
でも、簡単に経緯から。スチームパンクは、80年代に生まれた年若いSFのサブジャンルです。生まれにはサイバーパンクとのあれこれごにょごにょがあったものの、現在のスチームパンクを取り巻く状況にはあんまり関係がありません。そのあたりは、研究家の方々に任せちゃいましょう|▽`)ノ
2011-06-04 11:50:43
まず、オーソドックスとされるスチームパンク作品では「蒸気機関の隆盛」「19世紀末~20世紀頭」「ヴィクトリア朝やエドワード朝」が舞台として扱われることが多いようです。基本ラインですね。
2011-06-04 11:55:48
スチームパンクの作品中では、空想科学がしばしば用いられます。ヴェルヌ先生やウェルズ先生の作品を彷彿とさせるものから「現代」のアイテムまでさまざまです。蒸気機関で作られたコンピューター、蒸気機関式のガーニー(自動車)、時には蒸気機関式の銃器、個人用飛行装置、オートマータ…
2011-06-04 11:58:50
月面にまで到達する巨大砲弾、大潜水艦、列車砲、巨大ロボットやタイムマシンなんかも、ありますね! スルタン・マシーン!(ロボットかなあ…)
2011-06-04 11:59:49
スチームパンクというぐらいですから、すべての空想科学は蒸気機関で形作られてるのかな? ──と思いきや、そういうこともありません。スチームパンクのご先祖さま等を意識した作品では徹底していることもありますが(えへへわたしがそうですえへへ)、
2011-06-04 12:01:19
実際のところ、スチームパンク! と銘打ってある作品や、そう世間に認識されている作品であっても、蒸気機関に必ずしも拘る作品ばかりではありません。
2011-06-04 12:02:06
スチームパンク、と銘打たれている作品で、実際に蒸気機関がガツンと出ているものがどれくらいあるのか気を付けてみるとちょっと面白いかもしれません|▽`)ノ ノットスチーム、でも、イエススチームパンク!|▽`)
2011-06-04 12:06:21
ジャンルというのは、それぐらい柔軟なものなのでしょうね。と、禁じ手のジャンル論に行ってしまいそうになったところで……スチームパンクの「現在」で避けて通れない、華やかな場所を!
2011-06-04 12:07:37
現代におけるスチームパンクは、物語として「だけ」ではなく、ファッションやインテリアのムーブメントとしても存在しています。たとえば──
2011-06-04 12:08:35
http://amatoc.com/articles/steampunk このように! こちらに挙げられているのは、コンベンション的な、コスプレ的なあれですね。パンク!
2011-06-04 12:09:33
「身に付ける」スチームパンクは、ヴィクトリア朝チックなものや19世紀末~20世紀的なもの(必ずしもヴィクトリアンとは限りません)であることが多いようですが、時に、メカニカルであることが「スチームパンク的だ!」として好まれるようです。
2011-06-04 12:12:22
http://www.bookofjoe.com/2008/11/steampunk-mecha.html ぞう! 「ボクは蒸気機関じゃないけど、スチームパンクなんだゾウ」 たとえば、こんな子も。
2011-06-04 12:14:20
http://steampunkworkshop.com/lcd.shtml こちらの「The Steampunk Desktop」はご存知の方も多いと思います。ヴィクトリアン、メカニカル、嗚呼…
2011-06-04 12:15:36
かって、古の時代。SFは絵だ、というフレーズがあったように、「スチームパンクはビジュアル」であるのかも知れません。えへへ。(一瞬定義に触れる桜井)
2011-06-04 12:21:05
多くの場合、ディストピアな社会構造や歴史改変などが挙げられることもあるのですが、必ずしも、スチームパンクとされる作品で扱われることはありません。むしろ扱われているほうがレアケースかも…
2011-06-04 12:23:08
むしろ、現代の世界におけるスチームパンクは、年若くて柔軟なぶん、定義の類に縛られずさまざまな派生ジャンルや要素との組み合わせが可能で、それはとても魅力的です。たとえば、たとえば
2011-06-04 12:25:53
既存の作品におけるスチームパンクとの食べ合わせ(成功例):ディストピア、軍事、冒険活劇、ファンタジー、オカルト、エーテル宇宙、ヒストリカル、歴史改編、エロス(スチームパンク・エロス小説って英語圏で本当たくさんありますよね)(よね)(ね)
2011-06-04 12:28:11
スチームパンクは、柔軟です。食べ合わせにしてもそうですが、「蒸気機関の隆盛」「19世紀末~20世紀頭」「ヴィクトリア朝やエドワード朝」この数多く使われる基本ラインにしても、どれか1つだけを用いた作品が「スチームパンク」と評されることも少なくありません。
2011-06-04 12:31:00