「SNUG Journal」 へようこそ!
「 対話の場づくり屋 SNUG」にまつわる情報や活動内容、公正な対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の 長谷川友子です。
みなさん、明けましておめでとうございます。今年も対話の場づくり屋 SNUG、そしてこのSNUG Journalをどうぞよろしくお願いいたします。
さて今回は第56号。2025年最初のSNUG Journalです。今回は2025年に控えているSNUGが関わる対話の場についてと今年の抱負(?)をお届け。私が思う公正な対話について少しまた整理してみました。
今週もぜひ最後までお読みください。今年の対話の場づくり屋 SNUG、スタートです!
今週のSNUGの動きは?
年末はインスタでご挨拶をしたり、このジャーナルで連載しているオリジナル漫画「たいわのふしぎ」をインスタで一挙公開などプチ企画をしたものの、年末はしっかりとお休みしました。
ひょんなことから非常勤講師を務める知人から連絡があり、オンデマンド授業のゲストとして「公正な対話」について話してくれないかという依頼があったので友情出演としてお応え。それが昨日の1月2日(!)、ということで年始はなんだかんだ動きつつ、餅を食べたりまったりともしつつ過ごしました。
2025年1月以降のSNUGが関わる現場についてお届けします!興味のあるものは、ぜひ日時の確保をよろしくお願いします。
新年早々ですが現在SNUGが関わっている現場や関わる予定の現場について詳しくお伝えします。
よりよい(または少しでもマシな)社会のため、いやご自身のため?いいや、なんとなくでも、参加の動機はなんでもいいのです。対話の場のつくり手として、皆さんのご参加をお待ちしています。
ではご紹介を始めます!
「ジェンダーコレクティブ北海道 ユースコミュニティメンバー募集中!」
ジェンダーコレクティブ北海道ユースコミュニティのメンバーを募集中です。私はコーディネーター、ファシリテーターとして関わっています。
まずは概要をビジュアルでお届け!
ビジュアルデザインはTanpo Cecileさん。
ジェンダーについて学びながら、まずは地域のユースが集まり話し合ってみようというこの企画。
大元の「ジェンダーコレクティブ北海道」とは、北海道のジェンダー平等を企業やNPO、ユースなど様々なステイクホルダーによってコレクティブ・インパクトの視点から実現していくための事業(事務局:札幌市男女共同参画センター)。
このユースコミュニティは、まだまだ少ないジェンダーについての対話の場を地域でつくり、そして行動していくために、まずは若い世代のみで安心して対話できる場をつくってみようというチャレンジです。ジェンダー平等までは程遠い現在。だからこそ、まずは話し、聞いて、現状を見つめてみませんか。
ジェンダーに関する知識や経験、問題意識の多寡は問いません。少しでもご興味のある方、ぜひご検討ください!お申し込みはこちらのフォームから。
「私たちのまちのありたい姿を対話しよう 第3期さっぽろ未来創生プラン策定に向けた若者向けワークショップ」参加者募集中!
札幌市主催のこのワークショップは、札幌市在住の40歳未満を対象とした対話の場。私はファシリテーターを務めます。
市の計画について自身の声や意見を届けるチャンスでもあるこのワークショップ、参加するとクオカードももらえます。
日時:2025年1月19日(日)14:00〜16:00
場所:国際ホール(札幌国際ビル8階)
対象:札幌在住の概ね15歳以上40歳未満の方
定員:先着40名(謝礼として2000円分のQuoカードをお渡しします)
お申し込み: こちらのフォームからお申し込みください。
現在札幌市は、このワークショップのテーマでもある「第3期さっぽろ未来創生プラン」(令和7年度~令和11年度に施行予定)の策定に向け「パブリックコメント」の募集もしているそう。パブコメにSNUGは関わっていませんが、声を届けられる仕組みのご紹介でした。
パブコメとは
国の行政機関は、政策を実施していくうえで、さまざまな政令や省令などを定めます。これら政令や省令等を決めようとする際に、あらかじめその案を公表し、広く国民の皆様から意見、情報を募集する手続が、パブリック・コメント制度(意見公募手続)です*1。
「さっぽろ気候変動タウンミーティング2024」も開催中。途中からのご参加も大歓迎です!
