Unity Editorから特定アセットのGitHubファイルリンクをブラウザで開きたい

はじめに

🎄この記事は【カヤック】面白法人グループ Advent Calendar 2024の16日目の記事です🎄

こんにちは。カヤックアキバスタジオp_chinと申します。

今回はニッチな気がしますが表題の仕組みをOpenUPMで公開したので紹介します。

openupm.com

使い方

使い方

作った経緯

元々10年以上前から仕事で所属した案件にもっと簡易的な実装で導入して(多分自分だけは)便利に使用してまして、今回ブログを書く機会にこれの実装を整えて公開する事にしました。

また

  • ちょうどUnityのcustom packageを公開する経験もしておきたかった
  • 毎回プロジェクトにコピペするよりはpackageとしてinstall出来た方が便利

の様な利点も多かったのでやってみました。

類似製品がすでにあるんじゃない?

もしかしたらガッツリUnity Editor上でgitコマンドの操作が可能なGUI製品などを入れれば同等の事がやれるかもしれませんが、私はCLIでやりたい派なので多機能すぎる製品を導入するのは億劫でした。

個人的にはただUnity上で選択したアセットをGitHubで開きたかったそれだけなので、こんなのもあっても良いと考えてます。

実装して公開した経験は自分に貯まったし、今後他の案件にも手軽に導入できるし良かったです。

何が便利なの?

特定のアセットの場所を他者へURL形式で共有したい場合に便利です。

例えば...

Git repository内の特定pathにあるファイルの場所を教えたい時
  • 具体例としてはアート担当にアセットの置き場所を共有する時など
  • GitHubのアプリの検索機能などからでもリンクにアクセス可能ですが、私はUnityアプリを常に開いてるのでそこから参照できると楽
特定の非scriptアセットのGit上の履歴を見たい時

scriptならコードエディタで開いてIDEのGithubプラグインなどを入れていれば手軽に履歴にアクセスできるはずですが、prefabや画像アセットの場合だと普段コードエディタで扱わないのでアクセスしづらいです。

そんな時にも役立ちます。

ちなみにJetBrains Riderなら以下をinstallするとIDE上で同等の事がやれます。便利ですね😄

plugins.jetbrains.com

また、コードエディタを使わずにUnity Editorを触る職能の方にも便利に使って頂けると思います。

おわりに

もし似た様な需要を持ってる方が便利に使えたら嬉しいです。

足りない機能やバグがあればGitHubで報告頂けますと、とても嬉しいです!👍

github.com

新卒が進める新卒勉強会

技術部 フロントエンドエンジニアの村上です。 面白法人グループアドベントカレンダー2025 15日目の記事になります。

今回は、2024年4月にカヤックに入社したフロントエンドエンジニア5名に向けた勉強会を、新卒自身で進めるという取り組みについて書きたいと思います。

背景

入社して半年した頃、エンジニアが2人ずつ自由なテーマで発表する社内勉強会が始まりました。

新卒の自分にとっては知らない技術やテクニックを知る良い機会になっている一方で、ReactやNext.jsなど業務で馴染みのある技術については「基礎的な知識があればもっと発表内容を吸収できるのではないか」と思いました。

また自分の順番が回ってくると発表テーマに悩むことがあり、新卒にとっての発表ハードルは少し高いかもしれないと感じました。

「新しい技術をキャッチアップする時間を作る」「仕事での知見を共有する」など、勉強会を実施する目的はさまざまです。今回は以下の目標を掲げ、新卒だけで実施する勉強会を立ち上げることにしました。

  • 業務を進める上で、なかなか腰を据えて学習するのが難しい基礎に重点を置いて学習する
  • レベル感の近い新卒同士でわからない点を補い、新卒全体のスキルアップをする

まずは内容をブレスト

勉強会をきっかけに勉強会を企画することになってしまいましたが、まずは具体的な勉強会のテーマを考えるためにブレストを実施しました。

内容を実施するのは自分たち新卒なので、自分たちが学びたいことを中心に据えられるので、自分ごととしてアイデアを出せるのが良かったです。

www.kayac.com

集めたテーマの一部を紹介します。

- テーマとなる書籍を決めて輪読会をする
- わからないキーワードを集めて先輩にプレゼン資料で説明してもらう
- あえてリレー形式で1つのWebサイトを開発して、お互いのコーディングの影響力を体感する
- 社内デザイナーのポートフォリオサイトを勝手に作成して実践経験を積む

個人的にはポートフォリオサイトの作成は、技術だけでなくデザイナーとのコミュニケーションなど勉強になるところがありそうで良いなと思いましたが、 今回の勉強会では見送ることになりました。(どこかで実施したいと思っています)

実施したテーマと振り返り

ブレストしたテーマを参考にしながら、毎月学習のテーマを決めて週に1回1時間の頻度で勉強会を実施しました。

今回はその中で、特に参加メンバーからも評判が良かった内容を2つ紹介します。

React公式ドキュメント輪講会

3週に渡ってReact公式ドキュメントの輪講を行いました。

1 人あたり2, 3項目を読み込み、スライドにまとめてお互いの担当箇所を発表する形式で実施しました。

実際の共有資料の一部

業務の中でReactを使用する機会は多いのですが、細かい仕組みを学ぶ時間を取るのは難しいという声から実施しました。

Reactを触ったことがあるメンバーからも「雰囲気で理解していたものを改めておさらいする機会として良かった」というコメントが多く、評判が良かったです。

公式ドキュメントを読みこむ機会も大事だと思うので、良いテーマだったと感じました。

過去の案件を実装してお互いにレビューする

カヤックが過去に制作したWebサイトの1ページを実際に実装し、その実装内容に対してコードレビューをするという取り組みを実施しました。

実装する機会になったのはもちろん、他の人の作り方を見ることで以下のような議論も起こりました。

  • プルリクエストの出し方がそれぞれ異なり、レビューしやすいプルリクエストの出し方
  • 同じ仕様のカルーセルを各自ライブラリや独自に実装することで、自分のコードと比較して仕様変更のしやすさを考える

CSSの命名にもお互いの考え方を伝える機会になりました。細かい。

メンバーからも以下のような意見が得られ、有意義な取り組みになったと思います。

- 同期が作ってくれた実装が見えるおかげで自分も上達できた
- それぞれ知識や経験を持ってきて、自分が知らないところを互いにカバーすることができた

最後に

業務が忙しい中でさらに週に1回の勉強会準備は大変だったり、先輩社員を巻き込んだ取り組みが実施できるとよりよくなりそうだなという課題はありましたが、新卒自身で勉強会を運用したことで以下のような環境づくりになったと思います。

  • 心理的ハードルの低さをもとに、お互いの知識や疑問点を共有しやすい環境を作る
  • 身につけたい知識、知らないことへのアンテナを張る機会になる

来年の新卒エンジニアにとっても勉強会の内容を活かせるように整理しつつ、引き続き勉強会を進めていきたいと思います!

カヤックでは、勉強を愛してやまないエンジニアを募集しています