関連の最初のまとめです。
関連のまとめ、2つ目。

連絡会事務局長の池田市議がこのツイート twitter.com/toshi2133/stat… でご紹介されていたサイトで、カナダのアルバータ州で「ワクチン接種後42日以内に、ERを訪問した数 10人に1人」であり、これが「異常」であるとされてました。
2016-05-07 08:37:20
しかし言及されている論文を見ると、その論文での結論は逆に「アルバータ州で報告されている有害事象の頻度は低く、他(アメリカ等)での報告と同等かそれ以下である」。そこで、その元論文 sciencedirect.com/science/articl… の責任著者に聞いてみました。
2016-05-07 08:37:33
するとカナダで早朝・夜間・週末の時間外外来を受け付けるのは主にEmergence Department (ED)。つまり時間外で医師に見てもらおうとすればEDにいくことに。ED訪問のトップ3の理由に腹痛、かぜ様症状、喉の痛み等が。であるので、診察待ち時間は2時間とかはざら。
2016-05-07 08:38:08
アルバータでは、10-14歳の人の総数11万人中、37-43%の人が年間に一度はEDを訪れている。このうち一部は多数回訪問者。接種から42日間で1回訪問する人がその程度いるのは全く不思議ではないとのこと。
2016-05-07 08:38:31
今回の件で、その論文の責任著者のマーガレット・ラッセル博士は「論文に数値を書くときには今後は慎重に書くことにします。Lesson learned!」と。加えて、カナダの最大手の新聞の一つでのHPVワクチンに関しての最近のエピソードを教えてくれました。
2016-05-07 08:39:27
カナダの大手新聞The Starが、昨年、HPVワクチンを受けたあとに重篤な有害事象が生じた患者さんの症例を「素晴らしい薬のダークサイド」としてセンセーショナルに一面で報道。
2016-05-07 08:40:53
それに対して、研究者のグループが、「HPVワクチンにダークサイドはないことは科学が証明している」とする反論をThe Starに投稿。 thestar.com/opinion/commen…
2016-05-07 08:41:05
その反論では、「何百万人も接種を受けていれば、その後に接種とは無関係に、深刻な病気になったり、亡くなったりする人がたくさん出るのは当然であり、それらを接種と因果関係で結びつけるには科学的なエビデンスが必要。これまでのたくさんの研究でそのような証拠は全く得られていない。」
2016-05-07 08:41:26
「(マスメディアのような)他の人々に影響を与えるようなポジションにいるものは、健康関連の問題については、最高のエビデンスを提供する義務がある。」と。 そういう主旨の声明が、そのThe Star紙上に掲載された。
2016-05-07 08:42:01
そして、The Star紙は、この声明を深刻に受け止め、記事が不適切であったことを認め、読者に謝罪。そして、その記事のネット版を削除。 thestar.com/opinion/public…
2016-05-07 08:42:34
このStar紙の記事では、「The Starは、読者に健康情報を伝える際に必要な、エビデンス・ベースの科学ジャーナリズムに期待される責任の水準に達していなかった。」と。
2016-05-07 08:45:24
掲載した記事が不適切であることがわかったときは、後からこのようにきちんと認めることはたいへん重要なことで、その意味ではカナダの最大手新聞の一つであるThe Star紙はきちんと責任をとってますね。こういうことは日本のマスメディアにもぜひ見習っていただきたいです。
2016-05-07 08:47:24
一昨日、NHKのハートネットTVで、子宮頸がんワクチンの話がでており、その「副反応」の患者さんの症状の映像がまたセンセーショナルに放映されてました。こういうのは、科学的背景もきちんと紹介した上で放映しないと極めてまずいことにマスメディアの方々には気づいていただきたいです。
2016-05-07 08:53:57