ギフティでVPoEをしている大曽根といいます。
趣味はトライアスロンやマラソンなのですが、今年まだ20日残っていますが3,400km走りました。(社内のメンバーからはうちの車より走ってるわと言われました)
社内のSlackチャネルでエンジニアが技術広報のアドベントカレンダーについてメンションをしていて、脊髄反射的に枠だけを抑えました。
その後今に至るまで投稿トピックを色々考えていましたが、2024年ギフティとして取り組んだ技術広報周りの取り組みを振り返ってみたいと思います。
2024年頭の状態
技術広報として必要と思われるベースラインの取り組みをしていました。
具体的には
- Tech blogでエンジニアメンバーからの知見の発信
- カンファレンススポンサーを通した技術コミュニティへの還元
これらの取り組みを通して、コミュニティには一定の認知は得られつつある状態でした。コミュニティで接点をもった方から採用選考につながったケースや、Tech blogを見ました、という声も聞かれるようになりました。
ただ、それぞれの取組みが点になってしまっているのと、やることはやっているもののギフティのエンジニア組織としてコミュニティやN=1のエンジニアに対してどういうスタンスで発信していったらいいのかという「軸」の部分が十分に言語化されていませんでした。
ギフティとして対外のエンジニアに見られたい姿の言語化
そこで、ギフティのEMと有志のエンジニアで、ギフティのエンジニアとして大事にしていることの言語化および対外のエンジニアやコミュニティに見られたい姿の定義を行いました。
具体的には下記エントリーを是非読んでみてください。
自分たちが実現したい世界観をクリエイティブ室と連携して絵にしてみたりもしました。
ここで言語化した対外のエンジニアに知ってもらいたいこと、魅力を軸に、以降のカンファレンスの施策を検討していきました。
仕組み化の強化
ギフティのエンジニアのみんなは個々の取り組みに対する貢献のマインドがとても高く、カンファレンス等でも自発的に手をあげて運営のサポートを積極的にしてくれていました。
技術広報の取り組みを通してエンジニアリング以外の部分(クリエイティブ、マーケティング等)にはみ出てみたいエンジニアへの機会の提供にもなればと思っていました。
とはいえ、推進する立場からするととても助かっていたのですが、そこに甘えている部分もあり、本来的には運営準備含め型化を進め、エンジニアには本来エンジニアにしか価値が発揮できないプロダクト開発やエンジニア観点でのコミュニティとの接点醸成をするという役割分担が組織としての価値最大化につながると思いました。
上記のような課題感をもとに、カンファレンスやTech blogの型化を進めました。
型化にはHRのメンバーが中心になってエンジニアと連携しながら進めました。
HRは採用活動で型化のノウハウがあるため、それを横展するかたちで比較的短期間で精度が高い型化ができました。
今ではカンファレンスブース準備は1.5人くらいで回るようになりました。
このあたりの型化の話はまた別の機会にご紹介できればと思います。
またTech blogの作り直しもしました。
これら取り組みを進めたうえでの今
技術広報に関わっている方にとってはとても当たり前のことを当たり前にやっている、という印象かもしれません。
ただこの当たり前を実践するのもそれなりに難易度が高いですし、必要なケイパビリティをもったメンバーが集まってチームで進める必要があります。そこを一定やりきれたのは価値があるかなと思っています。
技術広報の位置づけ
「技術広報」というとどうしても会社として技術コミュニティへの意図を持った発信=エンジニア採用やエンジニアコミュニティでのプレゼンス向上に軸足が置かれがち、という個人的な所感があります。
技術組織のマネジメントや開発ケイパビリティを向上させていくというミッションをもつ(自分の)立場からすると、上記軸足の置き方は否定はできません。
ただ、技術広報がこれだけに閉じてはいけないと思っています。
個々のエンジニアの自律的・内発的な技術コミュニティへの還元や、それらを通した技術の研鑽が重要でありかつそれがベースであり、組織としてそれをサポートする仕組みを設計・実装することで、結果的に技術コミュニティでのプレゼンスの向上や採用に繋げられればと考えています。
順序が逆ではいけないと個人的には考えています。(ここには正解はないと思うのであくまで個人としてのスタンスです)
その両輪の実現を組織や仕組みでサポートするのが自分の役割だと思って、今後も技術広報を力強く進めていきたいです。
2025年に向けて
これまで技術広報のメインの軸はプロダクト開発を通して得られた知見の共有や関連するコミュニティへの還元でした。
こちらは引き続き積極的にしていくとともに、事業の多角化やそれに伴うシステム、業務の複雑化を背景に、SREやプロダクトセキュリティ、コーポレートエンジニアリングなどの機能強化の緊急度も高くなり、そういったところの重要性やエンジニアリング観点でのチャレンジ機会の発信も進めていきたいと考えています。
最後に
ギフティのミッションである「キモチが循環する社会」を実現するためのプラットフォームを一緒につくっていく仲間を募集しています。
カジュアルな会話からでも大歓迎なので、少しでも興味をもたれたら気軽にご連絡してもらえたら嬉しいです。