【絶景】信じられないくらいの大自然に圧倒されるアメリカの衝撃風景6選

アメリカ合衆国は多様性に満ちた風景の宝庫です。太平洋から大西洋まで、広大な北米大陸はどこを切り取っても私たちを魅了する絶景には事欠きません。

平和的で静かな時間を好む人も、冒険的な野外活動を志向する人も、ただ都会とは異なる環境に身を置きたい人も、母なる大自然が一生忘れがたい思い出をきっと与えてくれるでしょう。

アンテロープ・キャニオン

「アンテロープ・キャニオン(Antelope Canyon)」image by:Shutterstock.com

アメリカ合衆国南西部の1角、アリゾナ州に位置する「アンテロープ・キャニオン(Antelope Canyon)」は、ユニークかつ神秘的でさえある風景で、そこを訪れるすべての人にまるで別世界に迷い込んだような気持ちにさせてしまう魅力を持っています。

何世紀にもわたる年月、風と水の浸食によって刻まれた砂と岩が複雑な模様を作り上げ、太陽光が差し込む角度によって魔法のような変化を見せます。

「ホースシュー・ベンド(Horseshoe Bend)」image by:Shutterstock.com

アンテロープ・キャニオンでは水と緑が基調になった日本の風景とは異質の美しさをそこに見出すことができるでしょう。近くにある「ホースシュー・ベンド(Horseshoe Bend)」はコロラド川が大地を削り、馬の蹉跌のような形で蛇行する、その壮大な眺めで有名です。

ザ・ウェーブ

「ザ・ウェーブ(The Wave)」image by:Shutterstock.com

アリゾナ州とユタ州の州境近くにある「ザ・ウェーブ(The Wave)」くらい有名で、しかし実際に訪れたことがある人が少ない観光スポットは珍しいかもしれません。

「パリア・キャニオン・バーミリオン・クリフス自然保護区(Paria Canyon-Vermilion Cliffs Wilderness)」の中にある「コヨーテ・ビュート地区(Coyote Buttes)」に位置すると説明しても、その地名を知る人は少ないでしょう。

10もの国立公園が半径200kmほどの円内に含まれる「グランド・サークル(The Grand Circle)」のなかでも際立った存在です。

image by:Shutterstock.com

起伏のある砂岩に描かれた波(ウェーブ)のような流線型の模様はもはや現実世界のものとは思えないくらいです。


非常に脆く、そして貴重な自然を保護するため、ザ・ウェーブへの訪問は抽選制で、1日当たり16人、あるいは4グループに制限されています。

アーチーズ国立公園

「アーチーズ国立公園(Arches National Park)」image by:Shutterstock.com

グランド・サークル内のユタ州側に位置する「アーチーズ国立公園(Arches National Park)」は奇岩が生み出す風景で構成されています。

ユタ州のシンボルとも呼ばれる「デリケート・アーチ(Delicate Arch)」が最も有名ですが、公園名がArchesと複数形になっている通り、公園内には数えきれないほどのユニークな形状をした砂岩があります。

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同じ岩でも見る角度や時間によって印象は変わるものです。とくに日の出と日の入りの時間帯には刻々と変化します。公園内にはハイキングに適したトレイルが数多くありますので、自分の足で自分の好きなスポットを見つけてみては如何でしょうか。


モニュメント・バレー

『フォレスト・ガンプ』の印象的なワンシーンとしても有名な一本道 image by:Shutterstock.com

「モニュメント・バレー(Monument Valley)」は1994年公開の名画『フォレスト・ガンプ』(原題:Forrest Gump)の印象的なワンシーンで舞台になりました。

広大な砂漠を走る道路のはるか向こうに3つの赤茶けた巨大な岩が聳え立つ風景を記憶している人は多いのではないでしょうか。

モニュメント・バレーは先住民であるナバホ族の聖地でもありました。現在もナバホ族自治政府が公園を管理運営しています。

「モニュメント・バレー(Monument Valley)」image by:Shutterstock.com

多くの絶景スポットの例にもれず、モニュメント・バレーは観光客にとっては決して訪れやすい場所ではありません。近くには大きな町がなく、公園まではあのフォレスト・ガンプも走った道路が一本通じているだけだからです。

公園内にも観光施設と呼べるものはほとんどありませんが、ホテルと土産物屋が1軒ずつ並び、その周りに展望台があります。巨岩群の周辺を回る未舗装道路をドライブすることもできます。

イエローストーン国立公園

「イエローストーン国立公園(Yellowstone National Park)」image by:Shutterstock.com

アメリカ合衆国山岳地帯の3州(アイダホ、モンタナ、ワイオミング)にまたがる「イエローストーン国立公園(Yellowstone National Park)」は世界で最も古く(1872年認定)、アラスカ州を除く北米最大の面積を誇り、そしておそらく合衆国内で最も人気のある国立公園です。

イエローストーン国立公園の魅力を語るのは容易ではありません。

「オールド・フェイスフル・ガイザー(The Old Faithful Geyser)」image by:Shutterstock.com

絵になる風景としては「オールド・フェイスフル・ガイザー(The Old Faithful Geyser)」が最も有名でしょう。高い噴水が青空に向かって舞い上がる間欠泉です。

しかしそれだけではありません。この広大な公園は、山、滝、湖、温泉などが織りなす美しく壮大な風景に囲まれています。そしてバイソン、エルク、シカ、クマなどの野生動物が豊富に生息しています。

イエローストーン国立公園を訪れるなら、可能な限り長い滞在をおすすめします。

ボンネビル塩湖

「ボンネビル塩湖(Bonneville Salt Flats)」image by:Shutterstock.com

ユタ州北西部に位置する「ボンネビル塩湖(Bonneville Salt Flats)」は正確には湖ではありません。かつての塩湖が蒸発してできた場所にできた平原(フラッツ)です。真っ白な大地が見渡す限り続いています。

ただし、大雨が降ると一時的に薄い水が地表を覆い、湖のような景観を取り戻すこともあります。

「ボンネビル・スピードウェイ(Bonneville Speedway)」image by:Joel Rice/Shutterstock.com

ボンネビル塩湖は訪れる時期によって、2つの相反する魅力を持っています。視界を遮るものがなく、風の音しか聞こえない静けさをこの地に求める人がいる一方、毎年8月に行われる地上最速のモーターレース、「ボンネビル・スピードウェイ(Bonneville Speedway)」でも有名なのです。

静と動、どちらを好むかは人それぞれですが、ボンネビル塩湖は他では得難い経験を求める人を惹きつけ続けるでしょう。

上に挙げた絶景スポットはアメリカ合衆国が持つ大自然の一部に過ぎません。しかも、グランド・キャニオンの大峡谷、ヨセミテのハーフドーム、カナダとの国境を分かつナイアガラの滝など、世界的にも有名な観光地はあえて取り上げていません。

自然を愛するすべての人がひとりでも多くこの国を訪れて、素晴らしい景色に巡り合えますように。願わくは、自分だけの特別な場所に出会えますように。

  • image by:Shutterstock.com
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角谷剛(かくたに・ごう) アメリカ・カリフォルニア在住。IT関連の会社員生活を25年送った後、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー部監督を務める。また、カリフォルニア州コンコルディア大学にて、コーチング及びスポーツ経営学の修士を取得している。著書に『大谷翔平を語らないで語る2018年のメジャーリーグ Kindle版』、『大人の部活―クロスフィットにはまる日々』(デザインエッグ社)がある。

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