株式会社STOP
代表取締役
藤方裕伸さん
大手動画配信サービスや多様なコンテンツビジネスで活躍後、ソフトウエア開発のIT企業を創業。2018年11月、当時の東証一部上場企業に会社を売却。同年12月、IT企業を設立し、22年末に総合建設コンサルタント企業へ同社を売却。24年にSTOPの代表取締役に就任
【PR】 働き方
AWS認定資格の取得は、エンジニアの技術証明と収入アップに直結する。しかし、多忙な本業の間に資格取得に向けた勉強時間を確保し、計画的に学習を進めることは簡単ではないだろう。
本業でエンジニアとして働きながら、6年間でAWS資格の全15種を取得した久保山 博史さんは、その称号を手に、藤方裕伸さん率いるITベンチャー、株式会社STOPに入社した。
多くのエンジニアが挫折するなか、久保山さんはどのように学習を継続し、15ものAWS資格を取得したのか。また、変化の激しいIT業界でAWS資格を取得することの意義とは。久保山さんとSTOP代表の藤方さんに話を聞いた。
株式会社STOP
代表取締役
藤方裕伸さん
大手動画配信サービスや多様なコンテンツビジネスで活躍後、ソフトウエア開発のIT企業を創業。2018年11月、当時の東証一部上場企業に会社を売却。同年12月、IT企業を設立し、22年末に総合建設コンサルタント企業へ同社を売却。24年にSTOPの代表取締役に就任
エンジニア
久保山 博史さん
インフラエンジニアとして、オンプレミスからVMware案件とSES業務で実績を重ね、10年前からAWSの可能性に着目し、勉強を開始。累計15種類の資格を取得済。グローバル案件・エンタープライズ案件などを中心に様々な規模の案件に対応した実績の持ち主。また、AWS資格以外にも「Google セキュリティ プロフェッショナル」、「Google AI エッセンシャル」の資格も取得している
――久保山さんは、なぜ資格取得を目指したのでしょうか?
久保山:実は10年ほど前、所属していた会社でAWS案件に携わるチャンスをいただいたのですが、実力不足ですぐにチーム全員がプロジェクトを下ろされてしまった経験があるんです。
当時はAWSに興味があるといいながらも大して勉強もせず、やってみてから学べばいいや、ぐらいの中途半端な気持ちでした。プロジェクトを進めるにも当時はAWSの情報が少なくて、非公式の個人サイトを参考にするようなことをやっていたんです。
久保山:結果的にたった半年でチームは解散し、AWSの資格を持ったエンジニアチームが私たちの仕事を引き継ぐことになりました。彼らの仕事ぶりを見て、自分の実力不足を痛感しましたね。私たちが調査に3日かかるような仕事を、彼らは3時間で終わらせてしまうんです。彼らは知識が体系的に身に付いているので、解決案をすぐに提示できる。知識と経験値の違いを見せつけられました。
逆に彼らの方が私たちに気をつかってくれて、「この辺はよく調べられていますね」などと、慰めのような言葉を掛けてくれました。……情けなかったですね。
その経験がエンジニアとしての屈辱となり、深く心に刻まれたんです。そこで、一からちゃんと勉強しようと、AWS資格取得を目指し始めました。
――実際に本業と並行して資格の勉強を始められて、どんな点に苦労されましたか?
久保山:一番大変だったのは、勉強の「習慣化」でした。資格の勉強を始めた2017年から数年間は、勉強を生活のルーティーンに組み入れられず、苦労しましたね。ですから、最初の頃に受けたソリューションアーキテクトのアソシエイトの認定試験では、何度か不合格になっているんです。2年ほどかけて勉強を習慣化できてからは、難しい試験でも一発合格できるようになりました。
――どのように資格の勉強を「習慣化」していったのですか?
久保山:私は朝型なので、毎朝5時に起きて、とにかく最初にパソコンを立ち上げます。メールチェックをしてニュースを見たらすぐに勉強を始めて、毎日2時間やると決めました。
でもたまには、Youtubeを見たくなったりするじゃないですか。そんなときは、一つ見たらすぐに勉強に戻るという「マイルール」を作り、それを徹底したんです。勉強を習慣化できてからは、特に苦痛を感じなくなりましたね。
――どのような勉強をしていたのですか?
