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ノーラン新作映画、「原爆」シーンをCGなし実写で撮る

クリストファー・ノーラン Christopher Nolan
© LFI/Avalon.red 写真:ゼータ イメージ

『ダークナイト』トリロジーや『インターステラー』(2014)などのクリストファー・ノーラン監督が、「原爆の父」として知られるアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材とする自身の新作映画『オッペンハイマー(原題:Oppenheimer)』で、原爆実験シーンをCGなしの実写で撮る意向であることが明らかになった。英Total Filmが伝えている。

第二次世界大戦における原子爆弾の開発・製造計画、「マンハッタン計画」を主導した人物ロバート・オッペンハイマーを描く本作では、原爆の開発から、後に彼が核兵器の国際管理の必要性を訴え、水素爆弾への抗議活動を行うに至るまでの変化を映像化する。

ノーランによれば、劇中ではCGを用いずに『トリニティ実験』を再現するという。『トリニティ実験』は1945年7月16日に米ニューメキシコで行われた史上初の核実験。その後、8月6日に広島、9日には長崎に原爆が投下されることとなる。

トリニティ実験のカラー写真。

『オッペンハイマー』ではトリニティ実験における量子力学や量子物理学上の表現から、実験研究が進められたニューメキシコのロスアラモスの異常気象までも映像再現するといい、ノーランはその実現のため「大きな課題」に取り組んだと語っている。

また、「スケールの大きさや、オッペンハイマーの物語の幅の広さにおいて、私がこれまで引き受けた企画の中でも最もチャレンジング」ともコメント。同作では、初めてIMAXフィルムでモノクロ映像を撮影することができたとも明かしている。

ノーラン監督は迫力ある映像のため、実写撮影にこだわることで知られる。前作『TENET テネット』では大型旅客機「ボーイング747」が建物に激突して爆発炎上するシーンで、「本物の飛行機を買った方が効率が良い」ということで機体を衝動買いしていた。

“原爆の父”と呼ばれたオッペンハイマーとしてキャスティングされたのは、『ダークナイト』トリロジーをはじめ、『インセプション』(2010)『ダンケルク』(2017)とノーラン監督作品の常連俳優キリアン・マーフィー。エミリー・ブラントがオッペンハイマーの妻を演じるほか、ロバート・ダウニー・Jr.、マット・デイモン、フローレンス・ピュー、ラミ・マレック、ゲイリー・オールドマンらが共演する。

脚本は、ノンフィクション『オッペンハイマー「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇(上・下巻)』(PHP研究所)を原作に、ノーラン監督自らが執筆した。

映画『オッペンハイマー(原題:Oppenheimer)』は、2023年7月21日に米国公開予定。

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Source:Total Film,Variety

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは [email protected] まで。

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