
人間の本質だが、『私は被害者である』というところからマウントポジションをとるのはサピエンスという種の特徴だ。進化人類学者ボームはこの構造を"逆支配"と呼んでいて (C.Boehm 1999) 、傷つけられた被害者たちが訴えを叫べば、人類は一致団結して“横暴な悪者”を倒そうとするように進化している。 twitter.com/chktne/status/…
2019-09-25 09:47:45
何かを侵害された、と認識することによって侵害されたという実感が強化される、ということは本当にあって、それ自体は良くも悪くもない。ただし、モロッコの市場でニワトリを売っている商人に激怒して暴行を働いたイギリス人女性観光客だって、たぶん本人は被害者のつもりだ。 twitter.com/trtworld/statu…
2019-09-23 12:49:18
オレは強者だ!と叫ぶよりも、わたしは弱者だ!と叫ぶほうがサピエンスの進化的適応環境(=部族社会)では「強かった」という、これは進化人類学の最大の発見のひとつでもある。
2019-09-25 10:05:38
この"逆支配"という、自然界においてヒトだけに生じた特異な進化のポイントは5つあった ・心の発見 ・意図の共有 ・投擲武器の使用 ・規範意識の形成 ・ゴシップ(噂話) これらが揃っていない他の動物の群れ社会では、“逆支配” という進化は起こらなかったというわけ
2019-09-25 10:31:06
ある進化が起こると、その進化に便乗(exploitation)して繁栄する個体というものがでてくる。進化心理学(EvoPsy)を学ぶ目的は、我々サピエンスという動物の有する価値観の進化的起源と本質を知ることで、避けがたくバイアスのかかった正義や理性や直観ではなく、真の物の見方を養うことにあります。
2019-09-25 17:25:14
なぜ、人々の道徳心はいつも暴走してしまうのか。なぜモラルはいつも都合よく利用されるのか。なぜ人々は「自分は正しい!」と思い込むように進化しており、この女性観光客はニワトリを売る商人に暴行を働いてしまったのか?; 進化心理学はその謎を解き明かすカギになる。twitter.com/selfcomestomin…
2019-09-25 17:42:36
「モラル」というのは実は、サピエンスにとっては他人を叩くための絶好の道具だ。人類は通常の自然選択だけでなく、“評判選択”(Alexander 1987)や “逸脱者の処罰と社会統制”(Boehm 1997) といった特殊なモラルゲームを繰り広げて進化(=自然淘汰)してきた動物なので、道徳や正義で他者を攻撃する。 pic.twitter.com/eygL9mMka4
2019-09-17 15:47:52進化人類学(進化心理学)、こういうものらしいという引用。知らんけど。
なおツイート主とは(おそらく)無関係。
引用
【研究所の目的は,一言で言えば,「人類の進化」の研究だ。四つの部門から成っている。霊長類学,分子生物学,比較認知発達心理学,比較言語学である。それぞれ,大型類人猿の野外調査,DNAなど分子レベルでのヒトと大型類人猿の比較,認知機能の発達過程に着目したヒトと大型類人猿の比較,現在世界で通用している多様な言語の比較とその生成過程の研究,を行っている。五つ目の部門となる化石人類学の統括責任者を現在選考中だ。】