「千葉県産のイワシでトリウム234とプルトアクチニウム234m検出」？

記事の中盤にこんな記述が

「千葉県産のイワシでトリウム２３４とプルトアクチニウム２３４mという聞き慣れない放射性物質が検出されました。読者の方からの情報で私も知りました。７月３０日に鹿島沖から水揚げされたもので、セシウムが１キロ０．３ベクレル程度、そのほかに上記の元素が１０から３０ベクレル程度、検出されています。」

節子、それはプロトアクチニウムや

kamokaneyoshiさんのコメントを敢えて全文引用

「武田氏の信奉者に何を言っても無駄とは思いますが、本エントリーは氏が放射線に関する初歩的知識も持ち合わせていないことを暴露しています。

今回検出されとされるトリウム２３４とプロトアクチニウム（プルトアクチニウムではない）２３４mは核燃料の９５％以上を占めるウラニウム２３８（半減期は約４５億年）の崩壊生成物です。すなわち、ウラニウム２３８がアルファ崩壊によりトリウム２３４に転化し、トリウム２３４は１月足らずの半減期でベータ崩壊してプロトアクチニウム２３４mに転化します。プロトアクチニウム２３４mはさらに１分余りの半減期でベータ崩壊してウラニウム２３４に転化します。ウラニウム２３４はさらにアルファ崩壊しますが、その半減期は約２５万年です。以上の放射性崩壊系列に現れる放射性核種の半減期を考慮するると次の結論が出せます：
１．トリウム２３４が検出されたとするならば、同じベクレル量のプロトアクチニウム２３４mが検出されるだろう。
２．プロトアクチニウム２３４mの崩壊により生成されるウラニウム２３４からの放射線強度は全く無視できる（１０万分の１ベクレル程度）。

従って、「一つが３０ベクレルなら、キログラム４５０ベクレルはあると推定されます」とするのは全くの誤りです。

自称放射線の専門家がこの程度の初歩的誤りをするとは信じ難いことです。」