DevLOVEとじぶんの10年、これからの10年

6/22, 23にDevLOVE Xに参加してきました。

devlove.wixsite.com

まずは、運営のみなさん、会場を提供してくれたNAVITIMEさん、ありがとうございました。

今年度から役職になったこともあり、マネジメントや組織の話し8割、技術系の話し2割くらいの割合で聴講しました。

メモをいっぱい書いたものの、ほとんど資料は公開されているので、じぶんの10年を振り返ってみようかなと思います。(メモは消しちゃった)

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めも

なので、以下はポエム。

これまでの10年

新卒で現在の会社に入社して丸10年。現在11年目なので、DevLOVEと同期ですね! DevLOVEは、私が現在所属している会社の社内イベントが開始のキッカケだと聞いています。"聞いています"という表現をするのは、参加したことがなかったから。

10年前の私は情報感度が低く、社内のイベントの存在をしりませんでした。そもそも、イベントのことを知っていても参加しなかったように思います。

私は入社後、クレジットカードの基幹系システム(会員管理とかカード発行とか)の保守開発を2年半ほどやっていました。 その後、同様にクレジットカード基幹系システムの大規模リプレース案件に連続して参画しました。確か、2011年のことだったと思います。1件目の大規模開発では20人ほどいるチームのテックリードとして横断的に必要な処理の開発や、構成管理(当時はSubversionでしたね…)、CI環境の構築、Redmineを利用したチケット駆動開発の導入なんかをしました。

ここで、どうRedmineを使っていくのが良いかを @yohhatu さんに相談したことからコミュニティというものに少しづつ関わるようになります。

yohhatuさんに誘われ社内のRedmine勉強会で発表したのが、初めて勉強会というものに参加した経験だったように思います。 ここらへんの時期にアジャイルというものに出会い、社内で開催されていたアジャイルサムライ読書会に参加しています(しかも最終回…!)

その後も継続して、大阪と東京をテレビ会議でつないで何冊か読書会を継続しました。何読んだかな?もう一周アジャイルサムライとか、レガシーコード改善ガイドとか。

今でも覚えているのは、レガシーコード改善ガイドを大阪の同僚と読んでいるときに、お互いの状況をどう変えられるか?みたいな話しをしたのですが、彼が保守しているシステムで使っている言語がRPGという言語で、自動テスト…無理だよねぇ…と無力感を感じたのを覚えています。

当時は彼と自分は全然別の所属だったのですが、現在は同じ部門で働いており、バリバリScalaやAkkaを使っているのでわからないものです。

大体時を同じくして、yohhatuさんと同様に私のエンジニア人生に大きな影響を与える@kawasima さんと出会います。 確か、社内のアーキテクトを集めてイベントをやろうということで、私は若手枠で呼んでもらいました。

当時SIerオワコン説の全盛期で、自身のキャリアに悩んでいる時期でもありました。(今でも悩んでいますけどね!) DevLOVE Xの倉貫さんの セッション でもあった通り、マネジメントの会社、マネジメント偏重の時期で、先輩、上司の仕事っぷりを見ても全然楽しそうに思えませんでした。

そんななか、kawasimaさんはニコニコ本当に楽しそうに社内システムをHackする話し(FelicaポートでSuicaを読み取って自動で経費精算する仕組みとか)や、kawasima/virn: vim clone (U.S.O) など作ったOSSの話しをしていました。(あれ?Emacs派だよな…)

その姿がモヤモヤしていた自分にとって新鮮で、衝撃的で…
これが自分にとっての「脳のブレーキを壊す」出会いだったのだろうと思います。

そこから家で勉強したりコードを書いたりするようになりましたし、社内でRubyの勉強会を開いたりもしました。 社外だと、DevLOVEやアジャイル界隈のコミュニティによく参加していました。

しかし、仕事面は思ったようにいっておらず、それこそAgile or dieみたいな…。

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コミュニティに参加したり、本で読んで勉強をしたアジャイル開発、スクラムをやりたい!けど会社が、組織が、お客さんが、色々不満を溜め、グチグチ言っていた時期でした。

外の世界と自社とのギャップに苦しんだり、子供が生まれたということもあり、外部のコミュニティ(特にアジャイルやスクラム)や勉強会から距離を置くようになります。…Java界隈には顔を出していた気がするな??

