ツボっちの映画ブログ

毎日映画を観ているので感想を書くことにしました

上手いこと現代社会問題を織り交ぜたフランス版ジュマンジ『ルー・ガルー 人狼を探せ』

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音楽教師ジェローム、ジェロームの連れ子で黒人とハーフのクララ、ジェロームの妻で弁護士のマリー、マリーの連れ子テオ、認知症になりかけているジェロームの父ジルベール、そしてジェロームとマリーの間に生まれた少女ルイーズ。

ジルベールの家に集まった家族に"中世より代々伝わるカードゲーム"人狼ゲーム"をやろうとジェロームは提案し皆にカードを配るが誰もやろうとはしなかった。ジェロームは諦めてカードを箱にしまうと突然地震が起きる。地震が収まって一家は家の外の風景が違うことに驚き、やがて自分達が1497年の中世にいることを知り、ゲームの世界に入り込んでしまったことに気付く。

全員に一枚ずつ配られたカードの裏には特殊な能力が書かれていて、一人ひとりがその能力を使いながら街に潜む人狼を全員捕まえることが人狼ゲームのルール。

現代に戻るため一家はリアル人狼ゲームを始めることになる。

 

ここまでが序盤のあらすじです。

 

ゲームの中に入ってしまう作品はいくつかあるが、いちばん本作に近いのは2017年版のジュマンジです。

ジュマンジは想像豊かな作品ですが、『ルー・ガルー』ではフランスらしく、死刑制度、冤罪、人種、LGBTなどの社会問題を物語に織り込んでいます。

ですが、全面に出しているわけではないので、あまり深く考えずに娯楽映画として観ることができます。

ファンタジー作品としては、あまり非現実感はないので、ロード・オブ・ザ・リングのような内容を期待するとガッカリしてしまうかもしれません。

 

個人的にはなかなかの良作でした。