都道府県別実用新案登録件数

特許庁の特許行政年次報告書より実用新案登録件数の都道府県別ランキング。ここでは2018～2019年の登録件数の平均値を比較している。

特許、実用新案、意匠の違いについてはこちらを参照願いたい。

実用新案権とは|特許権・意匠権との違い、侵害された時の対処法を解説

ペンを例に他の知的財産権と比較すると、以下のような商品が想定されます。

• 実用新案権:指にフィットして持ちやすい六角形のペン
• 意匠権:流線型の美しいペンのデザイン
• 特許権:こすれば消せるインクを利用したペン

全国の実用新案登録件数は3,750.0件で、人口10万人あたり2.97件。登録件数が最も多いのは東京都で人口10万人あたり6.79件(偏差値84.7)。2位は大阪府で5.67件。3位以下は福井県(4.65件)、大分県(4.18件)、富山県(3.93件)の順。一方、最も登録件数が少ないのは青森県で人口10万人あたり0.65件(偏差値37.6)。これに沖縄県(0.70件)、熊本県(0.75件)、岩手県(0.83件)、高知県(0.87件)と続いている。

東京や大阪など大都市圏が上位なのは特許登録件数と同じだが、特許ほど都市部に偏重してない。上記の例にもあるとおり、高度な開発力が必要な特許と違い、アイディア勝負な実用新案は地方でも生まれる可能性が高いと言えそうだ。