新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

人をほめないのは、格下の相手にほめられても嬉しくないと思うから

『まなめはうす』の「ことば」が好きで、毎日楽しみにしている。10月5日分であれっと思ったので書いてみる。


なぜ人をほめられないのかというと、人をほめると「自分が相手より下になる」という思いを持つからである。
人の下になるのが嫌な人というのは自己顕示性性格に多いが、こういう人が人をほめないのである。
えー、これっって逆じゃないの? だってさ「ほめる」ってのは元々、目上の者が目下にするニュアンスがあるやん。反対語の「叱る」だと逆はないだろ?
  • ○先生が生徒をほめる
  • ×生徒が先生をほめる

例えばそうだな、バッティングセンターで偶然イチローと一緒になって、イチローに「なかなかいいスイングしてるじゃん」ってほめられる。お世辞でもこれはうれしい。でも、ワシがイチローに「バッティングうまいね」ってほめて、イチローがうれしいと思うか?喜ぶと思うか?
つまり「ほめる」という行為には、条件としてほめる相手に対して格上である必要がある。だからワシはまず人をほめることがない。ほめるってことは、相手はワシより優れているわけで、格上の相手をほめるなんておこがましいことが出来るわけがないからな。
格下の相手に対しても、ほめることってほとんど無いな。よく「ほめて育てる」とかいって、ほめて自信をつけさせるのはいいことだなんて言われてるけど、そんなことで付いた自信なんて、すぐに打ち砕かれるよ。だって自信ってのは読んで字の如く「自分を信じる」ことだろ? イチローは自分のバッティングを「4割打てるはずだ」と自信を持っているけど、それはコーチや評論家にほめられたからじゃない。努力と練習という裏付けがあるから、それだけの自信を持てるのだ。

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*1:ネタ師殺すにゃ刃物はいらぬ。ただマジレスすりゃあいい