食品安全情報blog過去記事

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ジエチレングリコール汚染アセトアミノフェンによる小さな子どもたちの致死的中毒 ナイジェリア、2008-2009

Fatal Poisoning Among Young Children from Diethylene Glycol-Contaminated Acetaminophen Nigeria, 2008-2009
MMWR December 11, 2009 / 58(48);1345-1347
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5848a2.htm
2008年11月18日、ナイジェリア保健省(FMOH)はLagos州の病院に入院していた子どもたちの説明できない急性腎不全13症例についての報告を受けた。患者の何人かは液体のアセトアミノフェン入りの生歯時薬(歯が生えるときのむずかりを鎮めるために使われる薬)を与えられていた。11月21日にナイジェリア食品医薬品規制局(NAFDAC)が2009年8-10月に製造された生歯時薬の4つのロットからジエチレングリコール(DEG)を発見した。
医薬品のジエチレングリコール汚染による事故は米国、ナイジェリア(1990年)、パナマなどで報告されており、急性腎不全が主な症状である。ナイジェリアの疫学チームとCDC、FDAの共同調査の結果を報告する。
2008年8月から2009年1月までの間に3才未満の子どものDEG中毒57症例を同定した。96%が生歯時薬(My Pikin)を与えられていた。患者の家にあった薬の瓶6つと工場の4バッチでDEG汚染が確認された。死亡は54人。
(そもそも歯が生えるのが痛くてむずかるというのが嘘っぽい)