
権力者による公然たる同性愛差別発言も、無数の小権力者による強姦賛美漫画の流布も、単なる表現(オンリーワード)ではなくれっきとした行為である。「行為の自由」一般なる権利が存在しないのと同じく、行為に転化した表現にも「自由」一般を想定することはできない。
2010-12-29 21:02:14
都条例改正案の可決を受けて、石原慎太郎をモデルにしたポルノ漫画を制作販売する動きが起こっているようです。これは、マッキノンが「ポルノを通じた名誉毀損」として告発したものであり、アメリカでも多くの反ポルノ派フェミニストがその被害を受けました。
2010-12-15 22:05:33
ポルノ反対派のフェミニストはこれまでさんざん規制反対派やポルノ業者から下劣な人格攻撃を受けてきたが、規制反対派のフェミニストはたいてい、それを喜んで傍観するか、むしろそれに積極的に参加してきさえした。マッキノンやドウォーキンがどれほどむごい目に会ってきたことか。。。
2010-12-21 11:17:52
アメリカ自由人権協会の初の女性議長であるナディン・ストロッセンの『ポルノグラフィ防衛論』はとくにむごい。マッキノンがレイプの脅しを受けたことにさえ寛容で、それを批判した側を揶揄する始末。
2010-12-21 11:29:20
「非実写ポルノにはそもそも被害者はいない」と規制反対派は決まり文句のように言う。もしそれが本当なら、石原の同性愛差別発言にも「ババア発言」にも被害者はいないはず。なぜならそれは2次元どころか1次元であり、そこには実在の人間はまったく使用されていないからだ。
2011-01-05 19:53:05
にもかかわらず、規制反対派は石原発言を猛烈に批判する。被害者がいないはずの発言をなぜ批判するのか? 彼らはこの程度の首尾一貫性も維持できない。われわれは、非実写であっても女性や子供への強姦を不当に誇張し賛美する表現物には被害者がいると考えるし、石原発言にも被害者はいると考える。
2010-12-25 21:31:49
ポルノと買春はジェンダーとしての男性権力の核心に位置している。だからそれをラディカルに否定するフェミニストは、男性権力総体から猛烈な攻撃を受けるだけでなく、男性権力の核心には手をつけたくない一部フェミニストからも攻撃される。それゆえポルノ規制に対する態度はリトマス試験紙になる。
2010-12-24 00:32:00
石原都知事による同性愛差別発言も、同性愛者の人格権と平等権を侵害するものであり、「表現の自由」として容認しうるものではない。強姦賛美漫画の流布の場合と同じである。どちらも悪質な差別行為であって、憲法違反である。一方を糾弾しながら他方を容認するようなダブルスタンダードは許されない。
2011-01-17 11:37:32