
江戸日本橋法律事務所。1964広島県生。修道→早大法1987卒。1986司法試験合格(41期)。1989検事。東京地検公安部などで勤務。2000退官→弁護士。Yahoo!Japan法務部→独立。顧問弁護士、社外取締役・監査役、内部通報窓口などお引き受けします。要急メッセージ→07091204440(基本的にSMSのみ)

芦部先生も、あんなに立派な研究者だったのに、死んでしまうと、くだらない、芦部説をろくに学ぶことも理解することもしていない女に直弟子を名乗られ、それを叱りつけることもできず、気の毒だ。やはり、生きてこそ、だな。
2012-12-08 22:58:33
自分は、芦部説を徹底的には学べなかったが、憲法制定権力、という著作の前書で、先進的なワイマール憲法が、ヒトラーの台頭の中、法治主義の名の下になし崩しにされ悲惨な末路をたどった深刻な経験から、
2012-12-08 23:02:20
ラートブルフという学者が、(正確な表現は忘れたが)正義に反する法令にノーという勇気を持たなければならない、と言ったという発言を紹介していて、立憲主義というのは、こういうことなんだと感銘を受けた。
2012-12-08 23:02:36
直弟子を名乗るくらいなら、憲法制定権力、の前書くらい読んでいるはずだし、自民党の憲法草案を、直弟子としてどう考えているのか、芦部先生が生きていたらどう説明するのか、是非聞いてみたいものだな。まあ、仮に直弟子だとしても、即、破門か絶縁だろうけど。
2012-12-08 23:04:34
前に、ブログに書いていたことがあった。→「芦部憲法学を読むー統治機構論」(高見勝利・有斐閣) - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」 (id:yjochi / @yjochi) d.hatena.ne.jp/yjochi/touch/2…
2012-12-08 23:13:07
「合法的な手続で制定された法律であっても、その内容が正義に合致しないものであれば、それに不正という刻印を押し、それと戦う勇気を持たねばならない。」というのが、ラートブルフの言葉だった。
2012-12-08 23:14:12
芦部先生は、戦前に、学徒出陣で出征して軍隊で苦労し、戦後、復員して、憲法学者の道を歩んだ。常に、日本が、世界の人々が、戦争で命を落とすようなことにならないためにはどうすべきか、を真剣に考えていた。まあ、選挙で勝つことで頭がいっぱいの、馬鹿な政治家とは異質だな。
2012-12-08 23:17:23
靖国神社の問題でも、芦部先生は、自分と同世代の人々が靖国神社に祀られていることはよくわかっていたし、しかし、政教分離というものをきちんと確立して戦前の国家神道のようなことにならないためにはどうすべきか、戦陣に散り戦火に倒れた人々の慰霊といかに両立させるかを真剣に考え苦労していた。
2012-12-08 23:20:56
直弟子なら、そういう芦部先生の考え方をきちんと学んでいるはずだし、学んだ上で批判するなら批判する、と、人としてきちんと対応できるだろう。そういうことができない、やっていない人間は直弟子じゃないんだ。わかるか、片山さつき。
2012-12-08 23:22:20
自分は、憲法の基本書は佐藤幸治だったが、芦部先生の本は一通り持っていて、全部ではないが読んでもいたし、当時はLECの伊藤真先生が芦部説で講義をしたのを聴いてもいたので、まあ、両方のちゃんぽん状態で勉強していたクチ。
2012-12-08 23:56:15
自分が知っている、ラートブルフの言葉はひとつだけなのに、それが、ものすごい勢いでリツイートされたりしていて、複雑な気分。
2012-12-10 20:27:39
どうして私が芦部教授の著作を読まなかったのかを良く思い出してみると「根本規範」という概念に怪しげな実質性を混ぜ込んだからなのだな。芦部先生の本を読む前にちょこっと清宮四郎先生の本(ゆうひかく法律学全集)を読んで,これはいんちきというか換骨奪胎だろうと思った。
2012-12-08 23:39:05
芦部先生の読んだ人は芦部先生を信奉し,司法試験受験時代を懐かしく思い返せるのだが,佐藤幸治の教科書を読んで司法試験に合格した当職は,その記憶を課し去りたいと思っている。
2012-12-08 23:40:56
司法試験受験生時代,佐藤幸治の教科書を読むたびにいらいらして不機嫌になった。ストレスを解消するために100円玉を6枚くらい持ってゲーセンで遊んだ。
2012-12-08 23:43:02
そもそもケルゼン的理解によれば,根本規範(ぐるんとのるむ)というのは単なる授権規範であって,無内容であり制限規範ではありえないのだが,芦部・清宮は根本規範に不純な実質を盛り込んだ。ケルゼニアンとして紺なのは絶対に許せないと思った。だから俺の教科書は佐藤幸治と菅野喜八郎。
2012-12-08 23:55:19
新潟県人特有の陰々滅々で持って回った何を言いたいのかさっぱり分からない佐藤幸治の憲法教科書を読むたびに鬱で死にそうになった。その上教科書を読むたびに造本が崩れていったので,生協でセロファンテープを買っては本を補修した。良い思い出が一つもない佐藤幸治。
2012-12-09 00:03:15
ほんと,佐藤幸治って新潟県人特有の執念深さとか冷笑的体質とかあったので読みたくなかった。司法試験対策のため,仕方なく読んだに過ぎない。もう二度と読みたくない佐藤幸治。
2012-12-09 00:06:00
憲法は人間は生まれながらにして自由であり、平等であるという自然権思想(天賦人権論)を、国民に『憲法を作る力』が存するという考えに基づき成文化した法。憲法の根本規範と言うべき人権宣言の基本原則を改変することは改憲の限界を超え許されない(芦部信喜「憲法」第5版
2012-12-08 23:59:01
自然法とか清宮芦部的根本規範なんてあるわけないだろ。その証拠に自民党憲法改正草案を見てみろ。お前らは馬鹿だ。馬鹿はみんな死ねばいいのだよ。
2012-12-09 00:10:29
芦部信者(信者というのは別に揶揄ではない)は憲法を熱く語るが,佐藤幸治信者は何となく醒めていている。これは,それぞれの教祖の学風の反映だろう。俺は,佐藤幸治教なので,憲法改正草案を色々批判しているが,根本は冷笑的な批判。
2012-12-10 16:49:02
芦部教は,矢張り一種の自然法思想なのだろう。天賦人権,自然権,憲法改正の限界,氏が言うところの根本規範。いずれも自然法的なとらえ方だ。その点は,落合さんの紹介(『憲法制定権力』前文に転向後ラートブルッフの引用がある,芦部氏の戦争体験)からもよく分かる。
2012-12-10 16:53:19