都道府県別介護老人福祉施設定員

厚生労働省の介護サービス施設・事業所調査より介護老人福祉施設定員ランキング。老人福祉施設には以下の3つがあり、ここでは介護老人福祉施設の定員を都道府県別に比較した。

・介護老人保健施設
病状安定期にあり、入院治療をする必要はないが、リハビリテーションや看護・介護を必要とする要介護者

・介護老人福祉施設
常時介護が必要で在宅生活が困難な要介護者

・介護療養型医療施設
カテーテルを装着している等の常時医療管理が必要で病状が安定期にある要介護者
(この区分は、2011年で廃止され、他の区分に統合される予定)

全国の介護老人保健施設の定員は498,327人で、65歳以上の人口100人あたりで1.51人となる。定員が最も多いのは山形県で2.15人、以下、島根県、新潟県、鹿児島県、福井県と続いている。一方、最も定員が少ないのは愛知県で1.18人。これに千葉県、大阪府、東京都と続いており、都市部が定員が少ない。

分布地図を見ると日本海側で定員が多い。

相関ランキングを見ると、共働き率と正の相関関係が高く、核家族率と負の相関関係が高い。つまり核家族が少なく共働きが多い地方に介護老人福祉施設の定員が多いということになる。共働きで介護を担う人がいないため、介護老人福祉施設の需要が高いことが考えられそうだ。