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大学院に進む価値とは?2年目エンジニアが語るキャリアへの影響

本記事は  【Advent Calendar 2024】  20日目①の記事です。
🌟🎄  19日目  â–¶â–¶ æœ¬è¨˜äº‹ â–¶â–¶  20②日目  ðŸŽ…🎁

こんにちは!牛塚です。私は院卒2年目のエンジニアとして、日々奮闘中です。私が大学院に進学した当時、いろいろな不安を抱えていました。同学年より2年遅れて社会に出ることや、自分の研究が本当に役に立つのかなど、悩んでいたことを振り返りつつ、実際にどうだったのかをお話しします。大学院進学を悩んでいる方の参考になればうれしいです。

同学年と2年間の差がつくことへの不安

大学院進学を決めたとき、最初に感じたのは「同学年より2年遅れる」という不安でした。 学部卒で就職する友人たちは、大学院に進学する私がまだ研究室で過ごしている間に、会社で経験を積み、給料をもらいながらスキルを磨いています。

「社会に出るのが遅れた分、就活で不利になるんじゃないか」 「2年分のキャリアの差は簡単に埋められないのでは」

こういった考えが頭をよぎり、進学を選んだことが本当に正しいのか悩んでいました。

研究分野がニッチなので仕事に役立つのかという不安

私の研究テーマは、「AIを使ってネットワーク遅延を予測する」というものでした。自分としては専門性を感じる面白いテーマでしたし、自分の研究に誇りを持つこともできました。しかし、当時は「こんなニッチな研究が就職後も役立つのだろうか?」という疑問がずっとつきまといました。大学院の研究はとてもニッチなものになりやすく、仕事に生かすことが出来るのかという不安は入社するまでなくなりませんでした。

IT企業が求めるのは汎用的なスキル(プログラミングやシステム設計)だと思い込んでいたため、研究で培った知識、技術がどこまで評価されるのか不透明に感じていました。

加えて、研究に集中するあまり、業界全体のトレンドや実務的な技術についていけなくなるのではないかという心配もありました。

実際はどうだったのか

では、実際に社会に出てみてどうだったのか。入社してからの2年間で私の想像していた不安は払拭されました。

同学年と遅れた2年の差は?

もともとは同学年の「先輩」たちに、社会人経験で遅れを取っていると感じる場面は多々ありました。例えば、ビジネスコミュニケーションや業務の進め方、専門知識などかつての同級生は何段階も上のレベルにいて圧倒されていました。それだけではなく、2歳下の同期でも私に足りない能力をもっている人がたくさんいました。

私が感じたのは、年齢や社会人歴によって能力がつくというわけではないということです。先輩たちは2年先に社会人になったから能力が長けているわけではなく、2年間の努力によって今持っている能力を手にしていることに気がつきました。つまり、社会人にしろ、大学院生にしろ2年間どのように過ごすかによって2年後の自分が決まってきます。2年後には他の人が持っていない力を自分が持っていることもあるかもしれません。

社会人経験の差によって能力や知識の差が生まれてしまうことは明確です。しかし、大事なのは他人と比べるのではなく、自分に足りない部分・長けている部分を分析して、過去の自分と比べることだと感じました。

ニッチな研究テーマはどう役立った?

これまで、「AIを使ったネットワーク遅延の予測」というニッチな研究が、直接業務に活きる場面は多くありませんでした。ただし、研究を通じて培った以下のスキルは大いに役立っています:

  • 論理的に考える力
  • 未知の課題を調査し、解決するスキル
  • 人前で落ち着いて話す能力(発表を通じて鍛えられた!)

発表に関しては、大学院生活で自分の研究の発表の機会がとても多かったです。その時は自分より何倍も知識がある人たちに向けて自分の研究内容を説明しないといけません。 そのような機会を通じて人前で落ち着いて話す能力などが身に着けられ、社会人生活でも活用できていると思います。(いまだに緊張はしますが...)

大学院進学の価値とは?

大学院進学は、決して「全員にとって最適な選択」ではありません。しかし、私にとっては「じっくりと専門性を磨きながら、自分の強みを見つける貴重な時間」でした。 また、自分の興味のあることを徹底的に追求できるチャンスであり、人生の中でも貴重な経験となりました。

どんな進路になったとしても一段ずつ成長していきましょう!

もし、あなたが以下に当てはまるなら、進学を検討してみてもいいと思います:

  • 自分の興味を深めたい分野が明確にある
  • 問題解決力や専門性を強みにしたい
  • 早く社会に出るより、自分を磨く時間が欲しい

不安はあって当然ですが、それを乗り越えた先には成長があります!進学に迷っている方の参考になれば嬉しいです。

執筆者: 牛塚優太 2023年入社 AWSをメインとするクラウドエンジニア