人生

年の終わりに

一年の終わりと一生の終わりのアナロジーを、この時期いつも考えてしまうが、やっぱり天気は吹雪なんだろうか。 * 元旦だけ祝日というのでは、気分が生まれ変わるには足りないのだろう。紅白も儀式として欠かせない。 * ことしはドラマ『不適切にもほどが…

中山美穂さん死去

私たちには、この世界における「ある何か」は結局ずっとわからないのだろう。そこに神秘的なものや超越的なものがあるということではない。ただわからないだけ。ただ「ある何か」がわからないだけ。54歳の訃報でなんかそんなふうな思いがめぐった。 …自分で…

労働と読書の真理表

「働いていると→本が読めなくなる」が真であるとき、「働いていないと→本が読める」は必ずしも真ではない。真なのは「本が読めると→働いていない」だ! 身を持って証明する日々である。(ちなみにこれを対偶という。待遇ではない) 参照はもちろんこちら。 …

知識が増えたか?

お金がないと何も買えないように、知識がないと何も考えられない。ーーそれは正しいように思われる。候補者のこともそうだし、彗星のこともそうだろう。 それで、このところ暇な時間がたっぷりあったので、知識は増えたかもしれない。 しかしそれとは別に体…

中年は存在するのか?

しかしそもそも「中年」は存在するのか? 存在しないのではないか。 精神分析では「女性は存在しない」とも言われるらしいように。 だが「青年」は確実に存在する。『善と悪の生物学』にはそう書いてある。前頭葉は30歳ぐらいまでは発達途上なのだと。 善と…

『PLAN 75』に続き『ロストケア』 安楽死をいわば踏み越えて

安楽死と寝たきりをめぐって - 東京永久観光 から続く ↓ 映画『ロストケア』を視聴(amazon)した。 先日は『PLAN 75』を見たわけだが、こっちはいわば『PLAN 42』? 考えさせられる映画ではない。もはや考えることがなくなる映画だ。絶望する以外に見てもど…

★百年の孤独(ガルシア=マルケス)

物理学は数式を変形してやっと何ごとかがわかる。これは哲学が文章を変形してやっと何ごとかがわかるのと同じだ。そんなことに気がついた。だから物理学が難しくても我慢すべきだ。哲学が難しいのも道理なのだ。難しいのは不得手だし好きですらない。しかし…

安楽死と寝たきりをめぐって

十分に理解はできないが、とても気になる連投だった。おおよそ同世代というのも影響している。 https://x.com/kumatarouguma/status/1822513017071788068 (この前後の一覧のツイート。まとめて再表示は難しい) 先日『いずれくる死にそなえない』(名郷直樹…

本をめぐる真実

本を買わなければお金が減らないことは、だいぶ前から知っていた。しかし、本を読まなければ時間が減らないことは、わりと思いつかなかった。

自分について

人と意見が違ってしかも自分が少数派のとき、むしろやっぱり自分のほうが正しいと思おうとするようになったかも。厄介な者になった。しかしながら、あと何年こうすることになるのかだ。

生涯Tシャツ宣言

生まれ変わるなら高畑勲

宮崎駿の最近のドキュメンタリーに、ふらっと入り込んできた感じの高畑勲が、自分の率いる制作が難航していたものの、「は? スケジュールの制約に合わせて仕事を早めるなんてことはしませんよ。するわけがありません」(主旨)的な断言をしていたのを思い出…

知ってももっとどうにもならないこと

「知ってもどうにもならない…」ノーベル賞科学者・山中伸弥が語る、遺伝子治療の残酷すぎる「現実」(現代ビジネス) しかし私たちは全員もっとどうにもならないことを知っている。私たちは必ず死ぬ。 それと、もうひとつ。「認知症は、死の恐怖に対する人間の…

今日もこれといって得られたものがない…

…図書館で借りている本の冊数が増えたぐらいしか。

死に関する論考(青山拓央さんのnoteから)

《私の死後には、私の誕生以前とは異なり、私についての二人称の死を経験する人々が残されるだろう。つまり私の不在を、別れとして受け止める人々が残されるだろう。奇妙な言い方かもしれないが、このことによって、私は本当に死ぬことができる》 なるほど〜…

命の時間

命を失ったら取り返しがつかないが、時間を失っても取り返しがつかない。そして私たちはどちらも必ず失う。こんな仕組みや仕打ちに耐えられるのは、どうしてだろう。大昔からみんなが互いに洗脳してきたおかげか。ハヴァナイス3連休!

