連載・最新記事 最新の記事5件

2024.12.19.
わき道をゆく
第251回 現代語訳・保古飛呂比 その74

一 (慶応二年)七月六日、東御屋敷で容堂公にお目通りし、兵庫開港の不可(よくないこと。すべきでないこと)を申し上げた。よって、武備を厳重にし、外人の侮りを受けぬようにする策を献言した。その際、昨日、外人の入港により、士気 […]

2024.12.5.
わき道をゆく
第250回 現代語訳・保古飛呂比 その73

(以下は、土佐藩家老・福岡宮内の広島出張記に収録された広島藩サイドの文書) 一 当藩(広島藩)の寺尾生十郎(注①)が同月(慶応二年五月)八日に出発して、岩国まで行ったとのこと。これは、三日に前述の(長州藩の)末家の者ども […]

2024.11.21.
わき道をゆく
第249回 番外編 現代新書はいかにして現代新書になったのか

 これは今年、創刊60周年を迎えた現代新書について私が書いた原稿です。講談社学芸第一出版部の冊子『新書へのとびら』に収録されています。(現代語訳・保古飛呂比は今回だけ休載します。) ――編集者ほど割に合わぬ商売はない。な […]

2024.11.7.
わき道をゆく
第248回 現代語訳・保古飛呂比 その72

一 再び広島表に到着して小笠原侯に拝謁を願い、かつ、大目付と対面したことなどの経緯。 四月十日の拝謁の際、極秘歎願の言上の手控え(=心覚えに書き留めておくこと) 先日、極秘で仰せつけられたご用件を逐一主人に伝えましたとこ […]

2024.10.24.
わき道をゆく
第247回 現代語訳・保古飛呂比 その71

(幕府の命で広島に出張した土佐藩家老・福岡宮内(注①)の記録の続き) 一 ご隠居さま(山内容堂)より、(老中の)小笠原壱岐守さま(注②)へお手紙が送られるはず。 【注①。デジタル版 日本人名大辞典+Plusによると、福岡 […]