久保山:私は過去問をひたすら解き続けました。解答には解説へのリンクが貼ってあるので、1周目はそれを読み込みながら解いていく。すると、2周、3周する頃には知識が身に付いているんです。あとは、AWSのブラックベルトや公式Youtubeなど、信用できるものを参考にしていました。
レベル大分類 | 難易度 | 資格名 |
---|---|---|
FOUNDATIONAL | AWS認定資格の中では最も易しく、初心者に適したカテゴリ | (1)AWS Certified Cloud Practitioner (2)AWS Certified AI Practitioner |
ASSOCIATE | 基礎レベルよりも難易度が上がり、対象者は1年程度のAWS環境の使用経験があることが望ましい | (1)AWS Certified Solutions Architect – Associate (2)AWS Certified Sysops Administrator – Associate (3)AWS Certified Developer – Associate (4)AWS Certified Data Engineer – Associate (5)AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate |
PROFESSIONAL | AWSの高度な知識とスキルが求められる上級者向けのカテゴリです。取得にはAWS環境の実務経験が2年以上あることが望ましい | (1)AWS Certified Solutions Architect – Professional (2)AWS Certified DevOps Engineer – Professional |
SPECIALTY | プロフェッショナルレベルと同じく難易度が高いため、チャレンジする際はAWS環境の実務経験が2年以上、専門分野での経験が5年以上あることが望ましい | (1)AWS Certified Advanced Networking – Specialty (2)AWS Certified Machine Learning – Specialty (3)AWS Certified Security – Specialty (4)AWS Certified Data Analytics – Specialty* (5)AWS Certified Database – Specialty* (6)AWS Certified: SAP on AWS – Specialty* |
――本業と並行して勉強を続けることはただでさえ大変だと思うのですが、繁忙期はどのように乗り越えたのでしょうか。
久保山:忙しくなるのが分かっているときには、時間がなくなることを見越して、余裕をもってスケジュールを組んでいました。突発的な障害が発生するなど、予期せず忙しくなってどうしても勉強の時間をとれないときには、潔くその日は諦めて次の日以降にどうリカバリーするか考えます。例えば、一日過去問を30問やると決めていて、その日にできなかった場合、翌日に勉強時間を増やすなり、週末に時間を多めに設けるなりして、確実にノルマをこなすようにしていました。ズルズル持ち越してしまうと、勉強のモチベーションにも影響してしまいますから。
――しかし、新人の頃は本業の方に時間を割かれてしまいがちになりますよね。
久保山:もちろん、業務をおろそかにしてまで資格の勉強をするというのは、本末転倒です。それに、業務で学んだことが資格の勉強に活きることも大いにありますから。
藤方:実務こそ最高の学びだからね。AWSの実務に携わりながら勉強もしたいなら、うちみたいな会社に入ればいい。体系的に勉強していれば、得た知識を実務にも活かせるし、その逆もしかりでしょう。勉強と実務、両方をバランスよくやれると、理解度や学習スピードはおのずと高くなるはずですから。エンジニアとしてのスキルやキャリアに大きなメリットがあることは間違いありません。
――確かに実務経験をしながら学ぶのがベストですよね。実際にAWS案件を持っている会社は他にもあるとは思うのですが……。
久保山:いや、なかなかありませんよ。私も当初、AWS案件ができるSIer企業に転職したつもりでしたが、実際に入社してみたら案件がなかった。結果的に当時の主流だったVMwareの案件ばかりやっていたこともありました。
藤方:面接のときにAWS案件があると言われて入社したものの、実際にはないっていうのは“あるある”だと思います。それで辞めてSTOPに来るエンジニアも多いですから。実際、久保山くんも、うちに入社するときには「AWS直取引がある」と言っても信じてなかったよね(笑)
久保山:ええ、話を盛っているのかなと思っていました(笑)。最初は正直信用していなかったのですが、藤方さんの顔を見て、具体的な話を聞いて、ああ本当なんだなって思いました。
藤方:実際、入社して3日目には目黒にあるAWSのオフィスに連れて行きましたからね。入社早々にAWS社員と直にやるプロジェクトで。加えてそのプロジェクトはAI関連だったので、ハードルが高かったと思いますが……。
久保山:いや、私はずっとやりたかったのでうれしかったです。でも、実際にAWS案件をやりたいっていう若手エンジニアは、案件を持っている会社に入社しても自分がそのプロジェクトに入れるか分からないじゃないですか。でも、STOPなら必ず入れる。そこがSTOP最大のメリットだと思います。
藤方:もちろん、やりたいだけじゃできませんよ。ある程度知識が備わっていて、やる気がなければ難しい。まっさらな状態で、今から勉強したいんですって言われても、それは無理な話で。
久保山:モチベーションは持ってきてほしいですね。やる気って見える化できるんです。ただ興味があるだけだとダメで、せめて初級者レベルの資格は学習中だとか、その片鱗がないと難しいんじゃないかな。
――久保山さんは、実際にAWSの資格を取得してみてどのような効果を感じましたか?
