Inside of LOVOT

GROOVE X 技術ブログ

SESSIONS 2024 に初参加してきたよ!

こんにちは、GROOVE X SWチームの Junya Fukuda です。

この記事はGROOVE X Advent Calendar 2024の17日目の記事であり、SESSIONS Advent Calendar 2024 - Adventar の 17日目の記事です。マルチポストになります。

2024年11月16日 (土) ~ 11月17日 (日) に東京お台場にある日本科学未来館で開催された SESSIONS 2024に初めて参加しました! 今回は、その様子をレポートしたいと思います。

SESSIONS 2024 at 日本科学未来館 Innovation Hall

イベントの様子 - yasuoさんの作品

SESSIONS Advent Calendar からいらしたみなさまへ

GROOVE X って?

GROOVE X は LOVOTという家族型ロボットを開発・販売している会社です。
イベント当日、会場にも(こっそり)持っていったので会場で見かけた方もいらっしゃるかもしれません。

家族型ロボット LOVOT

GROOVE Xでは、LOVOTのメカ設計をしたり、専用のLOVOTOSと呼ばれるOSを作ってGoでマイクロサービス群を動かしたり、Jetsonを搭載してRustを動かしたり、Pythonでふるまいを作ったり、国内工場で生産したり、LOVOTの専用服を作ったり、また目の描画をOpenGL(GLSL) x Rust でやっていたりします。

興味のあるトピックがありましたら、ぜひリンクをクリックしてみてください。

GROOVE X Advent Calendar からいらしたみなさまへ

SESSIONS 2024 って?

SESSIONS とはいったいどんなイベントなのでしょうか?ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ご存じない方のために公式サイトから引用します。

SESSIONS 2024

プログラミングやゲームエンジン等を使って開発されたソフトウェアや自作のハードウェア等によってクリエイティブな作品を生み出す活動です! 簡単にいえば、「技術を使って生み出したおもしろいモノ」の事を指します! これにはクリエイティブコーディング・デジタルアート・デモシーンなど様々なジャンルの創作活動が含まれます!

SESSIONSとは? | SESSIONS

「デモシーン」というワードでピンときた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 デモ (demo) は、「主に音楽を伴った美しいCGアニメーションをリアルタイムに表示するプログラム 1 」のことを指します

SESSIONSはデモシーンのイベント「デモパーティ」がルーツになっており、「SESSIONS is Beyond Demoparty」というスローガンで、デモシーンに限らず技術的に面白いものを取り扱っているイベントです。 提出された作品を上映し、来場者投票を行うコンペティション(コンポ)をはじめ、セミナーやDJ/VJイベント等さまざまなコンテンツが満載でした。

SESSIONS 2024のイベント告知ムービーを見ていただくと、イベントのイメージがわかりやすいかと思います。

www.youtube.com

ズンズンかっこいい音楽とビャーとしたかっこいい映像が大きな画面でかわるがわる見られる(ライブコーティングもある!)イベントでした!

本編 - イベントレポ

さて、本編です。
なんで参加したの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。参加の目的は採用と勉強です。

LOVOTの目の描画で使っているOpenGL/シェーダー関連の技術のプロフェッショナルが集まると聞いて参加しました。

リアルタイムレンダリングを行うために、シェーダーも利用しています

ただ、イベントがとても楽しくて刺激的で、気がつけば夢中になっていました。

さまざまなコンテンツ

タイムテーブルは以下になります。

SESSIONS 2024 TIMETABLE

事前に募集のあったカテゴリは以下のとおりです。オリジナル作品が上映されます。

項目 内容 詳細
Realtime Graphics -リアルタイムグラフィックス- リアルタイムレンダリング 2 される映像作品 Realtime Graphics -リアルタイムグラフィックス- | SESSIONS
Code Graphics -コードグラフィックス- Code Graphics -コードグラフィックス- | SESSIONS
Music -ミュージック- 音楽作品 Music -ミュージック- | SESSIONS
Showcase -ショーケース- 上映や技術手法などのLT Showcase -ショーケース- | SESSIONS

また上記の中にサブカテゴリ(実行ファイルの形式が64KB以下など)がありました。

さらに国内外のGLSLコーダーがライブコーディングをする「Shader Jam」、DJイベント、セミナーなども開催されました。

圧倒的な作品の数々

どのコンペも圧倒的な映像と音圧でやられました。なかでも「Realtime Graphics 」のかっこよさには度肝を抜かれました。一部をご紹介します。 (ライブデモのリンクもありますが、お使いのマシンスペックによっては見られない場合があります)

www.youtube.com

ライブデモ


www.youtube.com ライブデモ


www.youtube.com

ライブデモ


また当日の様子は、SESSIONS 2024 公式YouTubeでもご覧いただけます。

https://youtube.com/playlist?list=PLOfPKPePZaWkNdCvpnw8hjgUzjSA2nT9z

オフトピック

Musicカテゴリに参加されていた方が会場でモジュラーシンセを持ってきてくださっていました! 憧れのモジュラーシンセに触れることができ、さらに実際にモジュラーシンセを使って音楽を作っている方のお話を聞くことができて、感無量でした!(ありがとうございました!)

作ってみた

さてさてたくさんの刺激を受け、実際に手を動かしてみました。シェーダーは発表作品フォークさせていただきました。 音楽はSESSIONSで行われたmoistpeaceさんによるセミナー「プログラミングで音楽を作ろう!TidalCyclesの紹介(未経験者向け)+音・映像同期ライブシステムの紹介 by moistpeace」で紹介されていた TidalCycles を利用して、Haskellで書いています。

youtu.be

映像のコード: logo graphics from sessions
音のコード

d1 $ sound "tink:0*2" # n (irand 4)
d2 $ s "subroc3d:8 subroc3d:8 ~ subroc3d:8" # legato 0.7
d4 $ s "[~ hc:0 ~ hc:1 ~ hc:0 ~ hc:3]"
d5 $ s "[jazz:0*4]"
d6 $ s "[sugar:0]" # legato 1.0

まとめ

ただただ圧倒されるばかりの2日間でした。とても刺激的で、これからもっともっと技術を磨いていかなければと思いました。 何よりオープンなコミュニティで、初参加かつ初心者のわたしにもやさしく接してくださいました(雑に話しかけたらコンペの上位の方だったというのもちらほら!)。 運営のみなさま開催ありがとうございました!

おまけ

LOVOTにご興味のあるシェーダー使いのみなさま!ぜひカジュアルにお話させてください〜!(ad)

recruit.jobcan.jp


  1. デモシーン - Wikipedia
  2. リアルタイムレンダリングのためにGPUが必要です。作品上映用マシンスペックも公開されており、そこで動くものが条件にありました General rules -カテゴリー共通ルール- | SESSIONS リアルタイムレンダリングについてはこちら