
事故から3年、起訴から2年。事故直後、事故原因も判明していないのに、よってたかって、あたごを叩いた数多のマスコミ人、ジャーナリスト、評論家の中に、公判の経過を把握している人がどれだけいるだろう。
2011-05-10 22:12:18
衝突した事実は動かない。そして「動いている2隻の船がぶつかった以上どちらかが無過失ということなどあり得ない」と言い放つ人が弁護士にもいる。しかし、それは単なる思考の放棄である。
2011-05-10 22:18:59
残念ながら、検察にも海保にも、GPS記録の失われた漁船の航跡を特定することはできなかった。特定するやめの証拠も不足していたし、何より証拠の評価や取捨選択、必要な捜査を行う意欲と能力に欠けていたからである。
2011-05-10 22:36:59
代わりに、彼らは、衝突地点付近からすっと一本の直線を引いて漁船の航跡を特定したことにした。そして、それを等間隔で区切って各時刻の漁船の位置だということにした。そうすれば、あたごと漁船の相対方位は変わらず、衝突の危険が常にあることになるからである。
2011-05-10 22:41:25
しかし証拠がない。そこで「船首方向、2.5〜3マイルに漁船が見えていた」という僚船の船長の供述を、「左7度、距離3マイルちょうど」に漁船をずっと見ていたと供述していることにして、航跡特定報告書にそう書いた。その後2か月以上たってから、同じ内容の検察官調書に署名させてひと安心。
2011-05-10 22:50:54
実際には、僚船の乗組員たちは、事故直後、レーダーのこのあたりに漁船が映っていたと、図に書いて説明していた。もちろん「左7度、距離3マイル」の位置ではない。そこで、海保はレーダー図を廃棄、隠匿し、検察は「作成させたことはない」と嘘をついた。
2011-05-10 22:57:09
公判が始まると、僚船の乗組員は検察官調書の内容を否定し、航跡の特定を担当した海上保安官は、検察官航跡の再現もできず、どうやって引いた線であるかすら説明できなかった。挙げ句、主任検事は、検察官航跡は真実の航跡から数百メートルずれていると思うと証言した。
2011-05-10 23:04:58
横浜に向け出発。雨。RT @47news イージス艦衝突事故で判決 海自2被告に横浜地裁 http://bit.ly/jjmvuq
2011-05-11 06:02:42
今日は富士山は見えなさそうだ。RT @Jiji_newsRSS 当直2士官にきょう判決=漁船側の航跡など焦点−イージス艦衝突事故・横浜地裁 http://dlvr.it/RHF5J
2011-05-11 07:39:37
判決まであと2時間。RT @Jiji_newsRSS 当直2士官にきょう判決=漁船側の航跡など焦点−イージス艦衝突事故・横浜地裁 http://dlvr.it/RHF5J
2011-05-11 08:03:04
争点は4つ。1.平成20年2月19日午前3時40分ころからあたごと衝突するまでの清徳丸の航跡は、検察官提出海図のとおりであるか否か。2.午前3時40分ころから午前4時4分ころまでの間、清徳丸がコンパス方位に明確な変化がないままあたごに接近し、あたごと衝突のおそれがあったか。
2011-05-11 08:15:40
3.仮に1.2が認められるとして、被告人両名にそれぞれ注意義務違反行為が認められるか。 4.被告人両名にそれぞれ注意義務違反行為が認められるとして、これと衝突結果が因果関係を有するか。
2011-05-11 08:15:50
清徳丸が衝突前に右転しなければ、衝突せずにあたごの後方を航過していたことは、検察官、弁護側ともに争いがない。
2011-05-11 08:19:52
無罪判決から一夜明けた。二日酔いの頭でしみじみと喜びをかみしめている。昨日お祝いの言葉を下さった皆さん、ありがとうございます。
2011-05-12 07:43:36
検察の控訴は確実視されるという報道もあるが、検察は捜査手法に対する判決の指摘を謙虚に受け止めて欲しい。被告人たちを早く本来の職務に復帰させたい。
2011-05-12 08:03:20
事故の教訓を生かし再発を防止するために、彼らが貢献できることは少なくない。刑事訴追がそれを阻害している。過失責任の拡大、厳罰化は本当に原因の究明や再発防止に資するのだろうか。
2011-05-12 08:14:16