社内では勉強会?を継続的にやっていて、毎週金曜日の朝7:30からスターバックスで本を読んだりコードを書いたりしていました。 @_siosioさん、@syobochim、@uggdsと一緒にやっていたけど、syobochimはしょっちゅう寝坊して居なかったなーw

しおしおさんからはIntelliJ IDEAの使い方教わったり、プロジェクトの課題の相談に乗ってもらったり…本当に勉強になりました。しおしおさんはソフトウェアエンジニアとしてのメンターというか、師匠というかそんな感じですね。

そこからいくつか開発プロジェクトを経験し、2016年頃に日本初のペイメントサービスの開発に参画しました。これがまあ大変で、炎上したり衝突したりしながら過ごしてきました。

この時、かなりピリピリしながら、プレッシャーやストレスを感じながら仕事をしていたのですが、炎上の火消しで入ってくれたマネージャーに「俺は技術のことわからないけど、お前が技術力が高いのはわかる。お前を信頼して任せるから、大変だけど頑張ってくれ。責任は俺が取るから」的なこと(ニュアンスは違うかも)を言われて、一気に課題に集中できるようになりました。これがマネジメントだなーと思った原体験ですかね。

この上司とはその後もいくつか一緒に仕事をし、今もちょくちょく一緒にランチに行って雑談をする仲です。こういう存在は本当にありがたいです。

Iさん見てるー?\(^o^)/

ちなみにこのシステムは、多くの同僚に助けられて無事リリースし、大きな障害もなく今日まで来ています。たぶん。

その後、社内もお客さんもアジャイル開発やろうという機運が高まってきたようで、iOSアプリ開発やったりスクラムマスターやったり、E2Eのテスト導入支援したり、スクラムの導入支援やったり…色々やってきました。

そういえば、認定スクラムマスターの研修を会社に費用を出してもらって受けさせてもらったのもこの時期ですね。江端さんの研修も頭ぶん殴られる感じがあって最高だったなー。

去年、今年は全社、グループ会社全体のサービス開発がうまく行くようにすべく、施策を企画、提案し、計画、推進したりしてきました。 上司にも恵まれて、エンジニアとしてもマネージャーとしても、人間としても尊敬できるボスの下で働けています。

視座を上げろ視座を上げろと他人から言われるのは好きじゃないのですが、視座が上がったなーと思う2年間でした。

個人的には、視座を上げるだけでなく下げたり(何なら左右にも)、解像度を上げたり下げたりできるのが良いなと思っています。

10年…色々ありましたが、振り返ってみると人に恵まれた10年間でした。 これはこの会社じゃないと得られなかった財産だと思うので、本当に良い会社に入社したと思っています。

これからの10年

役職に上がって間もないので、まだモヤモヤしている部分が正直あったりします。 コードをまだまだ書きたい気持ちもありつつ(最近全然書いていない)、マネジメントにも興味あるし。組織マネジメントにも興味が出てきたりもしているし。 いわゆる管理、みたいな誰がやっても同じような仕事はしたくないので、そこは意識しつつ仕事をしていこうかなと思っています。

10年…長いので、ソフトウェアエンジニア、デザイナー、マーケター、営業…全員がお互いをリスペクトしあい、楽しく、学習しながらお金を稼げる、貰えるような組織とか作れたら良いなーなんて思っています。

この10年の間にマネージャー、エンジニアの両方を行ったり来たり、別のことやったりできたら面白いかなー。

まあ10年長いですからね。

10年前に現在の自分を想像できていなかったし、この先10年もどうせ想像していなかった場所に向かうだろうから、その時々で向き合っていくしかないかなと思っています。

2日目、途中のワークで書いたこれまでの10年とこれからの10年↓

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DevLOVE X

自社の若手が何人か(こういった勉強会に来るの初めてって人が大半)来ていたので、OBだったり知人を紹介したりしました。お話しをしてくれたみなさん、ありがとうございました!

セッションは楽しめたかな?何かを持って帰れたかな?何か持って帰れていたら良いなー

久々のDevLOVEだったので、久々の人と話したりできて楽しかったです。自分が3、4年目の時に知り合った人も結構いて、その時からの自身の成長を実感できたのがとても良かったです。

DevLOVEに来ると色々な人と話したりできるので、話すことで自分の本心だったり考えが整理されますね。

昔は会社のこととか組織に対して不満だったり愚痴が多かったけど、今回は素直に「仕事楽しいですか?」という問いに「楽しいです!」と返せました。 これが個人的に凄い良かったです。

10年かけて信頼貯金を得て、裁量が与えられるようになって、自分で仕事をドライブしているから「楽しい」と言える部分もあると思っていますが、組織の雰囲気だったり、会社の制度だったりも良くなってきているので、素直にお薦めできる会社になってきました。

OBである倉貫さんにも伝えられて嬉しかった。

…最近採用に関わっていまして、興味がある方はご連絡いただければと…!!!!

最後は宣伝でおわり。

久々のDevLOVE最高でした!!!!!!!!!!!!!