積極的にメモっていく姿勢

題名詐欺。更新頻度の低さが売り。

IT勉強会の懇親会に飲食目的で来ていると疑われる人類の観察

コミュニティ Community Communication 懇親会

「寿司おじさん」として有名な彼らですが，多くの目撃情報があります．このコロナ禍で飲食提供のある勉強会が壊滅した中でも力強く餓死せずに乗り越え，今日も元気に勉強会で飯を喰らい，酒を呑み，余りをカバンに詰め込んで持ち帰っています．
　
界隈に衝撃が走ったのはこの記事だったかなという記憶です．
www.wantedly.com

ここまで暴れん坊な人は多くないかなと思いますが，勉強会の目的に合致しない参加者のために運営側が頑張るという構図から，同情や怒りの感情が広がっています．

　
この Scrapbox にもあるとおり，ごはんを食べにおいでになる皆さん同士で情報共有をしているような向きがあり，ひとたび侵入を許すとどんどん増えてしまう，といった様相を呈しています． scrapbox.io

しかし，これらの記事にもあるとおり，本当は勉強会の内容で交流したいのに，どうコミュニケーションを取ったらいいかわからず，悲しくも寿司を食べるしかない方もいらっしゃるのは理解できます．
fuya.info yuru28.com 　
これはイベント側の努力で何とかしていく必要のあることで，放っておくわけにはいきません．お互いに話しやすいように名札を下げてもらったり，自己紹介タイムを作ったり，仕組みでカバーしながら悲しい状態は解消したいものです．
　
しかし，それでも飲食目的の人が輪の中にいると，こちらの努力を無に帰すようなぞんざいな態度を取って，本来の目的を達成したいと思って来てくれた人に嫌な思いを植え付けていることもあります．悲しくもコミュニケーションが取れない人を救った次にやるべきことは，勉強会に本来の目的以外の理由で来る人をゼロにすることです．
　
これは，別に飲食目的の人だけじゃないです．各種ハラスメントを起こす人もそうですし，技術交流を無視して過剰にリクルーティングやビジネスをしに来る人もそうです．とはいえ最近は CoC でダメだと記載されていることも増えたので，このあたりは減っていると思います．
　
撲滅するためにはまず敵の理解からです．推測乱れ打ちでブロックしていくとか，仕組みで防御とかいう前に，まずは勉強会で本筋に乗らず飲食のみを目的にしている（と思われる）人たちをじっくり観察して，日記をつけるべきです．小学生の夏休みを思い出しましょう．まずは観察です．
　

寿司おじミュージアム

ここ 1 年で自分の耳に，目に届いた情報を五月雨式にはなりますが書いていきます．

タイムテーブルで懇親会の時間を狙って現れる

仕事等の都合で遅れて来られる方や，最後まではいられないけどこのセッションは聞きたい，という人のために時間を公開すると思いますが，ごはん狙いの人類にもやさしい設計のようです．かと言ってタイムテーブルの公開をやめるのも違うと思っているので続けますが．

遅れて来られたので受付で「勉強会のセッションで触れる話題に興味あるんですか？」と振っても「まだ入れるんでしょ？」としか答えてもらえなかった

今日のケータリングに興味ありますと言ってくれてもいいんですがね，正直に．とにかくコミュニケーションをとってもらえない．前もいらっしゃいましたよね？とかも振ったけど「何？画面？」って connpass の画面を見せられるみたいな，噛み合わなさもやるせなかった．

やけに connpass の受付画面を見せるのに手慣れている

受付をする場合ありがたいですけどね．頼んでもないのに入り口前の階段の最後の段くらいから，心なしかもう画面が受付方向に向いているのはプロすぎますね．いやありがたいんですよ......？

最後のセッションの終わりかけに手ぶらで遅刻参加

IT 勉強会において PC を持たずに参加される方はかなり珍しいような気がします．しかし，会社の PC を持ち運ぶのが嫌という方が，スマホ一本で参加するパターンもある可能性は否定できません．手ぶらだけでは判定は難しいというのが実際のところです．

他の参加者が話を振っても「......」

さすがにこれだけでは判定不能ですが，このあと懇親会から参加し始めたお仲間たちと，よく通る大きな声でご談笑されていた様子を見て，話しかけた参加者の人はちょっと引いてました．なんともいえませんね......

一人でもくもくと食べ放題が如く飲食を続ける

余るくらいなら食べてもらえるのがいいっちゃいいんですが，軽い交流で設計して食べ物を頼んでいるのに破竹の勢いで飯を吸い込んで行かれるのは計算が狂います．とはいえ，無限飯喰いのために料理を増やすとか意味がわからないので，節度を持って欲しいです．

複数人で現れて仲間内でひとしきり飲み会を満喫したら帰る

仲間内での飲み会を勉強会会場でやることによって 0 円にするライフハック．なにがライフハックじゃ．しかも集合時間をタイムテーブルにある懇親会の時間に設定しているのか，軒並み遅れてくる．遅れて来た人たちが固まって，大声でテーマにまるで関係ない内輪話で盛り上がって，満足したら閉会挨拶も聞かないままに，ゴミをその場においたままにして帰る．

