都道府県別博物館数

文科省の社会教育調査から美術館数ランキング。同調査では総合博物館、科学博物館、歴史博物館、美術博物館、野外博物館、動物園、植物園、動植物園、水族館の数が掲載されており、ここでは総合博物館、科学博物館、歴史博物館、野外博物館の合計数を比較している。また、博物館は博物館法の扱いによって登録博物館、博物館相当施設、博物館類似施設に分かれており、これらを合計して比較している。

博物館:博物館法第2条に規定する施設
博物館相当施設:博物館法第29条に規定する施設。
博物館類似施設:博物館と同種の事業を行う施設のうち,建物がおおよそ132平方メートル以上の延面積を有する施設。

全国の博物館数は4,310館で、人口10万人あたり3.39館。博物館数が最も多いのは長野県で人口10万人あたり11.57館(偏差値78.9)。2位は島根県で9.51館。3位以下は福井県(8.51館)、山梨県(8.26館)、石川県(8.14館)の順。一方、最も博物館数が少ないのは大阪府で人口10万人あたり0.98館(偏差値33.6)。これに神奈川県(1.21館)、千葉県(1.30館)、東京都(1.38館)、埼玉県(1.45館)と続いている。

分布地図を見ると都市部で博物館が少なく地方で多い。

相関ランキングでも住宅延べ床面積と正の相関があり、人口集中度と負の相関があることから、人口がまばらで家が広い地方に博物館が多い。

公共事業費とも正の相関があり、公共事業が盛んなところで博物館が多いことから、ハコモノのひとつとして博物館が建てられている可能性も考えられる。