
「女子中学生へのセクハラreplyとブロックされた事による手のひら返しまとめ」 http://bit.ly/cqr8DM 話題になっているようなので読んでみたが、これはひどい。言葉の暴力ってものに無自覚すぎるんじゃないか。思うことはいろいろあるので、考えがまとまったら書こうかな。
2010-05-17 21:23:42
JCへのセクハラ問題について言及しようと思ったけど、きょう書こうと考えてたことがあるので、それ先に書いちゃおうかな。
2010-05-17 21:56:22
先日「歌ってみた」は甘え、というポストを見かけた。それは確かにそうなのだけど、それを言うならツイッターだって「言ってみた」だし、ツイッターはニコニコと違って批判を浴びて晒されることもまずないのだから、甘え度はさらに強い。そして、それでいいのだと俺は思う。みんなもっと甘え合おうよ。
2010-05-17 21:59:37
「~は甘え」と言った者勝ちみたいな風潮はあまり好きじゃない。少なくとも、俺のまわりの人はかなしいくらい甘えるのが下手クソな人ばかり(現に彼らが甘えているかどうかはともかく)だ。いま考えるべきは、それぞれが上手な甘え方・安心して甘えられる場所を確立することじゃないか。
2010-05-17 22:03:41
「甘え甘え」と他人を糾弾し続け、それと同時に自分の逃げ道もどんどんふさいで、自分を表現するリスクに一人でおびえて、それで結局、安心できる場所は匿名の掲示板しかありませんでした、なんて、すごい皮肉だよね。
2010-05-17 22:06:52
ということで、回り道したけど、いま話題になっているこの件について思うところを語ってみようと思う。「女子中学生へのセクハラreplyとブロックされた事による手のひら返しまとめ」 http://bit.ly/cqr8DM
2010-05-17 22:09:25
「甘え」の対義語ってなんだろうかと考えてみたけど、結局のところ対義語は「甘えるな」しかないという結論に落ち着いた。それって究極には「何をされても文句を言うな」ってことで、だから度を超えて誰かを叩く炎上騒動が止まらないんだよね。このあいだのやずやの件も、今回の女子中学生の件もそう。
2010-05-17 22:19:31
鴻上尚史曰く「ネラーは世間原理主義者」。「世間」とはその場の「空気」による強烈な排他性となれ合いとが共存する場で、まさに2chそのもの。世間の中でなれ合う分には構わないのだが、どうもネット全体を世間と勘違いしている人がいるらしく、彼らは世間の外でも存分に排他性を発揮するから困る。
2010-05-17 22:23:43
もちろん、すべてのにちゃんねらーというわけではなく、いわゆる「ネットイナゴ」とか呼ばれる一部の人たちに限った話ですけどね。
2010-05-17 22:24:45
「幼女ペロペロしたい」等の決まり文句は、2chに特有の「空気」を形成・維持するためのフレーズでしかなく、それ以上の意味はない。しかし、それが2chという「世間」の外側では、生々しい悪意を持った言葉に転化しうる。そういう想像力に欠けた輩が平気な顔で他人に「言葉の暴力」をふるうのだ。
2010-05-17 22:26:51
「言葉の暴力」が「肉体の暴力」よりもタチが悪いのは、暴力を振るった本人が、自分の暴力に気づきにくいところだ。だから、言葉の暴力は回避しにくい。ツイッターの強みって、仕組みからして言葉の暴力(とその源泉であるところの世間)が発生しにくいことだと思っていただけに、今回の件は非常に残念
2010-05-17 22:33:27
最初に、twitterは「言ってみた」だと書いたけど、それは発言のベースが個人になっているから、世間が発生せず、空気を読んだ発言が「できない」からこそ、何かに縛られず自由な発言ができるということ。その圧力から抜け出た感こそがツイッターの長所だと思っていたのに、これでは。
2010-05-17 22:37:41
空気の中にいると、言葉の暴力に気づきにくいんだよね。自分の発言に責任を持たなくていいから、どんどん言葉が過激化する。それがネトウヨどうこうとか言っちゃうとあれだけど。
2010-05-17 22:39:09
で、ここからが大事なんだけど、俺たちはこういう下劣な発言をする奴を「クズ」と言って断罪できる立場にいるのか、という話。言葉の暴力は無自覚だからタチが悪いとさっき言ったけど、それはそのまま自分に跳ね返ってくる。俺たちは他人に言葉の暴力を振るってないと言いきれるのだろうか?
2010-05-17 22:48:08
暴力と冗談の境界はとてもあいまいだ。自分は冗談だと思っていても、その実、相手を傷つけていることはいくらでもありうる。たとえば、よく声優などに向けられる「絶対に許さない」というフレーズ。これ、みんな冗談のつもりで言ってると思うけど、字面どおり受け取ったらすごく恐ろしい言葉だよ。
2010-05-17 22:53:07
「絶対に許さない」って、要するに死んだってお前を許さないということで、ある意味では「死ね」より重い言葉だ。もう決まり文句になっちゃってるから、そんなこと意識する人はほとんどいないと思うけど。でも、改めて考えてみて欲しい。それって本当に、冗談でも言っていいことなの?
2010-05-17 22:55:21
もちろん「絶対に許さない」という言葉を向けられる側も、それが冗談だってことはじゅうぶん理解していると思う。だけど、そういう言葉が絶え間なく浴びせられることで、無意識のうちに傷ついていくことだってある。言葉の持つ呪術性を軽んじてはいけない。悪い言葉は相手を呪い、傷つける。
2010-05-17 22:59:45
それはおおげさだ、と言われる人もいるかもしれない。でも、「○○ちゃんは生理きたの?」と「絶対に許さない」の境界はどこにあるのだろうか。俺にはよくわからない。よくわからない以上、俺はこの人たちをクズだといって一方的に断罪する気にはなれない。
2010-05-17 23:01:34
あっ、「言葉には呪術性がある」とかって、オカルトかなにかと思われてたらどうしよう。これ説明しようとするとめんどくさいな。白川静先生の本とか内田樹先生の本を読んでみるといいと思います、と言って逃げとこう。
2010-05-17 23:05:10
笑っちゃうけど、俺、mixiの日記ですら自分の考えを書くのがすごく怖かったんだよね。何か一つの意見を主張をするってことは、それと反対の意見を押さえつけちゃうってことだから。そんな俺が、ツイッターではこんなに自分を主張できてる。その良さって、絶対に壊しちゃいけないと思う。絶対に。
2010-05-17 23:20:17
@johnetsu 呪術性ってのはよくわかりますよ。よくも悪くも。だからこそ、子供達が「死ね」と言い合っているのを見るだけでも心が痛む。 ただ、傷つけることに怯えて言葉を発さなくなるのは余りにももったいないので、その優しさを胸に秘めつつ言いたいことを言っていけばいいと思います。
2010-05-17 23:15:15
本当に同感です。ぼく自身、子どものころからそういうことで傷つけられてきた意識はすごくあるので。「誰とでも仲良くしなさい」というのも、一種の暴力ですよね。僕は、子どもには「誰とでも仲良くする必要はないけど、『死ね』とか『ウザい』とか、絶対に言っちゃいけないよ」と教えようと思ってます
2010-05-17 23:45:51