MacのVirtualBoxにWindows7をインストールする

おそらく需要があるかな、と思うので。というよりも、久しぶりにリストアを試みたらやり方を忘れて躓いたので。。

この記事では、VirtualBoxを使って次のような環境を整える手順について紹介します。

ホストOS: MacOSX Mavericks

ゲストOS: Windows7 64bit

VitualBox on Mac Version 5.1

MacOSのVirtualBoxにWindows7をインストールする手順

1. VirtualBoxのインストール

最新版のVirtualBoxをこちらから入手し、パッケージを展開します。

通常のソフトウェアと同じように、PKGを選択し指示に従いインストール。

インストールが完了したら、VirtualBoxを立ち上げます。

2. Windows7インストール用の仮想ディスク作成

『新規』アイコンより、新規の仮想マシンを構築するための仮想ディスクを作成します。

他の仮想マシンとの区別がつくような名前を『名称』に付け、インストールしたいOSのタイプを選択します。

また、ゲストOSに割り当てる『メモリサイズ』を設定します。
メモリの容量を多く設定しすぎるとホストOS(今回の場合はMacOS)の挙動が不安定になるため注意が必要です。
Windows7 64bitのシステム要件では2GB RAMが要求されていますが、Office等々のソフトを快適に使うためには、4GB以上を確保するのが良さそうです。

僕のMacBookAirではゲストOSとしてWindows7 64bitをインストールし、ゲスト用に4GB RAMを設定していますが、Officeで書類作成をする程度であればストレス無く使えてます。

続いて、作成する『仮想ディスクの容量』と作成する『場所』を指定します。

Windows7のシステム要件では最低20GBのディスクにインストールすることを求めていますが、Windows Updateによる修正パッチやその他のソフト等をインストールすることを考えると20GBでは足りません。最低でも35GBを確保することをお勧めします。

『ファイルの場所』には、仮想ディスクのイメージファイルを作成するディレクトリを指定します。最大で『ファイルサイズ』で指定した容量のファイルが作成されるため、十分な空き容量が確保されているディレクトリを指定します。

ここで指定したファイルにゲストOSがインストールされるため、快適に使いたい場合にはSSD環境にイメージファイルを作成することをお勧めします。

『ハードディスクのファイルタイプ』は、特に好みがなければVDIを指定することをお勧めします。VID形式の場合、ゲストOSのディスク容量が不足した際には、ゲストOSのデータを消すこと無く、用意にディスク容量の拡張が可能になります。
VDIのリサイズ方法

ストレージの『固定サイズ』では、指定した容量のファイルを予め作成します。SSD環境で35GBのイメージファイル作成は1分ほどで完了するため、十分な空き容量がある場合には予め作成することをお勧めします。
『可変サイズ』では、ゲストOSが使用するディスク容量に応じてイメージファイルの容量が変化します。

3. 仮想マシンの環境設定

仮想ディスクの作成が完了すると、このような画面となります。
続いて『設定』アイコンより仮想マシンの環境設定を行います。

『システム』の『プロセッサー』では、ゲストOSに割り当てるCPUのコア数を指定します。
こちらも割り当てすぎるとホストOSに影響がでるので、ほどほどに。

『ディスプレイ』の『スクリーン』ではビデオメモリの割り当てができます。

以上で、最低限の環境設定は完了です。

4. Windows7 isoイメージの入手

Windows7のインストール用メディアはiso形式で配布されているのが一般的のため、マイクロソフトの公式WEBより入手します。

なお、isoイメージの取得にはWindows7用の正規ライセンスが必要です。
Windows7の場合、AmazonではDSP版くらいしか手に入らないかもしれません。。DSP版は使途が制限されているので、この記事の目的には使えないのが残念です。

またAmazonでソフトウェアを購入する場合、非正規品を扱う中古業者が居るのでご注意下さい。個人的には正規ライセンスが必要な製品はAmazon直販の商品だけを選んで買っていますが、今の所、全て正規版の製品が届いています。

isoイメージが入手できたら、準備は完了です。

5. 仮想ディスク上にWindows7をインストール

『設定』アイコンより仮想マシンの環境設定『ストレージ』を選択します。

ストレージツリーの中で空となっている項目を選択した後、『属性』枠内の右端にあるCDアイコンを選択し、仮想光学ディスクファイルを選択からダウンロードしたWindows7のisoファイルを選択します。

以上で下準備は完了です。Windows7をインストールするため、仮想マシンを『起動』します。

この画面が出れば、以降は画面の指示に従って進めることでWindows7がインストールされます。

仮想ディスクをSSD上に設けた場合、インストール自体は5分ほどで完了し、Windowsの初期設定画面が現れます。

これで、VirtualBox上でWindows7を動かす環境が整いました。

6. VirtualBox GuestAdditionToolのインストール 

ただし、標準の環境ではゲストOSの機能を最大限活用することができません(画面サイズが小さかったり、ホストOSとファイル共有ができなかったり。。)。そこでGuest Additionsをインストールします。

インストールに先立ち、Windowsをセーフモードで再起動させます。 セーフモードを起動させる方法として、BIOS起動後にブートローダーを呼び出してセーフモードを選択する方法が一般的ですが、VirtualBox上ではOS起動時にシフトキーがうまく認識されないため(僕のタイミングが悪い)、『システム構成』を呼び出してセーフモードを選択し再起動させます。

真っ黒い画面が立ち上がればOKです。 ここでツールバーの『Devices』より『Insert Guest Additions CD image』を選択したのち、エクスプローラより『マイコンピュータ』を開きます。

CDドライブにGuest AdditionsのインストールCDが読み込まれているので、ダブルクリックして実行します。

あとは標準設定のまま、指示に従ってツールをインストールすれば完了です。

最後に再起動を求められますが、『システム構成』を使ってセーフモードを呼び出した場合には、再起動をかける前にセーフモードの設定を解除しましょう。

画面サイズを大きくする

再起動後には、まず画面サイズの変更を行いましょう。 デスクトップ上で右クリック(トラックパッドの場合は二本指でタッチ)し『画面の解像度』を選びます。

『解像度』で数字の大きい項目を選択して『適用』を押すと、段階的にゲストOSの画面が大きくなるはずです。

この他に、ゲストOSの画面が映っているウインドの端をドラック・ドロップにより、ウインドウサイズを直接変更することで、画面の伸縮を操作することも可能です。


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