ダイニングテーブルに登る娘
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娘がダイニングテーブルの上に登れるようになってしまい、困っている。
- 出版社/メーカー: 弘益 KOEKI
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我が家は、1階の殆どを占めるLDKに、食事用のダイニングテーブルと、団欒用にテレビとソファーの間に置いてあるローテーブルがある。
ローテーブルは高さが大人のひざ下程度で、娘でも易々登れてしまう高さだった。登ろうとして失敗し頭を打ち号泣、というのを何度も繰り返しているが、お転婆真っ盛りの娘にとってはローテーブルを乗り換えるくらいの刺激がないと、怒りでギャンギャン泣きながらキッチンのIH下に収納している鍋を引っ張り出して床に投げつけるという破壊活動を開始するため、ダメあとは思いつつも言葉の理解できない今はテーブル登りを苦虫噛み潰しながら容認するしかない現状を送ってきた。
鍋を床に落とされれば、床にも新築祝いでもらったティファールにもダメージが残るし、万が一娘自身が自分の足に落とすことも考えられる。とにかくそんなことをされるくらいなら、テーブルに上るのは女の子としては0点の行動も、お転婆な1歳児の戯れとしては容認するしかないので、辛抱強く「登らないでね」の無意味な声掛けで娘自身が気づいてくれる日が来るのを遠く遠く待ち続けていたのが現状だ。
力づくでテーブルから降ろすと怒りのスイッチが入り、ジュラシックパークのヴェロキラプトルのような「ギエェェェア!」という叫びとともに破壊衝動が首をもたげる娘に気を使い、当たり障りのない声掛けだけでお茶を濁してきた。
言葉による天啓が娘にもたらされるのを呑気に待っていたのだが、2日前からダイニングテーブルにも上り始めてしまった。まずは椅子に上り、そこからテーブルへと娘なりのボルタリングを軽やかに披露してくれる。初めて登った時はゆっくりと、慎重に登っていた娘も、たった2日間で軽やかに、スピーディーに登れるようになってしまった。こんなところで目に見える成長を示されても、この2日間は戸惑うことしかできなかったパパママ。ジュラシックパークなら「恐竜はこんなに賢くないだろう」とタカをくくって油断し食い殺される結末が見える。
ダイニングテーブルの高さは約70センチ。落下の心配はローテーブルの時とは比べ物にならない。流石に口頭注意では何も解決しないので、即座に抱え上げて床に降ろすんだが、すぐにまた登り始めるの繰り返しだ。登っては降ろされ、登っては降ろされを繰り返す娘。娘自身は笑顔でテーブル登りを楽しんでいるんだが、パパとしてはやってほしくないというこちらの意思を無視され続ける格好になるので、娘とおもちゃで遊んだり散歩したりで生まれる「喜びの共有」がないのでただただ無為に追い込まれるような辛さがある。
ダイニングテーブルに上り、テーブルの上のものを投げ捨てる爆撃攻撃を封印するため、今までは荷物の置き場だったダイニングテーブルの上がきれいになったのは数少ない美点だが、お転婆なヴェロキラプトルが早くこちらの意思に気づいてくれるよう、今は辛抱強く見守るしかないのが辛い。