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妖怪民芸「みちかた工房」作品から「ももんじい」の巻

山梨県敷島町
妖怪民芸「みちかた工房」
作品から torikeraコレクション

「ももんじい」


製作:みちかた民芸工房
山梨県敷島町島

「厄除けももんじい」

郷土玩具作家
二代目 道方令(みちかたれい)による妖怪シリーズ第3弾は「ももんじい」

残念ながら作家自身による解説書はない

一般的な解説によると
「ももんじい」は
江戸時代の鳥山石燕(とりやませきえん)の妖怪画集「今昔画図続百鬼」の中に「百々爺」として紹介されている(下図参照)





































●国語辞書では次のような解説が出てくる(goo国語辞書より)
イノシシなどの獣類。また、その肉。ももんじ。
「ももんがあ」に同じ。
  「ひるまでも、ゆうべのような ももんじい が出てきたり」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
みにくいもののことで、人をののしったり、自分を卑下したりしていう語。

  「通だとか粋だとかいうことは、から ももんじい でわからないけれども」〈鏡花・湯島詣〉


 
そういえば江戸時代に獣の肉を食わす店を「ももんじ屋」と呼んでいたそうだ。
広重の「江戸百」にも「山鯨(やまくじら)」という看板
(イノシシの肉を食わせる店)が描かれている浮世絵があったね(下図参考)














広重
「名所江戸百景
百十五景
びくにはし雪中」



ちなみにこちらが
本家本元のモモンガ

足と胴体の間に膜があって
翼のようにして滑空する
なかなかすごい奴だぁ
(ムササビの小さい奴だけど)

みちかた民芸工房の「ももんじい」は
一刀彫のような深い彫の顔に
太い眉とぎょろりとした大きな目
長い髪をつけて
いかにも山奥に住む
怪しい爺さんに仕立てている


 








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