たわしとわたしの日記

たわし(猫)とわたし(おばちゃん)の日記です。

「たわし」

 

「たわし」は猫である。名前は他にあるけれど、家族には「たわし」と呼ばれている。ちなみに女の子である。

 「たわし」は3カ月になる少し前に、家族に加わった。

 体が小さくて、免疫が弱くて、あまり動かなくて、食が細い、と聞いていたが、「たわし」は我が家に到着するなり、キャリーから飛び出して、用意してあったオモチャで遊びちらかし、もりもり食べた。走るというより、跳ね回るという感じだった。

 去年の暮に「たわし」は1歳になった。今はもう跳ねることも、走ることも、どこかに飛び上がることもできない。神経に異常があるらしく、歩き始めたばかりの赤ちゃん猫のように、ヨチヨチ(ふらふら)歩いて、時々しりもちをついたり、コロンと転がったりする。

 「たわし」の病気が分かったのは4か月になったばかりのころで、治療を受けて、見放されて、また治療を受けて、治療をあきらめて、今に至る。「たわし」の神経症状は、病気のせいかもしれないし、その後遺症かもしれない。ずっとこのままかもしれないし、また走れるようになるのかもしれない。体は不自由でも、ずっと生きられるのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。誰にもわからないらしい。

 今、「たわし」は元気である。食欲もしっかりある。歩くのもおぼつかないのに、走ろうとする。バランスを取りづらくなるのに、しっぽをピンと立てて、えっちらおっちら付いてくる。調子がいいとキャットタワーのハンモックに自分で入ろうと試みたりもする。

 

 毎年、年が明けると、その年の運勢を見たり、何か目標を考えてみたりするのだけれど、2025年が始まっても、自分でひくほど無気力なので、これじゃあいかんなぁ…と何か始めようと思った。「たわし」のことを書き残しておきたいなぁ…と思いながらも、なかなか続かないので、ブログなら続けられるだろうか、とふと思って始めてみることにした。