食べこぼしが無限に発生するし放置して帰る

綺麗に食事をしていただけるのならよいのですが，食べかすがかなりの量で「え......？どうやってこんなに......」と驚きました．見方によっては，食べ尽くしていただけるのはプラスなのかもしれませんが，これだけこぼされるとしっかりマイナスですね．

ピザのみみだけ捨てる

好き嫌いがあるのは理解していますが，そんな容赦無く食べ物を捨てないでほしいな...... と思いました．みみのよさをわかってほしいです．寿司のシャリを残していく方とタイプとしては一緒かもしれません．

一人一つで計算している食べ物を爆速で食べ終わって次を要求する

そんなスピードで食べ終わったとしても，配ったことは覚えていますよ．こっちの記憶力を試すようなことをしないでください．人数多くなったらマジで忘れてあげそうになる．ほんで足りなくなって「なんでや......」になる未来も見えるので悲しい．

ドリンクサーバーが空になるまでわんこドリンクをする

飲み切って無駄をなくす SDGs 死守精神は見上げたものですが，あなただけが消費の責任を負っているわけではないですし，会場のみんなで分け合うためにドリンクサーバーにしているので，ちょうどいい分量でやめてしまっていいですよ．

勉強会おわりの「持ち帰っていいですよ」アナウンスとともにビールをカバンに 10 本以上詰め込む

余るくらいなら持って帰ってもらえればというのはそうなんですが，そんなにたくさん一人の方が持ち帰られるのはちょっと...... 最後に余ったときに考えることなので，事前に明文化して禁止するとかもなんかやりすぎ感があるかなとも思いますし，いいと言っていることですからね......

イベント側から貸し出した名札の返却時に自分の情報が印刷されたカードを抜いて帰る

この方は，懇親会中の動きを見ていると仲間たちと楽しみたいだけな感じだったので，もしかすると罪の意識自体はあって，どうにか身バレしないようにと祈っているのかな？と思いました．まあ何となく自分の ID とかが載ったものを放置していくのが，生理的に受け付けないというのもわかるので，これだけでどうとかコメントはしにくいですが．

(おまけ) 権威っぽい人とツーショットを撮りたがる

SNS にもアップされているので「あ，この人，ごはんだけ食べて帰る人だ」とすぐわかりました．SNS を見ていると，必ずしもごはんが出る会だけに出ているわけではないようで，有名人とツーショットを撮れそうな大きな展示会などにも出入りしているようです．

様々な飲食ねらいを感じる

個人的なお気に入りは "仲間達との飲み会を無料で済ませたいのでは？"という推測です．よくイベント主催勢の飲み会で話題にあがる「交通費考えたら赤字じゃねえか」といった金銭面でのお得度評価については，実は見当違いかもしれないという気づきがあります．
　
単純にごはんを食べたいだけの人しかいないなら，それぞれが勝手に食べたいだけでしょうし，情報交換をするメリットは薄い気がしていました．しかし，仲間内で集まってやる飲み会を安くあげるのが目的なら，情報交換をする価値は高まりそうです．さらに，交通費分の赤字についても理解がしやすくて，お店でやったとしても交通費はかかりますから，別にこれはいいのでしょう．お店に行けば 4,000 円とかかかるものを，0 円でできるなら交通費が 1,000 円かかっても得と見ることができそうです．
　

どう対策する

結局のところ 500 円でもいいからお金をもらう，名札をかけてもらう，全員自己紹介を取り入れる，運営勢から積極的に話しかける...... など，イベントを充実させる方向でも作用することを取り入れるほかないのでしょう．
　
実際，旭川や北見など自分が過去やってきた勉強会では，500 円回収，全員自己紹介，積極的話しかけを満たしていますが，そんなにおかしな人は居座っていません．まあ，田舎だし，ケータリングも出ないし（でもたらふく北海道おやつは出ますが）というので条件が揃っておらず，単純比較はできないですが，恩恵は受けているものと思います．
　
かつて，0 円開催イベントに行くと自論説教おじさんが質問時間を全消費していて，会場もしらーっとして悲しい状況だったことを思い出します．札幌や函館なんかでも起きる現象ですから，厄介だなぁと思います．
　
結局，アットホームであたたかいコミュニティ，勉強会を作るしかないですね．ほどよい内輪感といいますか，間違った多様性の解釈からこういった元の場を壊す存在も受け入れないとダメ，というのはかなり過激な意見かなと思います．自分の居場所は自分で守らないとですね．
　
【以下追記】
交流で思い出しましたが「へたにごはんより HTTP ステータスコード百人一首の方が交流を促すんじゃないか！？」という気持ちが湧いてきています．最近いろんな IT エンジニアくすぐりカードゲームとか出てるから，そういうのをテーブルごとに置いておいて，運営サイドと一緒にやるとかいいんじゃないでしょうか？

　
（ちなみに地方の勉強会の多くはお店で懇親会をすると思うので，寿司おじとは無縁でしょう．とはいえ，政治，宗教，説教の人に捕まっちゃうパターンは見るので，そういう意味ではやはり，温かみのあるコミュニティづくりはやるといいのでしょうね．）