
僕は昔、賢い自分でいたいと思っていた時があって、賢く見えそうな事をやったり言ったりしていた。反対に言えば賢く見えなさそうな事、自分の頭の中がばれてしまいそうな事はやらずにいた。それはそれである程度演じられたのかもしれないけれど、それで失った学びの機会は山ほどある。
2012-06-27 08:55:18
振り返ってみるとどうでもいい事に、なぜかあの時は拘っていたという事は結構多い。あの時にあんな事に拘っていなければ、あの時にあんな事を捨てられていれば。振り返ればそう思うけれど、その時は大真面目にそれが大事だと思ってて、失うのは怖いと思っている。
2012-06-27 09:00:58
どうでもいい事に人は何故こだわるのかというと、自分が不安だからだと思う。素のままの自分に自信が持てないから、私はこういうものですと自分にも周囲にも言って聞かせないと安心できない。そうだというよりも、そうでなければならないという思う。
2012-06-27 09:03:54
特にある程度プライドが高い人はどうでもいい事にこだわる傾向にあって、自分が大事だと思っているたくさんの事をどれだけ少なくできるかが成長の鍵だと思う。本当はどうでも良くない事なんてものすごく少ないのに、それ以外の事が捨てられなくて人は成長が止まる。
2012-06-27 09:08:10
ある理論を行えば足が速くなるはずだと言い切っている選手がいた。でも彼の足は速くなっていなかった。”でも結局足が速くなってないよね?”という言葉を嫌がり、頭が良かったその選手はよくできた言い訳を作り上げた。そして結局彼の足は速くならなかった。
2012-06-27 09:12:58
人は時に目的を達成する事より、自分のこだわりを優先する。純粋に伸び止まっている選手は思いのほか少なく、多くはどうでもいい事が捨てられなくて成長が止まる。後輩に頭を下げられない、弱さを見せられない、必死になれない、昔の栄光を捨てられない、人に馬鹿にされたくない。
2012-06-27 09:15:23
【終わり】本当に大事な事を突き詰めるには、こんな風でいたい、こんな風に見られていたいという欲望との決別が必要になる。そしてこだわりから解放されなりふり構わない自分になるには、素の自分を曝け出す事が必要で、だからそういう意味でのプライドを捨てきれない選手は結局勝てないと僕は思う。
2012-06-27 09:18:22