私はコーディネーター、ファシリテーターとして対話の場づくりに関わっている札幌市環境局が主催のさっぽろ気候変動タウンミーティング。全8回のワークショップですが、どなたでも、いつからでも参加いただけます。
気候変動と聞くと「あんまり自分には関係ないな」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし地球規模の気温上昇やその影響は地球にいる人々は全員受け(てい)ますから、実は気候変動に関係ない人はいません。とはいえこの大規模すぎる課題について何をしたらよいの…と思われる方も多いのではと思います。
このタウンミーティングは「まずは集まって対話する」ところから始めています。気候変動について考える際についてまわる感情やジレンマ、難しさにも目を向けます。
また気候変動は大きな問題ゆえ多様な分野の専門性が求められます。そこでこのタウンミーティングでは科学、正義論、ジェンダー論まで様々な角度から気候変動という課題を考えます。
このタウンミーティングでは、多様な意見、感情、声を持った参加者がともに学び、考え、行動していくために「公正な対話の場づくり」を大切にしています。
ユースファシリテーターも活躍中!ぜひこの地域としてのチャレンジをご一緒しましょう。これからのタウンミーティングのスケジュールを記載します。
第4回:「気候変動おしゃべりカフェ」
日時:2025年1月25日(木)18時00分~20時00分
場所:bokashi(ぼかし)中央区南2条西1丁目7番地1 二番館ビル講師はおらず、参加者同士の対話の場です。
第5回:「『気候正義』ってなんだろう?私たちのまちでともに考えよう」
日時:2025年2月18日(日)14時00分~17時00分
場所:札幌エルプラザ2階会議室1・2(北区北8条西3丁目)
第6回:「市民参加や市民活動が生まれるまちの姿とは?」
日時:2025年2月24日(土)14時00分~17時00分
場所:札幌エルプラザ2階会議室1・2(北区北8条西3丁目)
第7回、第8回はcoming soon…。
お申し込みはこちらから。またnoteでは各回のコーディネーターレポートと参加者インタビューを掲載しています。こちらも併せてお楽しみください。
2025年も「公正な対話の場づくり」ってどんなだろう?という問いとともに。
対話が大事と言われても「どうせ伝わらない」「対話して何になる」と感じる瞬間は、その差はあれど、今の社会に生きる多くの人にあるのではと思います。
でも現実、私たちは対話すること、話し合うことからは逃れられない。
SNUGにとって、対話をよりよく、よりマシにするための一つの手段であり目指す方向性、それが「公正な対話の場づくり」です。
対話の中にある規範や権力構造を見つめ、その要素要員を一つひとつ眺めながら、ときに大胆に、ときに悠然と「公正な対話」へのプロセスを進みたい。
先に述べた授業へのゲスト出演などの経験を通して、もっとSNUGが考える「公正な対話場づくりとはどんなものか」ということを伝え、より多くの方と対話する必要性を感じているところです。
対話すること、話し合いに参加することは疲れるし、第一面倒。それに不快になるかもしれない。行ってみたら釈然としないことでいっぱいかもしれない。私は、誰かが対話に参加することは常にリスクとともにあると考えています。
でも?だからこそ?これからよりいっそう、対話の中にある安心や充実、そして不思議さ、嬉しさにも目を向けていきたいなと考えています。
結び
さて、2025年最初のSNUG Journalはいかがでしたか。読んでくれてありがとうございます。
いつも一通り文章を書き終わってからタイトルを決めているのですが、今回は書く前からなんとなくタイトル案が浮かんでいました。ずばり、「力を抜いてよ、長谷川さん」。もちろん文脈が伝わらないのでボツです。
新年が始まるとか、何かの節目だとかの時期は、世間のムードに飲み込まれやすい私。気張っている自分自身への投げかけとして浮かんだ言葉でしたが、こうして書いていると穏やかな気持ちになります。
新年早々、邪気を払うため(?)、先日映画館で中島みゆきのコンサート「歌会 Lol.1」を観てきました。その中で聴いた最新シングル「心音」の歌詞の一部をここでご紹介して今回のSNUG Journalは終わろうと思います(中島みゆき、アニソンもやっちゃう!)。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
誰も問わない 誰も触れない 時は進まない
2025年1月3日(金)
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子