成田空港拡張計画で見えた、JR東と京成の温度差 効率化で「発着回数を年間50万回に拡大」が目標

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成田空港への鉄道アクセスの拡充が検討されている(写真:Kurohara/PIXTA)
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各地で計画・進行している鉄道に関する「あの計画」はいったいどうなっているのか、そしてそれらの計画が地域社会にもたらすものとは?
新幹線の延伸や在来線の再整備、地方鉄道の存続問題など、それぞれの地域で進行する鉄道関連事業、鉄道ファンのみならずそれぞれの地域に住む人々なら誰もが気になる計画について、YouTubeで大人気の鉄道アナリストが徹底解説!
鐵坊主さんの著書『鉄道路線に翻弄される地域社会 - 「あの計画」はどうなったのか?』から一部抜粋、編集してお届けします。

成田空港では国際空港としての競争力強化のため、滑走路の増設やターミナルの集約など、空港施設の大規模な拡張計画が検討されている。

それに伴い、成田空港への鉄道アクセスの拡充も検討事項に挙げられ、空港駅の統合や空港アクセス線の複線化が提案されている。その計画の可能性について考えてみたい。

発着回数大幅増加へ──成田空港の拡張計画

現在の成田空港には、ターミナル1(下の図ではT1と表示)、ターミナル2、ターミナル3(同図では2と3を合わせてT2・3と表示)と3つのターミナルがあり、フライトが発着する滑走路を見ると、現在、A滑走路とB滑走路の2本が運用されている(※外部配信先では図を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。

しかし、東アジア全体でも国際空港の競争が激化するなか、成田空港の機能強化、発着便数増加を実現すべく、空港施設の大幅な改修が検討されてきた。それが滑走路の延長と新設、ターミナル統合である。

現在のB滑走路は2500m級であるため、これを1000m延伸、幅員を60mとした3500m級とすることで、その汎用性を高める。さらに、C滑走路として3500mの滑走路をもう1本新設し、離着陸回数の増加に対応する。

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