自分の死去を知るためのレッスン

昨日オンライン会議があった。オフィスには私を含めて8人がいて、それを俯瞰した全景が壁の大きなモニターに映し出された。つまり、私の姿も他の7人の姿も、等質の人物像として眺めることになった。こうした体験は私には珍しく、とても奇妙で面白かった。 カ…

半年あまり休業して思ったことーー 

個人が使える時間をいくら増やそうとしても限界がある(1日24時間は超えられない)。個人が使える金銭は増やそうとすれば柔軟に増やせる(増やそうとすればだが)。この2つはそもそも性質が違う。要するに「寿命は短い・貯めることもできない」ということ。

終わりの感覚

三菱重工爆破、1974年。新聞のかすかな記憶。『狼煙を見よ』の出版は1987年らしい。読んだのはいつ頃だったか。世相も思想も個人を否応なく方向づけるが、がんとは、それを超えてつのる何ごとかなのだろう。そういえば、オウム真理教の一人が大みそかに出頭…

最後の心配

「最後の審判」はまあないだろうから、私たちはそれぞれに「最後の心配」をしないといけない。「最期の心配」か。 =以下の記述は私の記憶の混濁ゆえのひどいデタラメが交じっておりました。お詫びします(1月21日)= 私の記憶の混濁…先日『麻雀放浪記』(…

★本格小説/水村美苗

『本格小説』(水村美苗)を再読することにしたら、もう止まらない。何が面白いのか考えて、つまるところ写実が徹底されているからだと思った(もちろん虚構なのだが)。写実の日本・写実の歴史というものの上に、人々の本当にこうだっただろうという生涯が…

1973年ヒット曲

1973年は洋楽のヒット曲が豊富だったことが知られるが、もう50年経った。こんな場合「あっという間でした」という談話が一般的だが、実際は50年ってホントに大昔じゃないか。むしろ意外というか当たり前の感慨を覚える。50年は永遠のごとく長い。人生はさほ…

平均的な性格でありたい。

地獄とは他人のことだ(出口なし)

ーーだったら、天国とは無職のことだ(出口は?)

ツイッター進化論(随時変異)

大勢の感覚を感じる生き物がいるが、その中に本当に現実に感覚を感じる奴が含まれているのは今だけで、百年前も百年後もそんな奴は含まれおらず、また、そもそもそんな奴は(宇宙の意識的存在者たちの中に)一度も含まれないこともありえた、という点がこの問…

人と仲良く、本と仲良く

人と仲良くなれれば本と仲良くなれなくてもいいとは思わないが、本と仲良くなれれば人と仲良くなれなくてもいいとも思わない。

★『存在消滅 死の恐怖をめぐる哲学エッセイ』

「そう遠くない時期に必ず死んでしまう」ことが、何故みんなほとんど気にならないのか、私としては本当は不思議でならない。しかしごくまれには、この事実と困惑に真正面からぶつかっていくような本に出会う。 『存在消滅 死の恐怖をめぐる哲学エッセイ』(…

世界観の転換

光の速度が絶対だと私たちが知ったとき、認識の特別な転換を余儀なくされた。「世界はこうじゃなかった、こうだったんだ」。人の寿命もまったく似たことだと思ったほうがいい。秒速30万キロより速いものはない。同じく80〜90歳より先はない。すべてそこから…

3分の1

本当はいつも、3倍ぐらい質の良いこと・3倍ぐらい量の多いことを、為したいと思っている。が、難しい。それほど頑張れない。というか、これほどにも頑張れない、頑張らないのだった。ずっとそうだった。これからもそうだろう(か)。しかし言い換えれば、3分…

金の量と質、知の量と質

金があまりにも無い生活とあまりにも有る生活とでは、量としての違いも質としての違いもあるだろうが、それぞれおおよそ想像はできるのだろうか? いくらか体験もできるのだろうか? 一方、金ではなく知についてはどうか? 量の違いや質の違いを、どれぐらい…