ダイソーＣＤ・この曲を聴け　（５）

2008/02/15
20:06

ジャズ・ヒストリー２　チャーリー・パーカー

　チャーリー・パーカー（バードといわれる）は、言わずと知れたビ・バップの創始者の一人。リズムとアドリブによる即興演奏を重視し、その場でわき出てくるメロディーを大切にした。ゆえに、実にスリリングな演奏となる。そんな、セッションを繰り返した訳だから、彼らは真の天才ジャズマンといわれるわけだなあ。
　ダイソーのジャズ・ヒストリーシリーズ２巻は、チャーリー・パーカーのヴァーヴでの録音を中心にラインナップしているようだ。このメンバーの顔ぶれがまたまた凄い。チャーリー・パーカーのアルトサックスはもちろん、トランペットには、マイルス・デイビス、ケニー・ドーハム、ディジー・ガレスピー、ピアノに、セロニアス・モンク、アル・へイグ、ジョン・ルイス、ベースに、カーリー・ラッセル、トミー・ポーター、ドラムにマックス・ローチ等という最強のメンバーが揃っている。恐れ入りましたといったところですよ。
　ただし、初めてジャズに接する皆さんが、この演奏を聴いても何だか、つまらないなあと思われる心配がある。やっぱり、このスリリングなアドリブ・プレイの連続は、普段聞き慣れた棘のない、角のとれた居心地の良い音楽と比べたら相当いらいらする緊張感あふれる音楽だろうから。どちらが優れていると言うことではもちろん無くて、ジャズには、こんな凄いプレイがあるということなのだろう。なあに、好きな方を聞けばよいと思うわけで、このＣＤがお気に召した方は相当「アドリブ」免疫がある体質の方ということかな。

　さて、問題の推薦トラックをどうしようかと、何回も聴いてみたが・・・どれも皆凄い、そこで

　トラック⑫Ｍｅｒｒｙ－Ｇｏ－Ｒｏｕｎｄ（メリー・ゴー・ラウンド）

　エイヤァ、（いつもこれだ！）と選んだのがこの曲、なんつうたって凄いスピード感だし、目が回りそうだから？何て、スリリングなアドリブの連続か。これを聴いてどきどきしない人は、いっぺん心電図を取ってもらった方がいいかも知れない！
★価格は税込２１０円です。

※このシリーズは、比較的手に入りやすいダイソーアルバムから、聴き所を紹介していこうと思っています。なお、アルバムの収録曲や音源、演奏者などは「とりけらの卵」のサイトをご覧下さい。
[ http://members3.jcom.home.ne.jp/3234275001/ ]

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