月150時間残業してたけど、健康だった自分
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自分は月150時間の残業を2年間続けたことがある。
みんな、月〜時間残業してこうなった!みたいなことを書いているが、僕は体になんの変調も来さなかった。心も体も、2年間無事なままだった。
なので、月150時間、いったい何をしていたのかについて、詳しい中身を書き出してみようと思う。
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まず、大前提として月の休日は9日間と決められていた。
業種はサービス業で、365日営業しているので、シフト制で社員はローテーションで休んでいた。
ぶっちゃけ運送業。社員は各々担当エリアが決められている。僕は工場の多いエリアだったので、営業先が休みになる土日が比較的休みになった。
月9日間休みなので、1ヵ月30日とすると21日間が勤務日。定時は7:30~16:30だった。
業務開始は7:30なんだが、そんな時間に来ていると仕事が終わらなくなってしまうので、いつも6:00には出勤していた。これは僕だけではない。社員全員が朝6:00に出勤していた。管理職はもっと早く出勤していた。
これだけで毎日1:30の残業。というか先に来ているので前業か。
定時は16:30だが、その時間はまだ集配業務をしている。担当エリア内の会社が営業してるんだから当たり前だ。トラックに乗って集配を18:00までやり、19:00に帰社。そのあとは荷物の発送作業を2時間程度やり、残荷を整理したあと、最後に業務日報を作成。これでだいたい22:00。次の日が休みだったりすると、トラックを洗車してから帰宅するので22:30を軽く過ぎる。
22:00に仕事が終わったとして、残業5:30。前業と合わせてトータル7時間の時間外勤務。
勤務日数を仮に21日とすると、21日×7時間=147時間。これで月150時間残業の完成。
これを2年間ずっとやり続けた。頭おかしいと思う。管理職はもっと早く仕事に来てもっと遅く帰っていた。休日も月4日くらいしか取っていなかったと思う。200時間以上残業していたんじゃないだろうか。
管理職でない人でも、仕事が好きな人はもっと残業していた。会社に寝泊まりしていた人もいたと思う。僕は使ったことないけどシャワー室あったし。
僕は仕事が嫌いで、なるべく早く帰りたいと思って毎日仕事をしていたが、幸いにして2年間体も心も壊さなかった。ただ酒はほぼ毎日浴びるほど飲んでいた。僕の場合は酒を飲んで好きなものを腹いっぱい食べることが、心と体の健康を損なわないための生命線だった。そんなものでストレス解消できるのだから単純なもんだ。もともと仕事の失敗やプレッシャーをクヨクヨ悩む性格ではないので、それが幸いしたのだろう。
2年後、そんな僕でもただ単純に嫌になって退職。退職時も健康体だった。
1年間フリーターをやり、今の職場に再就職した。
今の仕事は、定時が8:30~17:15。毎日定時で帰宅している。土日祝日は完全にお休み。業種も事務職で、基本的には机に座ったままだ。
先月の残業時間は3時間だった。有給も年間20日間。未就学児を養育していると休暇は年間プラス10日間自由に取得できる。有休を毎年目いっぱい使い、先日は娘の誕生日に休暇を取って小旅行に行った。
どちらも本当の話なんだから、人生はわからない。こんなふうに極端から極端に変わることも充分あり得るのだ。
150時間残業していたことを「俺スゲーだろ!」しようとは思わないし、日本人特有の社畜自慢をノスタルジックに語りたいわけではない。今回のブログも、僕にとってはただの日記に等しい。
結局、僕は150時間残業していた時も、全く残業していない現在も、仕事に対する姿勢は変わっていないのだ。
仕事に対して熱意は強くはない。ただ淡々と与えられた仕事をこなしていくだけ。運送業も、今の事務職も、それなりにプランを考えて仕事しないとうまく回らないので、仕事中は業務に没頭している。
そうやって、仕事は仕事と割り切って生活していたからこそ、こうして健康で今まで来れたのかもしれない。そんなことを、今振り返ってみて思った。それだけのことだ。