供に価値観を押し付けているとなりやすいです。
- 損をしたくない・見返りを求める
- ストーカーは自分が一番可愛いので、損を嫌います。与えただけの見返りがないと不満です。たとえば異性にプレゼントを一方的に与えておきながら、愛が返ってこないと怒り出します。
- 他人の気持ちには興味がない
- 意外だと思われるかもしれませんが、ストーカーは他人の心には興味がありません。興味があるのは自分が何かアクションを起こしたときの「相手の反応や行動」のみです。あくまで自分の行動が中心なので、相手がどう思うかは一切興味がないし、わかろうとしません。
- 外面がよい・魅力的に見える
- ストーカーはアカの他人にはすごく気を使います。丁寧で優しく、シッカリ者です。これはよく思われたい願望が強いからです。異性にはモテるし、完璧主義なので仕事もデキる人が多いです。ですが親しくなった相手には甘えが出てきて、自分勝手にふるまいます。家庭内暴力になりやすく、被害者が被害を訴えても周りに信じてもらえないケースも多いです。
いずれも自分が一番可愛く、自分を中心に世界がまわっていると思えるほど身勝手な価値観をもっています。
ようするに、ストーカーの特徴をまとめるとこうなります。
ストーカーになりやすい性格
- 完璧主義者
- 支配的
- 固定観念が強い
- 記憶力がよい
- 独占欲が強い
- 寂しがり屋
- 包容力がない
- 自制心がない
- 感情コントロールができない
- 客観性がない
- 親しい人への甘えが強い
- 物事に細かい
- 初対面では話し上手
ストーカーになりやすい生活環境
- 厳しい親の元で育った
- 男尊女卑の家庭に生まれた
- 親に進路や将来を決められている
- ネグレクトやDVなどを受けていた
- いじめられた経験がある
- 大きな失敗を経験したことがない
上記の内容に当てはまるほど、ストーカーになりやすい人物といえるでしょう。
ストーカーになるのは育った環境が大きく影響します。親からDVネグレクトを受けたり、寂しいを思いをしたり、価値観を押し付けられるなどのストレスを受けて育つと、子供はその環境から身を守る方法を考えたり、いかにして他人の気を引くかを考えます。その性質がストーカーや犯罪者へと発展します。親の責任が重大です。
ストーカーされやすい人とは?
ではストーカー被害にあいやすい人とはどんな人でしょうか。それは上記であげたストーカーの自己愛をよくも悪くも刺激する人物…となります。
ストーカーの自己愛を満たす行動をとってしまうと、ストーカーに目をつけられやすくなります。また自己愛を逆なでする行動を起こすと、ストーカーから思わぬ反撃をもらいます。
- 物事をハッキリ言わない
- 気になることがあっても曖昧なままにしたり、悪いから…かわいそうだから…という理由で何も言わずにフェードアウトする癖がある人は、白黒つけたがるストーカーをしつこくさせます。ズバッときつい言葉を浴びせるのは危険ですが、主張はしっかり伝えなければなりません。
- 自分が話すより聞き役に回ることが多い
- 相手の話を聞くことが多い人は、ストーカーの自尊心を大いに満たします。最初は話を聞いてくれるあなたにストーカーも喜んでいますが、何でも肯定したり、面倒だからとうんうんと聞き流していると、ストーカーは自分が認められていないと感じて突然キレることがあります。
- 嫌われたくない願望が強い
- 他人に嫌われるのを恐れて自分が我慢してしまったり、納得できなくても相手に合わせて同調してしまう癖がある人は、ストーカーに「お前は嘘つきだ」などと逆上させる恐れがあります。
- 他人に感化されやすい
- ストーカーは自分の言うことを聞いてくれる人に興味がわきます。日ごろ他人に感化されやすい人や、他人に言われて動くタイプの人は、ストーカーの恰好の標的となるでしょう。
- 感情論が多い
- ストーカーは論理的思考なので、嫌だから、好きだから…という感情論が多いと、ストーカーは根拠を求めたがりしつこくなります。理屈で説明したほうがストーカーは大人しくなりますが、ストーカーには相手を言い負かしたい心理もあるので、真向から議論しないほうが得策です。
- 行動範囲が広い
- ストーカーは独占欲や支配欲が強いため、相手を自分の範囲に閉じ込めたい願望があります。そのためあなたがいろんな友達と遊びにいったり、習い事をしたり、買い物にいったり…日ごろ活発に活動するほどストーカーの支配欲が膨らみます。
ようするに、ストーカー被害にあいやすい人の特徴をまとめるとこうなります。
- 優柔不断
- 自己主張が弱い
- 遠慮する・悪いと思う
- 気を使いすぎる
- 自分が我慢すればよいと考える
- 協調性が高い
- リードされたい願望がある
- 人を信じやすい
- 理論や説明が苦手
- 行動力がある
ストーカー被害にあいやすい性格とは、「表向きはいい顔をしつつ、ストーカーの裏をかくタイプ」です。嫌なのにその場はいい顔をし、あとでこっそり拒否する…そんなタイプが狙われやすいといえるでしょう。女性に多い傾向かもしれません。
元恋人だとストーカーに気付きにくい
ストーカーは外面がよいため、出会った当初は好印象であるはずです。比較的スムーズに恋愛関係になりますし、本性に気づきません。
ですが親しくなるほどかならず危険サインをだします。暴力的、威圧的、支配するなど…詳しくは上記で説明したストーカーの性格と照らし合わせてほしいですが、
あなたの自由を奪う素振りを見せたら、その場でしっかり拒否することです。
ストーカーは最初の1発目で強い拒否をされると、ターゲットから外します。一番よくないのは、やんわり拒否したり、やんわりフェードアウトすることです。曖昧な態度は、ストーカーを逆上させる原因となります。
すでに被害にあっているなら?
すでにストーカー被害にあっていたり、暴力的な要素があるなら、かならず第3者に相談しましょう。警察だけでなく専門の相談所があるので、話をもちかけてください。
ストーカーへの基本的な対策は、しっかり「嫌いである意思表示」をすることです。何も言わずに姿を消したり、いきなり交流を遮断してしまうと、ストーカーの行動がますますエスカレートします。そうではなく、まずはもう交流をもちたくない意思をしっかり伝え、できれば理由も理論的に述べられるとなおよいです。感情的にならずに、おちついて話してください。
意志を伝えたらストーカーとは一切交流を遮断しましょう。相手になにか言われても絶対に合わないでください。連絡も一切無視でよいです。しつこい場合は警察や相談機関などの第3者を交えて、近づかないように伝えていきましょう。