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新卒4年目 エンジニアが適当に語るブログてす

CMLのお試し版がリリースされたので触ってみた

はじめに

お久しぶりです。たそ(taso_int)です。
先週自宅のミニPCのProxmoxを入れてみました。いろいろと触ってみてます。
昨日偶然ですがCMLのフリーバージョンがリソースされたらしくせっかくなのでインストールしてみます。

CMLとは

CML(Cisco Modeling Labs)は、Ciscoが提供するネットワークシミュレーションおよびラボ環境構築ツールのことです。
実際に仮想デバイス(IOS,NX-OSなど)を利用して、高度なネットワーク検証を行うことが出来ます。
比較対象としてCiscoからPacket Tracerが出ておりますが、BGPやMPLSなどの高度なプロトコルには対応してなかったり、APIや自動化の検証がしづらいといった点があり、
CCNP以降を学習される方や実際に商用の検証として使う場合はCMLを利用されるケースが多いです。

https://www.slideshare.net/slideshow/cisco-modeling-labs-cml-238387212/238387212#1

同じ形態のラボツールとしては、GNS3やEVE-NGなどが例に挙げられます。
また最近だとコンテナ上で仮想ネットワーク環境を立ち上げるContainerlabも注目されています。

個人でCMLを利用する際はライセンスを購入する必要があり、一番安いもので、年間199ドルになります。
たまにセールで割引がされるそうですが、円安もあり個人的には気軽に手を出しづらい金額感です。(今年は買いたい)

今回、5ノード(恐らく仮想基盤の数)という制約ありの無料のCMLがリリースされたということで実際にProxmoxに入れてみたいと思います。
実際にお試し版が触れるのは嬉しいですね。企業努力を感じます。

環境

  • Proxmox v8.2.2
  • CML(Free) v2.8.0

CMLは以下からDLします。 https://software.cisco.com/download/home/286193282/type/286326381/release/2.8.0%20Free%20Tier

  • cml2_f_2.8.0-6_amd64-32-iso.zip(本体のインストール)
  • refplat-20241016-freetier-iso.zip(仮想のイメージ類)

インストール

インストールは以下のブログを参考にさせていただきました。 スペックは抑えめに設定しました(そもそもミニPCのスペックが高くない)

https://qiita.com/kannishi/items/080c85e22ebecb43e9a4

躓いたところ

細かいですがCMLにアクセスしたとき、System StatusのKVM/VMXが有効になってませんでした。

そのため以下の対応をしました。

CMLの管理Webから対象のマシンのHardwareを選択してProcessorsをhostに直し、再起動を行いました。

ノード類

AlpineやUbuntuが使えるのはいいですね。AnsibleやpyATSとかは触れそうな気がします。
CMLは新しく機器を登録できるのですが、実際にできるかは確認できてないです。

制約

5ノードの制約があり、6個目のルータを起動してもダメでした。
CCNAレベルの教材であれば、5個で十分ですし、軽い検証とかで使えるのは非常に良いですね。

最後に

CMLをお試しで使えるのは非常に良いですね。
久しぶりにネットワーク機器で簡単なstaticルートを設定して懐かしい気持ちになってました。
ネットワークの勉強やらねば…