血液型占い

実は、血液型占いには科学的根拠は一切ありません。

他の占術、タロットやカバラなどは宗教的な観点から結果が当てはめられていますが、それと比べると、血液型占いはテレビや流行などの文化的な要素で生まれた占術ですので、統計学といえます。

しかし具体的に統計をとってみても、当てはまらない人も多くいるでしょう。たった4分割の振り分けですので、細かい性格判定にはあまり向いていないといえます。みんなが肌感覚でなんとなく感じているものが占いになったもの、と解釈してもらえればと思います。

ですがいま血液型による研究はどんどん進んでいますので、たとえば、O型はマラリアに強いなど、わかっていることもあります。そこからあぶりだされる性格なども見えてくるかもしれません。

まだ研究があまり進んでいない分野ですが、血液型占いの発祥はテレビや雑誌が元ネタですので、今は話のネタや、飲み会のネタとして多用されており、朝のテレビ番組や、雑誌では血液型占いが定番になっています。

本当に当たっているかを気にするよりも、話の切り口として、それをきっかけに相手と仲良くなったり、相手の性格や価値観などを聞き出す話題として使うのが、血液型占いの正しい使い方のように思います。

日本では血液型占いが有名ですが、海外ではほとんど知られていません。海外では自分の血液型を知らない人も多く、とくに西洋ではキリスト教の影響により星座占いの方がメジャーです。

海外において血液型とは、健康維持のツールとして使われています。

たとえば「A型は油を消化しにくく食物繊維を作りにくい」など、血液型によって体質の傾向があることが研究でわかっています。

日本ではあまり取り入れられていませんが、外国ではダイエットや食事療法として血液型が重視されているところもあります。

そのため外国人に「あなたの血液型は？」と聞くと、身体的な事情や病気など、かなりプライベートな内容に踏み込んでいるイメージを与えることがあるので、外国人にむやみに聞くのは避けた方がよいでしょう。

占いや統計学は心理学ではない、もあわせてご覧ください。