久保山:お客さまの打ち合わせに出たりすると、飛び交っているAWS要件の解像度が上がり、問題に対するソリューションもすぐに出せるようになりました。例えば、「画像認識をやりたいんだよね」と言われたら、「AWSのレコグニションがありますよ」と、「文字認識をやりたいんだよね」と言われたら、「テキストラクトがありますよ」というように、その場でどんどん案を出せるんです。
限られた打ち合わせの時間内に解決案を出せれば、当然お客さまからの信頼度も上がります。それを、「社に持ち帰って調べます」なんて言われたら、「こいつ何も知らないな」って思われてしまいますから。
藤方:「資格」って、体系的に勉強をしたことの証明なんです。資格がなくても実務ができないわけじゃないですが、体系知識を理解しているのと、経験則で判断しているのとではアウトプットのスピードも違うし、何より任せる側の安心感が違いますからね。
藤方:もちろん、AWSの資格だけ持っていれば実務ができるわけじゃありません。AWSは転職に有利な資格だと言われるので、資格取得を目的にしてしまう人もいます。でもそれだと単に「AWS物知り君」で終わってしまうんです。そういう人がいると、「資格を持っているのに何もできないじゃないか」と思われて、資格不要論につながってしまう。だから、資格を取る以上は実務でもAWSのプロジェクトに携われる会社に入るべきだと思うんです。
あるいはSTOPに入って実務をやりながら勉強する。一生懸命やる気があるなら、勉強が得意じゃなくても、時間がかかっても、応援したいと思っています。試験代も、合格するまでで出しますよ。だからうちで資格を取り始めると、合格するまで頑張らなきゃならないんですけどね(笑)
――AWSの資格を取得したことで、実際にキャリアや収入はどのように変化していったのでしょうか。
久保山:そうですね、もちろんAWSの資格を取った目的の一つには、収入アップがあります。ですから、いくつかAWSの資格を取って、キリのいいタイミングで声をかけていただいた企業に転職する形で、年収を上げていきました。今はおかげさまで、毎日スカウトをいただいています。
藤方:STOPは小さな会社だけど、久保山を含めて「AWSの巨匠」と呼んでいるAWS経験が豊富な3人のシニアエンジニアがいるので、やる気があれば、実務と資格の勉強で相乗効果が狙えます。3年ぐらい働けば、メンバーレベルからPLとかPMクラスになって、月収30万円だった人が、倍の60万円ぐらいにはなれるんじゃないかな。
もちろん、学校のようにただ座っていれば仕事を教えてもらえるってわけじゃないから、厳しくて辞めていった人もいますけどね。でも本当にモチベーション高く学びたいと思っている若手エンジニアには、うってつけの環境だと思います。
久保山:STOPが特別厳しいっていうわけじゃありません。自分でスケジュールを決めたり、分からないことを適切な人に質問して解決策を仰いだりする「自走力」さえあれば、着実にスキルアップできる会社だと思います。
変化の激しいIT業界にいるエンジニアには、継続的な学習習慣が必要です。私も今後は会社の方向性に合わせて必要な知識を身に付けていこうと思っています。
藤方:大手のSIerにいれば、規模の大きな案件に携わる機会もあると思います。でも大手にいると大規模な案件の一部のパートを担当するだけになってしまって、プロジェクト全体を動かす機会はなかなか得られない。一方STOPにいれば、小さな案件でも自分で主導権を持って仕事を進められるし、いろんな案件を経験できる。
AWSの巨匠の下で3年ぐらい働けば十分な経験値を積めるので、そこからステップアップしていけばいいと思いますよ。
【STOPで成長できる理由1】
エンジニア 渡邉友香さん
前職はSESで勤めていましたが、出産を機に「受託開発がしたい」と思い、知人の紹介でSTOPへ転職しました。STOPに入社して受託開発に携われていることはもちろん、「できる業務の幅」が大きく広がりました。というのも、SES時代は基本的に「今の自分ができること、持っているスキル」に対して案件をアサインされるのが常でしたが、STOPでは「できること+α」の案件が任されるんです。例えば、現在私は某自動車メーカーのECサイトやホームページの開発を担っていますが、前職時代に経験を積んだバックエンドだけでなく、フロントエンドからインフラまで丸ごと任せてもらっています。もちろん、その分の大変さもありますが、分からないことがあれば頼りになるベテラン勢がSTOPには在籍しているので、過度に背伸びしすぎることなく、挑戦できています。
【STOPで成長できる理由2】
エンジニア 立石翔梧さん
私がSTOPに入社したのは、前職で一緒に働いていた根立に憧れていたことが一番大きかったです。根立のように、いつか私自身も「フルスタックエンジニアになりたい」と思っているのですが、そのためには受託開発で一つの案件に腰を据え、深く広く携われる環境が必要だと感じていました。そんな時にSTOPを知り「ここならフルスタックを目指すのに絶好の環境だ」と思い、根立を追ってすぐに転職を決意しました(笑)。現在は某人材会社のサービスの開発に携わっています。当初フロント部分のみを担当していましたが、今はサーバーサイドの開発も任せてもらっています。ベルトコンベアのように分担作業で大規模システムを作りあげていくSESと異なり、規模は小さくとも案件を丸ごと任せてもらえる現在の方が、断然スキルの幅が広がっていることが実感できています。
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文/宮﨑まきこ 撮影/桑原美樹
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